全学連(伍代委員長)

戦争とファシズムに突き進む安倍連合政府を打倒しよう! 日帝国家権力解体!
三里塚・市東氏農地強奪阻止決戦へ!
右翼・ファシスト撃滅!反革命革マル・木元グループせん滅!

全日本学生自治会総連合(伍代委員長)

現闘本部破壊弾劾

 8月6日未明、国家権力―千葉地裁・空港会社は、機動隊と公安警察を前面に押し立ててついに反対同盟の歴史的闘争拠点=天神峰現闘本部の破壊攻撃に乗り出した。
 広島に原爆が投下されてから66カ年にあたるこの日、全国の闘う仲間たちが福島の怒りと結びついて反核の闘いに立ちあがっている「スキ」をついて強行されたこの暴挙は、国家権力の卑劣さを示すと同時に、彼らのおかれた危機の深さを雄弁に物語っている。
 三里塚46年の闘いの象徴である現闘本部にかけられた国家暴力による破壊攻撃は、「国策」に怒りを燃やし立ちあがる全国の労働者人民の闘いに対し振りおろされた血まみれの刃に他ならない。「国策」と血を流し体を張って今日まで一歩も引かずに闘いぬいてきた三里塚闘争の存在は、文字通り彼らにとって「あってはならないもの」なのだ。
 全学連はこの日、破壊に乗り出した敵の動向をいち早く摘発し、反対同盟と共に現闘本部に肉薄して弾劾行動を闘いぬいた。「国策」を実力で打ち破る闘いを今こそ爆発させよう。反対同盟市東さんの畑を守り抜き、三里塚決戦に勝利しよう!

機動隊・施工業者が集結

8月6日午前3時半、闇にまぎれて機動隊・施工業者が集結を開始する。(ニュース映像より)

駆けつけた反対同盟の宣伝カー

全学連の闘う部隊は敵の機先を制し、現闘本部に肉薄する市東さんの畑にただちに急行した。(同上)

あわてふためく作業員たち

敵は闘いの爆発に恐怖し、昨年封鎖された団結街道のフェンスの前にさらに新たなバリケードを設置しようとしていた。宣伝カーのヘッドライトに照らし出されてあわてふためく作業員たち。(同上)

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宣伝カーから弾劾の第一声を叩きつける。(同上)
「現闘本部破壊を許さない!」
「われわれは反対同盟と共に、逮捕・流血を辞さず実力で闘いぬく!」

怒りのシュプレヒコール

フェンスの向こうの機動隊・施工業者らに対し、怒りのシュプレヒコール(同上)

破壊作業が開始

闇の中で、破壊作業が開始された(同上)

投石よけの透明板を設置

敵が最初に行なったのは、現闘本部前のフェンスの上から市東さんの畑を監視するために設置されていた見張り台に、投石よけの透明板を設置することだった。(同上)

見張り台に上がってきた公安刑事

闘う仲間が続々と結集してくる。投石よけに守られてオッカナびっくり見張り台に上がってきた公安刑事らに対し、弾劾の嵐。いつもここから市東さんの営農活動を監視し、嫌がらせを続けているのが彼らなのだ!(同上)

公安私服

のどぶえに旗ざおを突きつけられ、動揺する公安私服

反対同盟と弁護団

反対同盟や弁護団の各氏が、市東さんの畑に次々と到着する。

北原鉱治事務局長

自らマイクを握り、御用業者=西森土木の作業員に呼びかける北原鉱治事務局長。
 「君たちも人間の心を持っているなら、自分のしていることを恥ずかしいとは思わないか?」
 反対同盟は46年間、流血の闘いのただ中で、空港建設にかり出され農民殺しに荷担する労働者に対しては、常にそうやって共に闘う立場に立つことを呼びかけつづけてきた。作業員であれ機動隊員であれ、三里塚で反対同盟と対峙する人間たちは一人の例外もなくそのようにして自らの立場を鋭く問われている。そうであるがゆえに、自らの意志で「殺す側」に立つことを選びとった者たちに対する闘いは、必然的に容赦なく苛烈なものとなる。

萩原進事務局次長

記者会見で質問に答える萩原進事務局次長。
 「どうだ、くやしいか」と言わんばかりの尊大さでもって「目の前で建物が壊されていくのを見てどんな気持ちがしますか?」なる質問をぶつけてきた記者は、「あなたはどんな気持ちがする?」と切り返されて絶句した。
 敗北感や絶望のにじむコメントを引き出して反対運動が「無力」であるかのように描き出したいマスコミの思惑は、とっくの昔に反対同盟から見透かされている。闘いの歴史の持つ迫力を感じさせられた一幕だった。

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インタビューに答える市東孝雄さん。
 「うちの畑もやるぞって、そういう脅しだと思ってますよ」
 「暫定滑走路」を「へ」の字に曲げている反対同盟の拠点はこの市東さんの畑であり、マスコミのキャンペーンとは裏腹に、今回の現闘本部破壊をもってしても滑走路の直線化は何ら進行するものではない。あせりを深める敵は、市東さんの畑への強奪攻撃をいっそう露骨に激化させてくるだろう。本当の闘いはいよいよこれからである。

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弾劾行動を貫徹し、市東さん宅の作業場で集約集会。
 「今日の闘い、みんなはどうだった?『勝った』というのが私の総括だ」(北原鉱治事務局長)。
 闘いの開始以来、どれだけ多くの拠点を奪われどれだけ多くの血が流されようとも、反対同盟は打ちのめされるどころかそのたびに新たな怒りに燃え、新たな闘いを切りひらく力に変えて三里塚闘争を前進させてきた。この闘志と確信を打ち砕くことができない限り、敗北しぶざまな姿をさらし続けているのは常に敵の側である。婦人行動隊の鈴木加代子さんが差し入れてくださったおにぎりをみんなでいただき、散開する。


本部破壊の直前に闘われた7・18緊急現地闘争

写真は本部破壊の直前に闘われた7・18緊急現地闘争

 1990年1月、天下の悪法「成田治安法」をふりかざして天神峰現闘本部の抜き打ち封鎖に乗り出した国家権力は、全員逮捕を決意し全戸動員でかけつけた反対同盟の怒りの実力決起に迎え撃たれた。機動隊を何波にもわたって押し返し現闘本部に肉薄した反対同盟の闘いは、本部が鉄板フェンスと鉄条網で囲い込まれたその後も実に21年にわたり、この建物に敵が手をかけることを許さなかった。
 建物破壊を狙って2003年に空港公団(現NAA)が提訴した天神峰現闘本部裁判は8年間にわたって闘いぬかれ、この裁判を通じ全国に悪名をとどろかすことになった反動裁判官仲戸川隆人による「はじめに結論ありき」の醜悪な訴訟指揮とも相まって、「打倒すべき敵」としての司法権力=裁判所の姿を全人民の前に析出させた。
 本年5・20東京高裁井上繁規による「仮執行」付き判決に対しては、裁判所庁内で50名逮捕という空前の大弾圧を打ち破っての怒りと実力決起が爆発した。
 現闘本部死守を掲げて闘いぬいた今日までの日々は、まさにそのようにして反対同盟とわれわれの闘いを何段にも飛躍させ、敵との非和解性を打ち鍛えてくれた21年間に他ならなかった。
 そしてこの闘いの上に、いよいよ決戦中の決戦の時が迫っている。敵の攻撃が集中する「本丸」とも言うべき市東さんの畑を守りぬき、「国策」に怒りを燃やす被災地―全国の労働者人民の闘いと結びついて、今こそ空港廃港に進撃しよう!逮捕・流血を恐れぬ激闘に決起しよう!三里塚闘争の歴史的勝利を闘いとろう!

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