戦争とファシズムに突き進む安倍連合政府を打倒しよう! 日帝国家権力解体!
三里塚・市東氏農地強奪阻止決戦へ!
右翼・ファシスト撃滅!反革命革マル・木元グループせん滅!
11月23日から24日にかけて全学連はメインスローガンに「『有事』―改憲攻撃を打ち砕き、三里塚決戦、ファシスト撃滅戦に起て」をかかげ第64回定期全国大会を開催し成功をかちとった。
11月23日午前、大会実行委員会が開会宣言を発し、全体でシュプレヒコールをあげる。実行委員会による本大会の位置と任務の提起がおこなわれ、議長団が選出される。議長の決意表明がおこなわれ議事にはいる。
はじめに、連帯アピールが紹介される。
三里塚を闘う九州実行委員会の呼びかけ人でもある佐世保の海を守る会の松本栄二氏、松本信子氏からは「エンプラ闘争の歴史的な闘いはずっとわたしたちの胸の中にあります。あのような闘いこそ今、問われていると思います。私たちはもう一度実力闘争の現場にたって闘いたい」と力強いアピールがあった。全障連九州ブロックからは「戦時『障害者』抹殺攻撃が開始されています。共闘共生で闘う中で、みなさんは今後も自己批判が問われていくかと思いますが、解決に向けて頑張ってください」との突きつけがなされた。さらに、福岡・築港日雇労働組合、公安警察解体!反弾圧・反警察運動事務局で三里塚芝山連合空港反対同盟顧問弁護士である浅野史生氏、遠藤憲一氏、1・16「脅迫」弾圧の筑紫野署15番同志からもアピールが寄せられた。革命軍からは「革命軍は08年3・1戦闘を引き継ぎ超える本格的権力闘争の爆発を闘いとる」「対ファシスト戦の戦況は、現下の街頭でのファシストとの衝突から、ファシストとの殺し殺される虐殺テロとの闘いの局面に急速に転化・飛躍していくだろう。ファシストの跳梁を許さず先制的に撃滅し、権力の獄殺テロルに報復し監獄解体・獄中者解放を闘いとろう」と煮つまる階級攻防を全学連とともにかちぬくべくアピールが寄せられた。
つづいて、中央執行委員会から議案提起がなされる。
〈情勢議案〉第一章 国際情勢―世界恐慌のいっそうの深まり、全世界労働者人民の実力闘争の爆発、各国でのファシズム勢力の伸長、「黄金の夜明け」との銃撃戦を闘い二名を打倒したギリシャの闘いをはじめファシストとの実力攻防戦が闘われていること、さらに帝国主義の反革命戦争突撃の激化などについて明らかにされた。第二章 国内情勢―日帝の政治的危機と安倍連合政府の登場、そして安倍が改憲と戦争に突撃していること、労働者への人民への矛盾の集中、ファシストが跳梁し天皇(制)が前面に立っていること、治安弾圧の激化などが明らかにされた。
〈総括議案〉第一章 闘争総括―〈三里塚・組対法決戦〉への集中。7・29農地強奪判決に対する弾劾、右翼ファシストによる敵対との対決。1・16「脅迫」弾圧、10月免状弾圧との対決、獄中同志を先頭に組対法―破防法攻撃との対決が攻勢的に闘いぬかれていることを確認する。つぎに革命的反戦闘争・反核闘争として、@沖縄人民解放闘争A日米安保粉砕、反軍・反基地闘争B核廃絶・反原発闘争が、そして全学連が2013年に取り組んできた闘争の総括が提起される。
第二章 組織総括―まず、組対法弾圧の継続弾圧の集中と対決してきたことを確認する。そして、学生戦線のなかで生じた部落差別発言、対敵組織防衛原則からの逸脱をもって同志を排撃したこと、「障害者」から介護を奪い打撃を与えたことに関する自己批判がいまだ貫徹できていないことが反省をもって表明された。なんとしても当該被差別部落民への謝罪と自己批判、同志排撃に対する謝罪と自己批判をなしきる。そして、組織建設総括が提起された。
〈方針議案〉第一章 戦略的任務―一つに本格的権力闘争の飛躍をきりひらくこと、二つに木元グループ解体・根絶戦にたちあがること、三つにファシズムに対決しファシストを撃滅すること、四つに反革命革マルを解体・絶滅すること、として鮮明につき出す。第二章 闘争方針―三里塚闘争、朝鮮反革命戦争粉砕―革命的反戦闘争、反軍・反基地闘争、「有事」・改憲攻撃粉砕闘争、反核・反原発闘争、反帝国際連帯闘争、日朝連帯闘争、パレスチナ人民連帯闘争、沖縄人民解放闘争、反天皇闘争、狭山―部落解放闘争、「障害者」解放闘争、女性解放闘争、労学連帯闘争、教育学園闘争、反弾圧闘争について、今秋から来年にむけた闘いの方針を示す。そして、第三章 組織方針―実力闘争・武装闘争の攻勢的展開、労働者階級・被差別大衆の闘いに学び、差別を許さず闘うこと、そして全学連の強固な組織建設・拠点建設をかちとっていくことを提起した。
中央執行委員会は、第二日の採択での議案への圧倒的な賛成を訴えて、議案提起を終える。
反安保労研全国センターから連帯あいさつをうける。「解雇特区や秘密保護法などの攻撃に断固として闘いぬく」とともに闘う決意が明らかにされた。
つづいて、各自由討論をおこなう。
三里塚闘争の自由討論では、市東氏の農地強奪を絶対にゆるさないことを確認した。そして、決戦戦闘と報復弾圧・テロとの闘いをとおして前進してきた三里塚闘争の歴史と経験に学び、今決戦に向かう体制をうち固めた。控訴審闘争を反対同盟とともに闘いぬき、さらに現地攻防の強化をかちとっていくことが提起された。
全学連は、三里塚決戦に集中し政府・空港会社・裁判所による市東氏農地強奪を阻止する。流血・弾圧を辞さず、決戦攻防を闘いとる。右翼ファシストの敵対を粉砕する。この決意と実践をこめて、大会中に三里塚現地デモを闘いぬいた。三里塚・木の根全国共闘の仲間や同志たちも合流した。
開拓道路に結集した部隊は、シュプレヒコールをあげデモに出発する。赤旗を林立させ、圧倒的なデモをかちとった。
全学連の部隊は大会会場に戻り議事を再開した。連帯あいさつをうける。
全国反戦を代表して東京反戦が「反人民国会を粉砕する闘いに攻めのぼろう。福島・沖縄の闘いと連帯し、国策と対決し、労働者にあらゆる矛盾をおしつける資本主義社会を転覆していくような闘いを闘いぬこう」と熱い決意を発した。
三里塚を闘う「障害者」解放委員会は「千葉地裁に対して『障害者』への傍聴制限に対する弾劾行動を実力で闘いぬいた。介護闘争・共生共闘の闘いを強くして、世の中をひっくり返す闘いをともに闘おう」と決戦期の介護闘争への決起を訴えた。
三里塚野戦病院・手話講座実行委員会の朝田しげる氏は「来年には市東さんの裁判が始まる。どんなことがあっても市東さんの農地を取り上げられるわけにはいかない。野戦病院に対する右翼の敵対がある。野戦病院を守る。『障害者』と介護者がともに闘う形態を作りあげていきたい。みなさんとともに木元グループ粉砕を全力で闘う」と力強い檄を発した。
反対同盟事務局長の北原鉱治氏は、85年10・20の闘いを「あれはうまくいった」と実力闘争・武装闘争の意義を強調し、また三里塚闘争における日本共産党との対決の歴史を語られた。「地裁において『障害者』の人たちがよく闘った。『有事』とは拡大解釈すると何でもできる、ということ。そうなってはいけないということから、予防線をふくめていま闘いが必要なんだ。三里塚で勝てば政治が変わる。社会が変わる。他力本願じゃだめだ。手前がやらないと。市東さんの農地、国は思うがままに取り上げようとしている。決戦になる。声あるものは声を、勇気あるものは勇気を、知恵あるのもは知恵を出して闘っていこう。三里塚で勝とう」と三里塚決戦への決起を熱烈に訴えられた。
反弾圧闘争の自由討論では、大会前に「免状」弾圧で逮捕された同志たちの闘いを軸に提起された。取り調べ拒否の闘い、暴行・拷問と権力の憎悪とを一身に浴びながら勝利感をもって闘いぬかれたことが共有された。敵国家権力との非和解性を基軸として、それを鮮明にした獄中闘争における大きな闘いとして確認された。さらに、公安が「革労協だから逮捕した」と言い放った「免状」弾圧に対し、反撃戦を徹底して闘うことが提起された。さらに、組対法弾圧の継続との対決や「保護房」弾圧、司法改悪などについて提起された。
以上で一日目の議事を終了し、就寝―夜間防衛態勢へとうつった。
二日目の議事は自由討論に集中した。まずはじめに、インターネットの活用についての自由討論では、「アラブの春」やさまざまな抗議行動など全世界の労働者人民の闘いの武器になっている意義について確認する。それと同時に、インターネット上でのやり取りが権力に掌握されており、対敵性や公然合法主義批判の観点から注意点が提起された。ホームページの開設やツイッターについての組織化の威力と課題が討論された。
対ファシスト戦の自由討論では、現下の世界的激動、革命情勢におけるファシズムの台頭と労働者人民の闘いが提起され、歴史をふり返りながら、ファシズムの背景と中間層の動向が考察された。とりわけ、ナチスと天皇制について、さらには米帝・ニューディール政策における支配階級の体制的危機を戦争と経済との観点からみていった。そして、人民戦線派の敗北を超えたファシズムとの攻防、対ファシスト戦への決起を全体で確認した。
24日午前、またしても「日本国神党」「下総政神党」が天神峰・東峰に権力に守られながら登場し、市東氏宅周辺で悪罵を投げつけわめきたてる敵対行動をおこなった。絶対に許さない。全学連は、その動きを察知した現地行動隊の報をうけ、ただちに策敵・迎撃態勢をとって闘った。反対同盟とともに三里塚闘争への破壊攻撃を粉砕し、市東氏・萩原氏―「用地」内反対同盟を守りぬく。
部落解放闘争の自由討論では、学生戦線から生じた部落差別発言についての自己批判とその発言が出てくる組織性についての検証と克服の議論が提起された。部落差別の現実に学び、ともに闘い、また高裁前行動を幾段にもわたり闘う石川氏や部落大衆と連帯し、狭山第三次再審闘争に勝利しようと訴えた。
「障害者」解放闘争の自由討論では、千葉地裁における車イス「障害者」傍聴制限―「障害者」差別を糾弾して闘う、三「障」委の闘いに連帯して闘おうと提起があった。福岡地裁組対法弾圧裁判でもかけられたこの傍聴制限が、三里塚裁判においてかけられ、さらに全国化している。「障害者」の仲間とともにこれと対決しようと訴えた。
反軍・反基地闘争の自由討論では、帝国主義の戦争突撃、改憲などについて提起された。ブルジョア軍隊解体と敵戦闘力のせん滅をとおして、階級形成を促進し全人民の総武装をかちとる戦略的闘いとして、反戦平和主義とは区別された、革命的反戦闘争を闘おうと訴えた。
革マル解体・絶滅戦の自由討論では、対革マル戦史を書いた論文を参考資料に対革マル戦の世代的継承についての提起があった。革マルの「反ファシズム統一戦線」による大衆運動の破壊と介入を粉砕しようと訴えがあった。そして、いまこそ攻勢をとり、革マル解体・絶滅戦へ、と確認した。
反核・反原発闘争の自由討論では、主に原発の再稼動をめぐって提起された。原子力規制委員会の出した再稼動のための7月「新規制基準」の問題点が明らかにされた。そして、再稼動申請から審査に進み、あの東京電力柏崎刈羽原発までも再稼動手続きが動き出していることに対し、再稼動阻止の闘いをと訴えた。
木元グループ解体・根絶戦の自由討論では、木元グループが反革命としての立場を明らかにした「綱領」を徹底批判する提起をおこなう。そして、反革命革マルや公安警察との蜜月ぶりを全体で共有した。最後に、対革マル戦でうちたててきた原則が、木元グループ解体・根絶戦においてもわれわれの指針となりうるのではないかと提起した。
沖縄人民解放闘争の自由討論では、米軍政下の集成刑法にによる弾圧とテロルとの闘いに学び、弾圧とテロルへの屈服を"獄中を戦場に"闘い、弾圧の下手人に報復戦を貫徹していくことを重要な総括の柱とし、ここを一点突破の結節点として闘いぬいてきたことが提起された。さらにこうした闘いのなかで、沖縄労働者人民の闘いへと合流していく決意が述べられた。最後に、この間の沖縄をめぐる情勢の共有と闘いの方針を提起した。
教育学園闘争の自由討論では、安倍政府の進める教育をめぐるファシズム的再編の攻撃との対決について提起された。主に、教育権限を首長へと移す教育委員会制度の改悪策動、「道徳」の教科化、学校別結果公表へと舵を切った全国学力調査などについて提起し、教科書攻撃や大学内への交番設置など治安弾圧体制の強化についても問題提起があった。
日朝連帯闘争の自由討論では、福岡地区朝史研の活動報告を共有する提起があった。橋下による元「従軍慰安婦」への敵対発言、8・9長崎―原爆投下・朝鮮人民虐殺弾劾の取り組み、9・1関東大震災下の朝鮮人虐殺90ヵ年弾劾の取り組みについての意義と課題、総括点について提起された。
労学連帯闘争の自由討論では、福日労との連帯について主に提起された。とりわけ三里塚市東氏農地強奪阻止の決戦、福岡では出来町公園たたき出しの決戦局面を来年むかえる状況で、ともに闘っていこうと提起された。
女性解放闘争の自由討論では、女性差別と闘っていく決意とその取り組みの少なさに対する自己批判が表明され、女性同志から男性自身の問題としてあらためてつきつけがなされた。そして、具体的に女性差別の根拠を諸個人としても組織性としても抉り出していく論議を行い、差別をゆるさない団結と闘いをつくる決意が提起された。
以上、自由討論が集中した議論のなかでおこなわれた。
革労協学生委員会の同志は、大会議案書にある革労協への批判を受けとめて闘うこと、4年以上の獄中闘争を経て組対法攻撃を粉砕した同志たちが、「免状」弾圧をも粉砕した意義を強調した。
ギリシャの「黄金の夜明け」二名を射殺した「闘争する人々の革命軍」の声明"移民や戦闘的左翼やアナーキストが襲撃された場合、「黄金の夜明け」を攻撃する"を引き、われわれこそがこのように闘おうと訴えた。
「アラブの春」の始まりであったチュニジアの失業青年労働者による路上販売への弾圧―虐殺への抗議は、生産と資本の基礎である土地をめぐるものであり、三里塚闘争も、プロレタリア共産主義革命勝利にこそ展望があること、「寄せ場」や公園をめぐる闘い、野宿労働者の生活や炊き出しと連なる闘いであることを展開した。解放派が復権させたマルクス主義の大原則「労働者階級解放の事業は労働者階級自身の事業である」の意義と、新宮同志が述べるように、肝心なのは資本の鉄鎖のもとで決起する労働者の闘いの革命性と必然性をつかむことだと訴えた。
木元グループは、「ゴスペル」による襲撃と売り渡しと弾圧に屈服したが、ファシストと権力の連携はこんにち常套化しており、解放派は十年前に正面突破したこと、そのミニスターリニスト性に対して、明大生協解雇問題に触れ、資本主義社会においては生協は擬制であれなんであれ資本として労働者に対する指揮権を有すること、したがって解雇された労働者の立場、女性差別や職制と闘った女性パート労働者の立場から総括すべきと訴えた。
解放派が問われている部落差別とスパイ扇動については、部落民労働者の言葉「自分は当該です」を糾弾としてうけとめること、『竹海衆獄中小論集』の党組織建設論と小田切同志追悼の部分を紹介した。
民青とのゲバルトもふくめて大学での集会をかちとってきた北原事務局長の話を受け、スタを越え「反帝反スタ」の両革共同を粉砕して登場した解放派こそが、真紅の旗を全国に翻そうと訴えた。三池争議の労働者の言葉を紹介し、"労働者は一人では弱い、だからこそ団結を求め、団結は資本や権力や右翼と闘ってこそ形成される"ことを肝に銘じようと訴えた。本格的権力闘争路線で日帝国家権力解体、安倍連合政府打倒、木元グループ根絶戦の先頭で闘うと表明した。
第一日に提起された〈情勢・総括・方針議案〉の採択をおこなう。核廃絶・反原発闘争をめぐる討論をうけた修正がなされたのち、議案は全代議員の賛成で可決された。
新中央執行委員会が、全代議員の賛成により選出された。中執会議ののち、13〜14年の階級攻防を闘う新執行体制が報告され、満場の拍手で確認された。
新中執を代表して伍代委員長が決意表明をおこなう。「右翼ファシストの三里塚現地登場・敵対に報復しよう。7・29農地強奪判決を許さず、反対同盟と連帯し、逮捕・流血を辞さず決戦を闘おう。安倍連合政府の戦争突撃・改憲をうち砕く革命的反戦闘争の爆発を。天皇制を一環とした日帝国家権力を解体しよう。階級闘争の全領域にうって出よう。革命的学生運動の進撃をかちとろう。自己批判を貫徹し、差別を許さず対決する団結を作ろう。治安弾圧を粉砕し、獄中同志とともに闘おう。非合法地下で闘いぬく同志とともに実力闘争・武装闘争で闘おう。革マル解体戦にたちあがろう。五同志虐殺報復―木元グループ解体・根絶へ。いざ、14年階級攻防の激闘へ」と決意と檄を発した。
最後に力強いシュプレヒコールをあげ高らかにインターナショナルを歌い、大会がしめくくられた。全学連は第64回定期全国大会の成功をかちとった。
新執行体制 委員長 伍代 和也(九州大学) 副委員長 浦田 達彦(神奈川大学) 書記長 川原 明(徳島大学) |