全学連(伍代委員長)

戦争とファシズムに突き進む安倍連合政府を打倒しよう! 日帝国家権力解体!
三里塚・市東氏農地強奪阻止決戦へ!
右翼・ファシスト撃滅!反革命革マル・木元グループせん滅!

全日本学生自治会総連合(伍代委員長)

1月22日の第17回公判で「強制給食」国賠裁判は結審しました。この日、原告代理人が最終準備書面を提出し被告・国側を徹底追及しました。東署134号同志と中央署55号同志は渾身の最終意見陳述を叩きつけました。両同志の最終意見を掲載します。

意見陳述書  東署134号

 これまでの公判で明らかとなっているように、本件「強制給食」拷問の発端となった2009年の3・12暴行は福拘当局が私を屈服させるために仕組んだテロであった。この3・12暴行以降、当局は獄中者に対して保護房弾圧を激化させ、長期の保護房弾圧を乱発した。こうした弾圧のエスカレートの中で「強制給食」拷問が強行された。私は当時、現代の治安維持法である組対法弾圧によって福岡拘置所に勾留されていた。革命運動を闘う政治党派と戦闘的「障害者」解放運動に対して「共産主義革命を指向する」「差別を糾弾する」運動や組織は許さないという攻撃としてかけられたのが08年の組対法弾圧であった。本件「強制給食」拷問は、まさにこの組対法弾圧下で強行されたものであり、警察・検察・裁判所・拘置所が一体となった組対法攻撃の一環として強行されたものであった。

 昨年12月、安倍連合政府は反原発運動や反戦運動を闘う者への弾圧を激化させながら秘密保護法を制定した。労働者人民の闘いを「テロ」とし、戦争を遂行するために治安弾圧を徹底して行おうとしているのだ。「治安」を脅かす者を虐殺したいという衝動をもって次々に監獄へ閉じ込めるのである。戦時監獄の時代に本格的に突入したと言える。監獄は国家権力にとって「治安の最後の砦」であり、権力はここで人民を屈服させることができなければ、社会そのものを支配することができなくなる。監獄による不当な処遇に対して抗議する者を屈服させ、抗議の声を鎮圧することが出来なければ、それは権力にとって死活的事態なのである。だからこそ看守による暴行や虐待、そして医療放棄などの獄殺医療が認められ、「強制給食」拷問もまた許されてきたのである。

 今、全世界の支配階級は自らの延命のために労働者人民へ極限的な矛盾を強制している。 支配階級は労働者人民へ徹底的な搾取・収奪を強いながら、対外的には戦争へと動員し他国労働者人民を虐殺する銃を持たせようとしている。この支配階級による支配に抗し労働者人民は様々な形態で「反逆」に起ちあがっている。支配階級と被支配階級の激突が世界のあらゆる国・地域で始まっている。戦争とファシズムの時代に突入するなかにあって、我々はかつてアジア―世界労働者人民数千万を虐殺した負の歴史を繰り返すのか否かを問われている。私は二度とこのような歴史を繰り返したくはない。人民虐殺の銃を持つことを強いられるならば拒否する。しかし、権力は私のように反対の声をあげる者を投獄するであろう。そして、戦時下の監獄では私のように国家権力に刃向かい、戦争に反対する者であふれるであろう。看守どもは日々獄中者への拷問を強化していくであろう。この時、「強制給食」拷問はハンストに起ちあがる獄中者弾圧の手段として猛威をふるうであろう。

 私は、世界各国・地域で日々獄中者に行われている暴行・虐待は支配階級による被支配階級への階級的憎悪が体現されたものの一つであると考える。「強制給食」拷問は「医療」などと見せかけて「合法的」に行える拷問として、全世界の支配階級が獄中者を屈服させ、あるいは虐殺する拷問手法として活用してきたものである。まさに、本件裁判で問われてきたことは、この拷問を許すのか否かということである。私は裁判所に対しこのことを問う。

 最後に、裁判所が「強制給食」拷問の下手人の一人であり、拷問を居直って私に「これが国家権力だ」と言い放った警備隊のシモカワ、暴行をふるった梅崎尚秀、当時棟主任であったフルカワらの証人採用を認めなかったことを弾劾する。裁判所・法務省(検察庁)・拘置所が一体となった獄中者への拷問の数々を絶対に許さず、再び私のような苦しみを人民に強制することを許さない。裁判所が監獄当局による暴虐を容認し、人民虐殺の一旦を担うことを断じて許さない。 以上。


意見陳述書   中央署55号

 

この裁判は、国家―監獄・裁判所・検察・警察の反人民性・暴虐性をつくための裁判である。本件以降全国各地の監獄で、抗議の旨を訴えハンストを行う獄中者に対する強制給食が報せられている。それを「医療」だと言いなす監獄当局は、日々獄中者に暴行と虐待を行い、「保護房」に叩き込んでいる。強制給食は強行目的として完全にハンストつぶしの拷問であり、医療ではまったくない。また、「保護房」の実態を政府や裁判所が明らかにすることは決してなかったし、監獄暴力もよっぽどのものでなければまた然りである。こうして獄中暴行に判子を押し、三権一体ぶりを法廷で見せ続けるのが裁判所だ。今、時代が戦争とファシズム、治安―支配の強化と大衆的な運動の圧殺に突き進む中で、警察・検察は凶暴さを剥き出しにして逮捕・弾圧を乱発し増長を見せている。こうした時代の中で私達にかけられた強制給食という攻撃に対し、私達はこれを何としても打ち砕き、弾圧に対し「闘えば必ず勝つ」という風穴と、闘う者達との連帯をかちとる。下手人への妥協なき報復を貫徹する。監獄・裁判所・検察・警察、国家権力を解体する。「強制給食」を直ちに撤廃せよ。

被告証人・拷問下手人の証言の不当性について

 本国賠に出廷した拷問の下手人・第2統括甲斐文昭、医務課長藤澤幹一郎の証言はデタラメにデタラメを重ねたものである。本件以前に福拘で強制給食を行った者について、両者とも「施行方法は本件と変わりない」という旨のことを述べたが、その「1人」とは意見書を出しているK氏のことであり、彼の意見書によるとその施行方法はまさしく一般の栄養補給に近い時間・量で行われている。警備隊による拘束もなく、どの一つをとっても本件と同じとは言えない。この一点においても両証人の回答は全くもって失当である。

 なお、藤澤証言は全てが「経験上問題ない」という藤澤個人の恣意的な経験論によるものである。藤澤は「嘔吐はしていなかったので続けた」と、「吐くまで続ける」という強制給食の拷問性を明け透けに語り、「現に滞りなく終わってる」からよいのだと言い放っている。原告は2名とも滞りなくは終わらず、すぐに嘔吐や下痢を起こしている。これこそが監獄医療の実態である。実際には2007年の徳島刑務所獄中暴動の火種となった獄医に現れるように、獄医とは監獄暴行の文字通り最先頭に起ち、それを隠ぺい・正当化するための存在である。藤澤の証言は医師としての真っ当な判断からすらほど遠いものである。

 藤澤証言とA医師証言それぞれの「医療」とは文字通り雲泥の差があったが、その何が違うのか。始めから出発点が、片やA医師証言は医療であり、藤澤・川嶋は拷問であることである。本件「強制給食」を粗末にもオブラートにくるんだところで、それは誰の目にも明らかな拷問である。それを「医療」と名乗り、あるいは「獄中医療はわけが違う」と正当化することを私は決して許さない。

 甲斐に至っては「苦しいぞ」という134号さんの言葉に対して「呼吸をしていたので」、それがわかったから続行したと答えた。「呼吸をしていた」とは、「苦しいぞ」と訴え声を発していたことである。更に甲斐は暴言の事実を追及されたことに対して、「言うわけない」と隠滅した挙げ句「命を救ってやったんやから」と言って法廷で笑い出したのである。私は甲斐を絶対に許さない。同時にそのせせら笑う姿を公判調書から抹消した民事部の連中を絶対に許さない。

ハンガーストライキの意義

 ハンガーストライキは権力への抗議・告発の最終的な手段である。手錠をはめて密室に隔離拘束し、監視と暴力を一身に受ける中での、自身の命を賭した最後の告発である。「権力に犬猫のような服従を垂れるくらいなら死して告発する」「暴力と陵辱の限りを尽くしつつも、飯を与え生かせて体裁をとるという支配に抗する」「民衆にその切迫性を伝える」という世界的な闘いの在り方である。

 今現在、宮城刑務所に拘留されている平田三男さんも、宮城刑当局の廊下を引きずり回しての暴行、2ヵ月に及ぶ「保護房」収容、今も続く医療拒否に告発すべく、「餓死して宮城刑を告発する」闘いを開始している。それは己の怒りのみではなく、同じ獄中に囚われている「病者」獄中者の未来を賭けての闘いとしてである。こうした世界各地、引いては日本全国で行われている闘いを押しつぶすべく、「強制給食」が登場し強行された。自らの行った暴行にシラを切り続けた挙げ句のハンストつぶしなど言語道断であり、決して許されるものではない。ただちに強制給食は禁止されるべきである。

最後

 昨年、民衆の多大な反対を押し切って「秘密保護法」が強行された。序に述べたように、監獄はそれ自身風通しが悪く、「保護房」に至ってはその姿が公開されることすらない。「秘密保護法」の特定する「秘密」には、当然「保護房」や監獄処遇の諸々が入れられるだろう。それはすなわち、民衆の声を「秘密保護」や「テロ」の名の下に押しつぶしつつも、国家の暴力・殺人は今まで以上にやりやすくするということである。原発や軍・基地、成田空港警備、あらゆる「秘密」とされうる存在がそうである。自民党石破は大声・デモは「テロ」であるとのたまった。我々はその枠で言えば「テロリスト」であることを受け入れつつも、敢えて言わせてもらう。人民を殺し続けているテロリストはこの国自身である。テロを行っているのは福拘当局自身である。労働者人民の虐殺、監獄暴力を押し通すための「秘密保護」など絶対に許さない。我々はいかなるファシズム政策をも乗り越え、「保護房」撤廃、監獄解体・獄中者解放まで闘い抜く。

 拷問を最先頭で行った医師・藤澤、川嶋、第2統括甲斐、第1統括廣田、主任古川、警備隊梅崎、シモカワ、カメ、以下全ての下手人に対し、福拘当局に対し私は改めて報復を宣言する。強制給食を受けた全国の闘う仲間達と共に、強制給食を許さない闘いに起つ。労働者・人民の極限的な現状、支配の状況が監獄であることを見据え、全ての「犯罪者」・獄中者・労働者人民と共に闘い抜く。

5月19日、判決公判への結集を(於:福岡地裁)

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