全学連(伍代委員長)

戦争とファシズムに突き進む安倍連合政府を打倒しよう! 日帝国家権力解体!
三里塚・市東氏農地強奪阻止決戦へ!
右翼・ファシスト撃滅!反革命革マル・木元グループせん滅!

全日本学生自治会総連合(伍代委員長)

反対同盟 2014年闘いの決意

=革命的労働者協会機関紙「解放」1044号(2014年1月1日発行)より転載

三里塚は生きる権利の闘い―
14年は市東さんの農地取り上げをめぐり再び決戦の年になる

北原鉱治事務局長
北原鉱治事務局長

 2013年が終わり14年を迎えようとしている。この一年間を振り返ってみると、三里塚は、農地を奪おうとする国家権力との正面からの闘いであった。

 反対同盟は48年間にわたって「空港絶対反対」を貫き通してきた三里塚闘争は、生きる権利の闘いとして、闘い続けた毎日があった。弾圧を受け負傷し死亡者も出すなどという多くの犠牲を払うことが日常茶飯事の毎日であった。当然にもそのなかで、生きる権利が絶対に必要であった。だから三里塚は闘ってきたと言える。13年の闘いを考えると、14年は再び決戦の年となるだろう、と新たな決意を固めております。

 いまの地球の国々の情勢を見ると、地球のどこそこで戦争で人間が殺し合いによって何万・何千といういう人々が命を落としている。餓死する子供ら人々がいる。労働者に対する搾取・収奪があり、差別主義・排外主義が蔓延している。このままで、地球上の人類だけでなくすべての生物が生き残れるのかという想いになる。そんな時代になってしまったことを、誰でも肌で感じているのではないか。本当に平和な時代を創り上げなければならないと、考える。

 生命の糧である食料を生産する市東孝雄の農地強奪は、そういう時代、そういう世界や日本の有り様を示しているのではないのか。農民が農業でもって力強く生きようとすることに力づくで農地を奪う国のやり口、空港の中に自宅・農地を抱え込み「これでも生きられるかどうか」という国家暴力の発動は、人類の生きる権利を奪おうとする暴力の最たるものだと考える。

 労働者が職を奪われ、賃金を下げられ、生きていけない。青年は結婚しようとしても職はなく、将来の展望が見えないという時代になっていまった。これが資本主義の金儲け主義が生み出した時代なのだと考えている。われわれは、日本だけでなく、全世界で、同じ苦痛のなかにあるということを、しかっりと見据えなければならないと思う。全世界で労働者が決起している。これは、この時代を生きぬいていくための当然の権利の主張である。

 とりわけ安倍晋三総理は、かつての70年前の第二次大戦の時代の中に返りつつある。押しつけが始まってきている。秘密保護法は、多くの人々の「反対」の声を無視して、強行成立させた。これは、戦争への第一歩である。

 三年前日本では、東日本大震災が起こり津波で多くの人々が死に追い込まれ、原発の爆発と放射能の拡散によって、多くの人々が全国各地へ避難を強いられた。いまだ復興は進まず、故郷に返ることも出来ない多くの人々がいる。日本は広島・長崎の原爆投下で、何十万・何百万の人々が命を奪われていった。人類を滅亡に導き、生きる権利を奪う核はなくすべきだ。核武装のための原発もいらない。にもかかわらず原発再稼働―輸出に突き進む政府のやり方は、絶対に許せない。同じ様なことが三里塚の市東さんの農地取りあげでも行われている。沖縄では、普天間基地のことや辺野古新基地建設でも、住民無視で進められている。

 農地の所有権を国や企業が思い通りに出来たり、減反やTPPが進められれば、農業そのものがダメになってしまう。農民が農作物をつくる希望をなくしてしまう。農業破壊、農民殺しの最たるものだと思う。とんでもないことが起きようとしている。市東さんの農地取りあげや政府の戦争政策にもつながっていくもので、われわれの子孫が生きる希望を奪ってしまうという一言につきる。三里塚、沖縄、福島が固く結びついて闘っていかなければならないと思う。

 領土問題をめぐっては、中国・朝鮮を敵視した政策がどんどん推し進められている。右翼が排外主義・差別主義襲撃を強めています。三里塚でも右翼の敵対が繰り返されていると聞いています。

 私は、太平洋戦争で海軍の兵士として、陸軍の兵隊を乗せた輸送船を護衛して、南太平洋に送った経験がある。送られた兵隊は、ほとんど全滅した。天皇の御前会議で戦争が決定されていった。戦争で日本の人民が命を失っただけではなく、多くの中国・朝鮮の人民が虐殺されていった。いまの安倍の動きや世界情勢を見ていると、あの戦争前夜の数十年前まで戻ったような気持ちです。あのような戦争を二度と繰り返してはならない、と思う。

 戦争をとめるために、全世界の労働者が連帯することだ。武器はつくらない、運ばない、手にとらないという事です。農民は生命の糧である食料をつくる。農民は、戦争のための食料をつくらない。労働者と農民は連帯できる。労働者と農民、あらゆる人々が連帯して、戦争を許さない闘いをやることです。

 14年空港会社が農地を奪おうとする裁判が、3・26東京高裁で控訴審第一回公判が始まる。生命の糧である農地を取り上げつぶして、「国際空港空成田」を建設し拡張するために一企業である空港会社の利益のみに荷担しようという姿を見た時、この裁判にどんな根拠があるのだろうか。

 三里塚は足かけ50年に至ろうとする年月を実力で戦争のための「空港絶対反対」「農地死守」をかかげて、闘ってきた。14年反対同盟は、再び決戦の到来として闘いぬくことを決意している。3月23日、三里塚全国集会を東京芝公園で開催する。そして3月26日、第一回公判への総決起を呼びかける。他力本願ではダメだ。自らが立ち上がっていくことが必要だ。これを契機にこれからの時代を背負う青年をはじめ多くの人々が立ち上がることを強く祈念し、14年初頭にあたり反対同盟からの全国の皆さんへの訴え、新年のご挨拶とします。

三里塚芝山連合空港反対同盟事務局次長萩原進さんは12月21日午後10時10分、心筋梗塞により急逝されました。ここに掲載する年頭アピールは、13年12月2日に語っていただいたものです。(編集部)

萩原進事務局次長
萩原進事務局次長

 6年間の裁判の区切りはできないが、判決のあった画期的な年だった。始めに反動判決ありきというのは解ってはいる。三里塚の裁判は司法、行政、立法が一体となって攻撃をかけないとしょうがないと言うことが証明された。原発にしたって門戸を開いたのは裁判所、それを容認するあるいは遂行して擁護するのが裁番所だ。国策裁判の最たるものが、市東さんの農地取り上げ裁判だ。50年にわたる農地取り上げの集大成みたいなやり方なわけで、われわれは国策というものに大上段に否ノーと、何が国策なんだと、今の国策に対し正面から打ち破っていく。

 たとえばオリンピック、今非常に沸き返るわけだけど、真正面からオリンピック粉砕ということを言い切れるかどうか、難しさはある。だけどもそれを言うかどうかの違いで、闘いの質が問われる。60年代70年代っていうのは高度成長の中で、経済優先の航空政策に対し、いや農業なんだ、農地なんだという大きな旗振りは全部つぶされてきた。むしろそういう中に農民が組み込まれてやられてきたわけだから、それの集大成として今、農民が淘汰されるような状況の中で、どうするのかと言うことが問われている。空港なのか、農業なのか、農村なのか、空港のアスファルトなのか、黒土の大地なのか問われる。これが福島の事態で明らかになって、人の命なのか金なのかということになってきた。沖縄にしても、沖縄県民があれだけ反対しているにもかかわらず、沖縄県民を矢面に立たしてやってきた歴史を繰り返している。

 三里塚の問題が終わったとか、解決したとかじゃなくて大きな意味の始まりなんですよ。国策に対する闘い、反国策の闘いは正面切って定着したし、何とか福島とか沖縄とか、あるいはあらゆる闘いの中に浸透しつつある。大きな意味での大衆化がはかられてきている。そういう戦線の拡大がなされるのと、現地に於ける闘いの強化を、目的意識的に両立しながら平行してやっていく絶対的必要性がある。

 三里塚も空港を外から見てできあがりましたという形をつくらなければだめだというところにきている。20万回を30万回にするんだっていうのは、大風呂敷を広げすぎた。成田そのものが国際競争の中で確固たる位置を築けない。早朝・深夜の緩和策にしたって、24時間化ができえない成田は、オープンスカイという自由競争の中太刀打ちできないことが明らかになった。今まで言ってた成田のハブ空港化なんてちゃんちゃらおかしくなっちゃて、羽田と成田を持って首都圏の表玄関にしよう、そうせざるを得ないところまで追い込まれた。

 われわれが50年間闘い抜いたその成果がじわじわと出てきた。

 経営状況も含めて、左前になって政治手腕のある社長を迎えて建て直しをはかるというのが今の空港会社のやり方。空港そのものは、守りに入った。これ以上マイナス要因をつくれない。今までどおりの周辺対策とか、空港からのおこぼれっていうのはできえなくなる状況がはじまった。民営化され、株式化され、上場するといっていたのがもう10年にもなる、だんだん経営状況が悪化してくる中で、株上場なんてできえなくなるし、ましてや紛争がある、闘いがあるそういう会社の株は目に見えて叩かれるのがわかる。三里塚闘争を終わらしたいんだけども、それもできえない。これは決定的だ。

 当然右翼も出てこざるを得ない 金のために民間団体から頼まれて、何かある度にやって来る。彼らを歓迎する者とか思想とか一欠片もない。反感だけ強まるだけ。勝利の大道を歩いているからこそ、彼らが来ざるを得ない。署名・カンパ活動は、旗開きの日に、あの会場から始める。そこから、3月東京集会、控訴審闘争へ共に攻め上ろう。

萩原さんの遺志をひきつぎ農地死守・控訴審闘争に勝利する

「用地」内天神峰  市東孝雄さん
「用地」内天神峰  市東孝雄さん

 昨年末、萩原進さんが突然亡くなるという、誰もが考えてもみなかったことが起こりました。産直の忘年会を終え、進さんと同じ車で帰るその車中で心筋梗塞を起こされ、看護する私たちの声も届かず、帰らぬ人となりました。

 いまだに、実感できません。進さんは、反対同盟全体にとっても、私個人にとっても、ほんとうに大きな存在、かけがえのない存在でした。しかしこれからは、残された者たちが、頑張っていくしかない。進さんも無念だったと思います。彼の遺志を引き継ぎ、三里塚闘争の勝利まで闘うことを、本年年頭に決意します。

 今年は、私の農地をめぐり、掛け値なしの決戦です。六年間の裁判闘争をやりぬいて、昨年打ち下ろされた7・29判決は絶対納得できません。私たちに追いつめられた空港会社を、裁判所が守り、農地を力で奪い取る道を開く勝手な解釈までつけた反動判決でした。これをくつがえす闘いをやりましょう。

 第一回控訴審闘争は3月26日に決まりました。高裁貝阿彌裁判長が、千葉地裁多見谷裁判長のデタラメな判決をそのまま引き継ぎ、早期結審で仮執行を付けるような流れを阻止しする闘いに、全国の皆さんが駆けつけてくれることを訴えます。大法廷をいっぱいにし、高裁を包囲して闘いましょう。

 これは私のだけの問題ではありません。国策となったら、誰も、何も抵抗できないような社会を、根本からひっくり返すために、私は「農地死守」を掲げ、身体を張って闘います。48年間、反対同盟は三里塚の地で国策と身体を張って闘ってきました。私の農地死守の闘いは、その集大成の闘いです。長い年月の流れの中で、三里塚の闘いはますます重要になっています。福島の被災した皆さん、反原発の闘い、反TPPを闘う農民の皆さん、また沖縄の反基地を闘うみなさんとのつながりをますます強くして、全国の闘う仲間たちと一丸となって敵の農地とりあげ攻撃をはね返していきましょう。敵も今年は、空港会社、国、県、市、裁判所、警察が一丸となって攻めてこようとしています。この三里塚の闘いが、他の多くの闘いに波及し、霞ヶ関へ攻め上る闘いへと押し上げていきましょう。

 反対同盟は昨年から、地元での一斉行動をおこない、新たな闘う仲間を拡大する闘いを開始しました。全国署名・カンパ運動も頑張っていきたいと思います。この闘いは、故萩原進さんの遺言とも言うべき闘いです。足元での地道な闘いを重ね、様々な闘いと連帯し、大胆に中央へ攻め上る、何よりも我が農地を守りぬくことを全力で闘います。

 3月23日東京集会、3月26日控訴審闘争に、総力を持って結集してください。今年も共に闘いましょう。

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