全学連(伍代委員長)

戦争とファシズムに突き進む安倍連合政府を打倒しよう! 日帝国家権力解体!
三里塚・市東氏農地強奪阻止決戦へ!
右翼・ファシスト撃滅!反革命革マル・木元グループせん滅!

全日本学生自治会総連合(伍代委員長)

全学連第65回定期全国大会の成功をかちとる

 11月23〜24日に、全学連は「実力闘争・武装闘争で三里塚農地強奪阻止決戦に勝利し、戦争とファシズムをうち砕け!」をメインスローガンにして、全学連第65回定期全国大会の成功を勝ち取った。

決戦の地・三里塚で開催

全学連大会シュプレヒコール

 23日、全国より全学連戦士たちが日帝と労働者人民との闘いの最前線たる三里塚に結集する。

 大会実行委員会が開催を宣言し全体でシュプレヒコールをあげる。続いて実行委より大会の位置と任務の提起がある。

 続いて議長団の選出がある。立候補した学生の選任が全体で承認される。議長団より議事進行への集中と大会破壊を狙う反革命の粉砕を呼びかける決意表明がなされる。

 結集した共闘団体より連帯あいさつをうける。全国反戦青年委員会を代表し東京反戦は「大会で安倍連合政府の戦争とファシズムの突撃にいかに闘うのかの論議を練り上げよう。三里塚に集中し国家権力打倒へと闘いを切りひらこう。テロルに突撃する右翼ファシストを撃滅しよう」。

 続いて大会によせられた連帯アピールを議長団が代読する。

 全障連九州ブロックは「安倍に対して怒りをおさえ切れないのは私たちだけではないはずだ。絶対に戦争反対、差別反対―糾弾を言い続け闘い続ける。北原事務局長の『障害者』『病者』との連帯への熱い思い、闘いへの呼びかけをしっかりと受け止め、空港廃港に向け断固闘います。市東孝雄さんに連帯し農地強奪阻止決戦に起ちます。この間の、『障害者』『病者』が先頭に起ち闘うための決戦方針論議、九州からの現地集中―控訴審闘争への決起と勝利を確認し、さらに強め闘う」。

 福岡・築港日雇労働組合は、「三里塚闘争勝利! 改憲・戦争突撃粉砕! 『解雇特区』、労働者派遣法の全面改悪、『残業代ゼロ』攻撃など労働者虐殺攻撃との激突に勝利しましょう! 労働者・農民・部落大衆・『障害者』・学生の共闘の闘いと団結を共に深めていきましょう。福岡日雇い越年越冬団結まつりに皆さんの参加、支援、連帯を呼びかけます」。

 反弾圧・反警察運動事務局、反対同盟顧問弁護士である浅野史生氏は「『反テロ』を呼号し、治安弾圧が強化される中で、完黙非転向の闘いはますます重要性を帯びていくものと考えます。三里塚のように闘えば必ず勝てることを確信に据え、ともに戦争とファシズムを打ち砕く闘いを勝ち取っていこうではありませんか」。

 反弾圧・反警察運動事務局、反対同盟顧問弁護士である遠藤憲一氏は「若者が中心となって社会の右傾化と対決しよう」「テロリスト指定・財産凍結法を粉砕せよ」「三里塚闘争に現地実力闘争で勝利しよう」と3点にわたり提起し「沖縄の反基地の闘い、反原発の闘いなどの実力闘争と連帯して三里塚闘争を闘おう。唯一実力、武装闘争方針を堅持している全学連に大いに期待します」。

 続いて獄中アピールだ。福岡拘置所で不屈の獄中闘争を闘う2013・1・16「脅迫」でっちあげ弾圧「被告」筑紫野署15番同志からは「闘い途上で亡くなられた松本榮二氏の遺志を引き継ぎ、労働者階級の解放―全人民解放を掴み取る闘いを、使命感と喜びをもって担っていこうと改めて決意します」。 

 最後に革命軍アピールだ。「三里塚決戦になんとしても勝利しよう。革命軍は08年『3・1』―A滑走路直撃・破壊戦闘を引き継ぎ、空港廃港・飛行阻止の本格的権力闘争を闘いとる。ファシズムか革命かの時代に、プロレタリア階級の武装力―プロレタリア統一戦線の軍隊として、権力展望も鮮明に政治革命―プロレタリア権力の樹立をテコとして共産主義―社会革命の勝利に向け不屈に闘いぬく」。

 すべてのアピールを拍手で確認し、各戦線の闘い、そして獄中や非公然・非合法地下の闘いと結びながら革命的学生運動を闘いぬくことを改めて決意する。

決戦勝利に向けた議案提起

 中央執行委員会より、決戦勝利に向けてどう闘ってきたか、どう闘うかを練り上げてきた渾身の議案提起が行われる。

 〈情勢議案〉第1章国際情勢では、世界恐慌の深化の中で米帝をはじめとした帝国主義諸国の危機が進行していること、その突破をかけてイラク・シリアでの空爆、イスラエルのガザ侵攻が強行され、朝鮮反革命戦争への突撃が強まっていること、ファシズム勢力が伸張してきていること、しかしパレスチナや南朝鮮をはじめとした労働者階級の闘いが敵の危機を促進していることが提起された。第2章国内情勢では、安倍連合政府の戦争・改憲への突撃、経済危機の長期化、国内でのファシストの伸張と差別・排外主義の強まり、治安弾圧の激化、教育のファッショ化と学生にかけられる攻撃について提起された。

 〈総括議案〉第1章闘争総括では、まず基軸的な闘いとしての三里塚・組対法決戦の総括が行われた。昨年12月逝去された萩原進氏の闘魂を引き継ぎ、実力・武装闘争を核心に市東氏農地強奪阻止の決戦を闘うため三里塚の地において総力をあげて闘いぬいてきたこと、継続する弾圧と真っ向から闘いぬいてきたことが提起された。革命的反戦闘争・反核闘争として、@沖縄人民解放闘争、A日米安保粉砕、反軍・反基地闘争、B核廃絶・反原発闘争の3点の総括が提起された。さらに、2013〜14にわたる各戦線での闘いの総括が行われた。第2章組織総括では、一つに、継続・激化する組織壊滅弾圧と対決し、「取調べ」拒否などあらたな攻防局面を切りひらく攻勢的な闘いを打ちぬいてきたこと、共同の力で欺瞞なく獄闘総括をやりぬくことの重要性、この間の獄中闘争―反弾圧闘争の攻防戦・地平を労働者人民の闘争の中で共有すべく格闘してきたこと、労働者人民の攻防から学び自らの闘いを再編してきたことなどが提起された。二つに、第63回大会において明らかにした、学生戦線における部落差別と同志排撃への自己批判活動について提起された。我々は未だに謝罪や自己批判をなしえていないことを痛苦にとらえかえし、自らの差別性や排撃を生み出した組織性を幾重にも検証し、この闘いを何としても貫徹する。同時にあらゆる差別的敵対を絶対に許さない。三つに、組織建設として三里塚闘争に集中し権力闘争を闘う全学連として建設してきたこと、農地強奪阻止の戦闘態勢を構築すべく闘いぬいてきたことや、決定と執行の統一にこだわり、プロ統のコミューン・ソビエト運動としての展開・発展をかちとるべく活動してきたことなどが提起された。

 〈方針議案〉では、第1章戦略的任務として、一つに本格的権力闘争の飛躍をきりひらくこと、二つに木元グループ解体・根絶戦にたちあがること、三つにファシズムに対決しファシストを撃滅すること、四つに反革命革マルを解体・絶滅すること、第2章闘争方針として、三里塚闘争、朝鮮反革命戦争粉砕─革命的反戦闘争、反軍反基地闘争、「有事」・改憲攻撃粉砕闘争、反核・反原発闘争、反帝国際連帯闘争、日朝連帯闘争、パレスチナ人民連帯闘争、沖縄人民解放闘争、反天皇闘争、狭山―部落解放闘争、「障害者」解放闘争、女性解放闘争、労学連帯闘争、教育学園闘争、反弾圧闘争の闘争方針提起が提起された。第3章組織方針として、権力闘争の飛躍を勝ち取り、対ファシスト戦、木元グループ解体戦、革マル解体戦を闘う全学連を建設すること、労働者階級、被差別大衆の闘いに学び、差別を許さず闘うこと、そして全学連の強固な組織建設を勝ち取っていくことが提起された。

北原氏と交流し三里塚決戦を闘う決意をうち固める

北原事務局長

 休憩の後、全体でシュプレヒコールをあげ、午後の議事に入る。

 最初は三里塚闘争の自由討論だ。いかに市東さんの農地強奪を粉砕し空港廃港を実現していくのかを練り上げていくために設定した討論である。ここでは、まず現地行動隊から、現地での右翼ファシストによる反対同盟員を名指しした敵対行動について報告がある。そして提起者からこれらを粉砕していくためにも、三里塚における右翼ファシストや天皇(制)との対決の歴史を共有したいという提起がある。多くの発言がなされ、71年9・16東峰十字路戦闘の反動として、青行隊弾圧と軌を一つにして、右翼ファシストが火炎瓶などを使用して大清水団結小屋に襲撃してきたことに対し、同盟員や現闘がまさに血まみれになりながら闘いぬいたことや、長年の攻防のなかで天皇(制)を対象化し対決してきたことが共有されていく。特に78年3月開港が頓挫した後に、当時の首相・福田にヒロヒトが「成田をよろしく」と三里塚闘争圧殺を指令したことに怒りの意見が出される。

 ここで反対同盟事務局長・北原鉱治氏、野戦病院・手話講座実行委員会で闘う朝田しげる氏が到着され、連帯あいさつをうける。

 北原氏は今の安倍政府の戦争突撃に危機感を表明され「君たちが時代をつくるためにたちあがって、社会を変えるしかない。それを原点においてもらいたい」「俺がやらなくても誰かやるだろうという時代はない。本日の大会がそこまで分析してやるというのは絶対必要」とまず提起し、自身の戦争体験を語られはじめる。海軍の兵卒として硫黄島での陸軍の決戦部隊を運ぶ艦に乗船していたこと、米軍艦載機の襲撃をうけ撃沈された艦から引き上げて、自艦の甲板いっぱいになった300人ほどの兵士達が再び機銃掃射で殺戮されたのを目のあたりにしたと述べられる。北原氏は続けて「戦争は絶対にやってはいけない。それも三里塚闘争をやる大きな原点だった」「軍閥・天皇も含め、彼らは人間の命を考えない。生きるためには自分の行動でやっていくしかない。軍隊はなくていいとか、生きるか死ぬかということを自分は背負っている」と、まさに戦争参加した痛恨の反省にたち、だからこそ同じ歴史を二度と繰り返してはならないとして三里塚闘争を闘ってきた思いを語られる。

 続けて北原氏は全学連戦士たちの質問に答えて、闘いの歴史を語られる。「北原をおとせ」というのが国の狙いだったわけだが、地縁や自民党人脈などをフル回転した利権を餌にした切り崩しと対決してきたこと、自民党や社会党の議員が持ち出してきた当時で億もの利益供与よりも人間同士のつながりをもって生きていく方がいい、苦しくたっていいと思ってきたこと、右翼の数々の嫌がらせ・恫喝と対決してきたことなども述べられる。「逮捕歴4回、地下壕にもぐったり、開港阻止闘争とか色々やったけれども敗北感なんかもってない」という勝利感や「ここにもよく鈴木幸司さんが来ていたな」との思いも語られた。安倍政府や右翼ファシストとの闘いをめぐっても北原氏と活発な討論になった。

 朝田氏も連帯あいさつとして「安倍政府の攻撃すべてを『障害者』が先頭になって粉砕していく。何としても市東さん農地強奪を粉砕していこうではありませんか。木元グループを解体しよう。」と激を発せられる。

 最後に北原氏の音頭で「空港粉砕まで、団結ガンバロー」を全員でやって交流を終えた。北原氏はくりかえし「君達自身が行動すること」「生きて闘って」と全学連戦士たちに訴えられた。91歳の高齢をおして多くのことを伝えようと駆けつけてくれた北原氏の檄にこたえ、全学連は三里塚決戦に勝利し、戦争とファシズムの粉砕―労働者権力樹立にむけ邁進する。

戦略をうち固める自由討論

 続いて「ファシズムと闘うために」の自由討論を開始する。まず、提起者より「ファシズムとは何か」「ファシズムをめぐるさまざまな議論」「ファシズムとの闘いの歴史」「トロツキーのファシズム論をめぐって」「我々はファシズムといかに闘うべきか」などこの間の論議も踏まえた文書提起がある。この間の反原発運動などのなかで「ドイツでは社共が『内ゲバ』をやったからファシズムに負けた」と一面的なデマを飛ばし左翼を排撃し権力とも結びつく(右翼も含む)勢力もいることを踏まえ、「社会ファシズム論」などの誤りを踏まえつつ、かつてのドイツ共産党がナチスとの攻防を正面からたてきれなかったことこそが敗北の主要因であることを鮮明にし、その根拠と突破の課題、戦略について討論になった。また「ダーイシュ」(「イスラム国」)が何者であり、PFLP(パレスチナ解放人民戦線)などのパレスチナ人民やクルド人民の闘いを踏まえて我々が実践的にどう対決するかや、「反資本主義」を掲げる類のファシストが労働者人民をいかに組織しようとするかなどについてさまざまな論議になった。

 最後に歴史的な学園や街頭での我が全学連―プロ統の右翼との闘いの共有や実践的な闘争方針について論議になった。学園での統一協会・文鮮明の講演会を多くの学生の力でたたき潰してきた闘いや、日大闘争をはじめとした右翼との武装攻防・撃滅戦について共有された。また、ザイトクカイや学園での新しい右翼の活動、最近の「明大ゴスペル」らの動向についても報告された。

 夕食休憩をはさんで、部落解放闘争の自由討論が行われる。まず、提起者より決戦を迎えている狭山闘争の現局面について報告があり、再収監攻撃と対決し「生きているうちに3次で決着を! これが最後だ! 後はない!」と不退転の決意を発する石川氏の檄に応え、実力闘争・武装闘争の爆発で敵を追い詰め狭山闘争の歴史的勝利を勝ち取っていくこと、国家が長年にわたり差別糾弾闘争を圧殺・統制しようとしてきていることを粉砕し、激化する部落差別攻撃に糾弾闘争を闘っていくこと、部落差別主義集団革マル・木元グループを解体し右翼ファシストを撃滅していくこと、学生戦線のなかで起こした部落民への差別や同志への排撃の謝罪・自己批判を貫徹していくことが提起された。次に部落民が必死の思いで「出身宣言」をし差別と闘う格闘が書かれた文献を読み、参加者全員が闘う決意などを述べた。

 自由討論の間に、反安保労研全国センターより連帯あいさつをうける。「全学連大会に共に連帯していく。12・7反安保労研集会を開催します。全学連の同志たちも結集してバイトなどの職場、就活などぶつかる矛盾について語ってほしい。春闘集会より以降、派遣法改悪阻止の行動や情宣を闘ってきたが、けっこう反響がある。組合づくりや資本・職制との闘いなどに論議を深め闘っていく。『集団的自衛権』・戦争突撃に対決する。労働者が力で勝ち取る春闘でなく安倍らの『政労使』の管理春闘をつぶしていくような闘いをやっていこう」

 以上で大会1日目の議事を終了する。全体でシュプレヒコールをあげた後、議長団より夜間も反革命の大会破壊を粉砕する態勢を維持することが提起され就寝・防衛態勢へと移行する。

革命的反戦闘争の爆発に向け討論

 2日目の議事は、反軍・反基地闘争から開始される。日帝の「集団的自衛権」行使―反革命戦争突撃にいかに闘うかが論議になる。提起者から、亡くなられた佐世保の海を守る会代表の松本榮二氏を追悼し、氏の闘魂を引き継ぎ闘おうと提起がなされた。弾圧を恐れず米艦に突撃していった闘い、敵の打倒を鮮明に呼びかける猛烈なアジテーション、孤立しても闘うことをやめなかった姿、そうした氏の闘いから我々はいつも励まされ、学ばされてきた。我々は氏の闘いの檄に十分に答えきれずに悔しい思いをさせてきたことを痛苦にとらえかえし、佐世保軍港解体にむけ闘いぬく。さらに、「人を殺す軍隊」に向けて自衛隊員を再編・教育する攻撃が全面化するなかで、これと対決しながらいかに軍隊内工作を勝ち取っていくか、「災害」を口実にした治安出動とどう対決するか、各基地への闘争などについて論議になった。

 続いて沖縄人民解放闘争の自由討論では、辺野古での海底ボーリング調査強行、警察や防衛局、海上保安庁などの暴力・弾圧の実態が報告され、それとの対決が呼びかけられた。我々は何としても現地で闘いぬき、「本土」においても新基地建設粉砕を実現すべく闘いぬく。討論ではザイトクカイ系のチーム・沖縄による辺野古での敵対行動が報告された。また、反革命革マルの沖縄人民の闘いへの敵対・破壊の歴史が改めて共有され、これを打ち破っていく闘いについて長い討論になった。

 昼食休憩をはさみ、事前に配布していた提起文書を元に、各自由討論をすすめ、意見を述べ合う。

 教育学園闘争の自由討論では、「教育再生」と銘打った教育のファッショ化攻撃との対決が呼びかけられた。「教育再生実行会議」の5次にわたる提言の批判、秩父蜂起など人民の闘いへの反動としてあった1879年のいわゆる「教学聖旨」などで号令された徳育を基本とした「臣民」「皇軍兵士」づくりの教育と、それを対象化したうえでの現下の道徳の教科化の批判、「大学改革」批判などが提起された。

 木元グループ解体・根絶戦の自由討論では、02年に発表された木元グループの反革命「綱領」批判を今日的に行った。主要には山田のスターリン主義と同質の生産力主義への批判に焦点をおいた。労働者革命の破壊を喜びと確信とする転向反革命集団・木元グループを生み出した責任が今なお問われている。全力で木元グループ解体戦に決起することが呼びかけられる。

 日朝連帯闘争の自由討論では、3・1蜂起についての資料が配布され、内容が紹介された。そして地区での日朝連帯の取り組みと、問われた実践的課題について報告され討論になった。

 反革命革マル解体・絶滅戦の自由討論では、どういう内容で我々が革マルと闘い、打倒していくのかを問い、谷川昌彦論文を元にして革マル批判が提起された。同志石井・中原虐殺の打撃性とその突破について討論があった。

 女性解放闘争の自由討論では、この間の全学連で継続して行ってきた討論の内容や、今後の闘いに向けての方針が報告・提起された。具体的な差別とその継続に対して、女性同志をはじめとした多くの批判を受け論議になった。

 反核・反原発闘争の自由討論では、原発再稼動、福島第1原発の現状などが報告され、3・11実の取り組みも含めた川内原発再稼動阻止に向けた闘いの方針が提起された。

 パレスチナ解放闘争の自由討論では、この間のガザ侵攻を許さない国際連帯の闘いが呼びかけられた。02年の塚原武論文がシオニズム批判を深めパレスチナ解放闘争と連帯するために提起された。

 反弾圧闘争の自由討論では、12年11・15弾圧をはじめ闘う労働者人民を「反社会勢力」「テロリスト」規定して排撃する攻撃・弾圧について、この間の労働者人民の反撃の闘いを踏まえながらいかに対決するかの討論になった。とりわけ国際的な階級闘争の高揚を見据えて、PFLPなどとの連帯を圧殺するために作られた「テロ資金凍結法」などへの対決、この間の弾圧との実践的攻防が討論になった。

 「障害者」解放闘争の自由討論では、02〜03年にわたる医療観察法案粉砕の闘い、医療観察法による「精神病者」虐殺の実態について報告され「病棟転換型居住系施設」粉砕などの闘いが提起された。

革労協学生委員会の特別提起

 休憩をはさみ、 革労協学生委員会の同志から提起を受ける。同志は、はじめに松本栄二氏を追悼し、氏が様々な闘争現場で、具体的に武器を持って敵と戦うことをアジテーションされたことを紹介し、革命的学生戦線こそが、日帝国家権力打倒の武装闘争の先頭を、三里塚決戦の中で闘おうと訴えた。情勢の煮詰まりの中で、改めて、1988年3・8の成田空港パイプライン施設爆破戦闘に向かっていった過程とその後の敵の反動―反革命弾圧に触れ、太田黒論文を引きながら、「試練をそれとして引き受けることができない」弱さ「の排除―克服は、ただ実際の革命的武装闘争の中においてのみ可能である」ことや「死闘的攻防の激甚化は、ひとり革命的軍事組織にとっての試練だけではなく、公然・合法領域も含めた党―統一戦線全体にとっての試練」であることを示し、それを引き受け進撃していこうと訴えた。大会が三里塚で開催された意義に触れ、さまざまなゲリラ戦が闘いとられた現地でこそ、地理に習熟し、機動隊をせん滅し、空港廃港をかちとっていこうと訴えた。

 同志は、革マル黒田の「物質の自己運動」とか「プロレタリア的自覚」といった人間観、プロレタリア観を引用し、それが徹頭徹尾反プロレタリア的なものであること、労働者階級自身の事業が革命的に進むほどに、反革命として純化したことを示し、その絶滅を訴えた。木元グループ発生に触れ、プロレタリア共産主義革命に背反する「組織防衛」が、ミニ・スターリニズムとして析出したことを示し、その根絶を訴えた。革労協が起こした部落差別事件と同志へのスパイ煽動は、コミューン運動の原則を破壊し、部落民が当該として差別を許さないと訴えることを封じるものであり、その自己批判の決意が述べられた。ロシア革命の教訓、革命党内部糾弾闘争路線の確立の闘いなどと関連づけ、安保を反革命階級同盟と分析し、ファシズム論で武装してファシストと闘ってきた解放派の地平を発展させ、「集団的自衛権」行使粉砕―安保粉砕、天皇xデー攻撃粉砕、東京オリンピックに向けた反テロ攻撃と闘うこと、とりわけ、15年は、日帝敗戦、中国・朝鮮・アジア労働者人民の革命勝利と日本革命敗北70周年の激動の年として、日本階級闘争の負の歴史を転換する激動の年として闘うことが提起された。

三里塚決戦を基軸にした15年の攻防にむけ、新執行体制確立

 初日に提起された〈情勢・総括・方針議案〉の採択をおこなう。採択の前に討論がなされ、総括や方針に4箇所の修正がなされた後、議案は全代議員の賛成で可決された。

 続いて新中央執行委員会が、全代議員の賛成により選出された。中執会議の後、14〜15年の階級攻防を闘う新執行体制が報告され、満場の拍手で確認された。新中執より決意表明をおこなう。「7・1閣議決定から転換した戦争態勢を打ち破っていく全学連を建設しよう。三里塚決戦に集中する態勢をつくり、日帝国家権力解体の武装闘争を推進する。北原氏は単なる反対ではなく、空港そのものを認めない絶対反対と言っている。この思想・実践・生き方は多くのことに通じる。空港廃港に向けた闘いを闘おう。資本主義社会を革命しよう。右翼ファシストを撃滅する中から差別主義・排外主義攻撃を打ち砕こう。部落差別を許さない闘いを闘いながら自己批判を貫徹する。松本榮二氏の遺志をひきつぎ、全国の反基地闘争を闘う。テンノー]デー攻撃粉砕。大弾圧が予想される20年オリンピック攻撃を粉砕する。労学連帯して革命的学生運動の飛躍を勝ち取る。弾圧を粉砕する。革マル、木元グループ解体。中執はこれらの闘いの先頭にたつ」

 最後にシュプレヒコールをあげ、インターナショナルを歌い大会をしめくくった。この第65回大会の成功をテコに、全学連は三里塚闘争に集中し、14〜15年階級攻防を闘いぬく。すべての学生は全学連に結集し、労働者革命の勝利にむけともに闘おう。

新執行体制

委員長  伍代 和也(九州大学)
副委員長 浦田 達彦(神奈川大学)
書記長  川原 明(徳島大学)

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