全学連(伍代委員長)

戦争とファシズムに突き進む安倍連合政府を打倒しよう! 日帝国家権力解体!
三里塚・市東氏農地強奪阻止決戦へ!
右翼・ファシスト撃滅!反革命革マル・木元グループせん滅!

全日本学生自治会総連合(伍代委員長)

三里塚芝山連合空港反対同盟の2015年年頭の決意

事務局長 北原鉱治氏

北原鉱治氏

 2015年新たな年を迎えます。三里塚芝山連合空港反対同盟は、新たな年の新たな闘いへ決起する決意を固めております。

 いまの国際情勢を見た時、暗澹たるものが全世界各国で起きつつあることで、前途が暗いという想いを各人が持っている時代ではないか。しみじみとそうした想いを抱えつつ、生きるためにどうすればいいのかということが、それぞれが抱えている大きな問題としてります。いま何をすべきなのかということ、生きるということを、大きな課題としていることが、大きな現実です。いまから70年前第2次世界大戦で多くの生命が奪われていった。いまの国際情勢は、一歩踏み外せば戦争の道へと進むことは必然です。全世界の国々がどうあるべきかということを誤れば、地球全体がそうなってしまう。誰もがそうした現実のなかにあります。それに憂いがあってはならないと思います。

 そうした現実に立ち向かっていかなければならない。一人一人が本当に立ち上がっていかなければこの現実を―世界を本当に変えることはできません。

 安倍が突然総選挙を行って、「自民の圧勝」「自公与党で3分の2超え」「一強多弱」などということがマスコミで言われている。安倍は国民の事なんて何も考えていない。考えているのは自分の延命だけだ。だから結果がどうあれ、国民と離れちゃっている。

 「アベノミクス選挙」なんて言って、選挙に勝ったから国民に信任されたなんて言ってるけれど、大衆は白けちゃっていますよ。有権者の半分位しか投票に行ってない。自民党への投票は有権者の30パーセント位と言われています。選挙が「民意」反映しているなんてことはまったく思えない。

 アベノミクスは、結局は労働者や「障害者」など「弱者」に矛盾を押しつけて、大企業優先で大企業だけが生き残ろうとするものだ。賃金が上がっていると宣伝されているけれど、大企業の賃金は上がったかもしれないけれど、中小企業はまったく関係ない。非正規では賃金が下がり、正規―非正規の格差はさらに広がっている。

 福島でも、原発の爆発で放射能が拡散して、多くの人達が避難を強制され、「復興」なんてのは掛け声だけで、何も進んでいない。それでも、原発再稼働が進められていく。沖縄では、辺野古移転を安倍と一緒になって、進めようとした仲井真は県知事選で落選した。衆議院選挙でも沖縄の一人区では辺野古新基地推進派は全員落選した。にもかかわらず、沖縄の民衆の声を無視して、「新基地建設を進める」と言っている。TPP(環太平洋経済連携協定)を早期に成立させて、大資本を保護し、農業つぶし―農民殺しを進めようと考えている。

 安倍の集団的自衛権行使や、「領土問題」を全面に出した、中国、朝鮮に対する非難で、差別排外主義を煽り、最終的には、改憲―戦争を考えているのだと思う。

 右翼が、定期的に三里塚に来て情宣行動をやっているようだが、それもそういう情勢のなかで出てきていることだと思う。三里塚つぶし、市東さんの闘いをつぶそし、改憲―戦争を進めていこうとするものだ。

 三里塚、福島、沖縄の闘いを押しつぶし、大企業だけの延命を考え、戦争にむけて突き進む安倍政権を、労働者や「障害者」など闘う人々の力を結集して打倒しなければならない。

 戦争への危機的状況のなかで、成田空港は軍事使用されるのではないかという強い思いがします。三里塚は、反戦・反核・反権力の砦として闘いぬいてきました。三里塚闘争も、全国の皆さんがたの大きな尽力―支援共闘を得ながら50年間の歳月を生きぬき闘ってきました。反対同盟が成田空港廃港を目指し闘い続けているということは、「国際空港成田」は未だ未完のものとしてあるということです。三里塚の闘いが、全国の心ある人々の決意―闘いであるということは、その歴史が物語っていると自負しております。

 いま成田空港の乗客数は減り、どんどん羽田空港に移りはじめている。これは大きな流れです。成田空港は、外交面でも商取引においても時間がかかりすぎる。東京の方が便利、成田は不便だということです。これが世界の自然な流れになっています。成田空港の現状を見た時、農地があり、住居があり、多くの拠点が点在し、使い勝手が悪い。破産しています。これは、50年の三里塚闘争が強制したものです。

 一方で、「成田沈没」の危機感を煽って、第3滑走路攻撃がかけられてきています。第3滑走路については、「まゆつば」だし、どだい無理だと思う。どこにつくろうというのか。周辺農民・住民を追い出して、つくるしかない。もう一度、住民無視の66年閣議決定(三里塚空港案の突然の決定)―反対同盟の結成と闘い、建設の強行という歴史を繰り返そうというのか。どんな案が出てきても、反対同盟反対です。こんなやり方は、絶対に許す訳にはいかない。彼らの意図は、LCC(格安航空会社)誘致で延命したいから、外国に対する国際的に宣伝したいということだろう。そのことを通して、周辺市町村、利権団体・右翼を使って、三里塚闘争・反対同盟つぶしを狙っているということです。これに対しては、周辺農民・住民とともに「絶対反対」の闘う意志を明らかにして、闘うことだと思います。

 三里塚つぶしの大きな攻撃が、市東さんの農地強奪の攻撃です

 成田空港敷地内に点々とある市東さんの農地に対して、代執行で農地・住居の撤去を行おうとして、しかし事業認定失効―取り下げのために収用法が使えないため、農地法で、裁判で農地取り上げの判決を出そうとしている。まさに人権無視の農民殺しのやり方です。

 いま、市東さんの裁判は、控訴審の闘いを闘っています。権力、東京高裁は、早期結審、千葉地裁多見谷判決をそのままの農地取りあげ判決を出そうと、虎視眈々と狙っていました。しかし、反対同盟・市東さんを先頭に全面対決し押し返しています。弁護団も奮闘してくれています。3万人署名を全国で進めています。全国から、東京高裁に「農地取り上げを絶対に許さない」という声、力を叩きつけていきたいと思います。来年3月4日に、裁判が行われます。署名活動とともに、裁判、三里塚現地への結集をお願いします。

 三里塚闘争は、50年にわたって全国の闘う人々が結集して、逮捕―流血辞さず実力闘争で闘ってきました。三里塚闘争は、反対同盟一人の闘いで続いてきた訳ではありません。三里塚に集中し闘ってくれる人々がいるから闘ってこれました。この先に、空港廃港=完全勝利があります。2015年、市東さんの農地取りあげ絶対阻止の決戦の年になると思います。全国の皆さんに是非、反戦・反核・反権力の砦=三里塚で起こっていることを見てもらいたい。日本の政治を根本から変えるために、三里塚に一人一人が立ち上がってもらいたい。若い人達が将来を、自分の未来をつくるために成長していけるように、闘っていきたい。市東さんの農地強奪を絶対に許さず闘いましょう。空港廃港まで、反対同盟と一緒に闘って下さい。3・29三里塚全国集会への大結集をお願いします。2015年冒頭にあたり、これを全国の皆さんに訴える反対同盟からのご挨拶とします。ともに闘いましょう。

「用地」内天神峰 市東孝雄氏

市東孝雄氏
 

 昨年は、私の裁判が東京高裁に移り、3月、6月、10月と3回控訴審を闘いました。反対同盟・弁護団・支援の皆さん一体となり頑張って早期結審をくい止め、空港会社を追いつめることができました。農家の仕事が忙しいなか、何回も裁判所に足を運びました。この裁判が始まって7年になりますが、今でも私は自分が裁判にかけられていること自身納得できません。裁判の中で、空港会社のデタラメぶりが満天下にあきらかになっています。こんな裁判はとっくに棄却されていいはずです。ところが、「国策」たる空港建設の場合は、事実も法律も関係ない。やりたい放題です。こんなことを許してはならない。今年はいよいよ裁判も大詰めです。東京高裁を包囲しましょう。そして万が一にも不当な判決が下ろされたなら、多くの皆さんが天神峰に結集され、農地取り上げを許さない闘いに立ち上がっていただきたいと思います。反対同盟49年の闘いの真骨頂、実力で農地死守を闘いましょう。

 決戦の真っ只中で、萩原進事務局次長を失いましたが、私は変わることなくほかの反対同盟の仲間、支援の仲間と共に、三里塚に生き、農業を営み闘いを進めてきました。これが進さんの遺志を引き継ぐことだと思っています。

 今年も裁判闘争や一斉行動、3万人署名の活動など幅広く三里塚勢力を拡大して行きたいと思います。三里塚の「農地死守」は、私ひとりの農地を守る闘いではない。安倍政権の農業つぶし、農民殺しとの闘いです。大資本を優遇し、格差を広げ、「障害者」、高齢者、「非正規」労働者などが生きていけなくする社会をひっくり返す闘いです。改憲から戦争へ向かおうとする政治と対決する闘いです。「空港絶対反対」の旗を掲げ、みんなで勝ちにいきましょう!

「用地」内東峰 萩原富夫氏

萩原富夫氏

 この1年は昨年末親父(進)の急逝というとんでもない事態からのスタートだった。三里塚闘争のすべてを取り仕切っていた人が突然亡くなっちゃったんだから、どうしていいのか分からなくて大変だった。運動の中心であり三里塚闘争そのものと言ってもいい人物だっただけに、俺の中での喪失感はとてつもなく大きかった。

 この事態を乗り切るためには、同盟と現地支援のそれぞれが自覚をもって闘うことが求められた。誰かが先頭で引っ張っていく、それにくっついて行けばいいという状況じゃなくなったわけだから。それで事務局も4人で話し合って進めていこうと提案して、事務局次長も当面は置かないで、共同で責任とっていこうと決めてやってきた。自分が親父の後を継いで責任とらなきゃいけないという立場にあるのは確かだけど、いきなり同じことをやれと言われても無理なわけで。そういう中で、どうこう言ってられない、旗開きだ、裁判だ、集会だと次々とやるべきことが迫ってくる。それを1年間、なんとかこなしてきた。慣れないことやったから本当に疲れた。

 市東さんの裁判闘争は勝利的に進んできた。内容的にも空港会社を土俵際まで追い詰めている。圧倒的に勝利したといっていいと思う。とにかく市東さんの裁判に勝たなくちゃいけない、農地を守らなければという一心で前に進んできた。「萩原進の遺志を引き継ぐ」という霊前に誓った決意がみんなを突き動かした。命日には「勝利したよ。また来年もがんばるから見ていてくれよ」と報告したい。

 永い闘いになりそうだけど、これからもよろしくお願いします。共に闘いましょう!

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