全学連(伍代委員長)

戦争とファシズムに突き進む安倍連合政府を打倒しよう! 日帝国家権力解体!
三里塚・市東氏農地強奪阻止決戦へ!
右翼・ファシスト撃滅!反革命革マル・木元グループせん滅!

全日本学生自治会総連合(伍代委員長)

6.12市東氏農地強奪判決を徹底弾劾する
農地死守決戦へ総決起しよう

東京高裁の6.12農地強奪判決徹底弾劾

  
霞ヶ関デモ

 6月12日、東京高裁第19民事部裁判長小林昭彦は、控訴審過程での市東孝雄氏をはじめ三里塚芝山連合空港反対同盟や顧問弁護団の批判・追及のいっさいを無視して、一審千葉地裁多見谷の判決そのままの控訴棄却―農地強奪判決をうち下ろした。徹底弾劾する! 反対同盟、全国の労農水「障」学、顧問弁護団とともに煮えたぎる怒りをもってうち返す闘いにたちあがろう。

 小林は6月5日、「6月12日判決」を突然期日指定してきた。審議途中で突然結審して、裁判長忌避が最高裁で特別抗告中にかかわらず、さらに通常は2、3ヵ月前に通知するのが、わずか1週間前という前代未聞の判決日の指定だ。

 6月8日市東氏と弁護団は、署名提出行動にたちあがり、「農地取り上げ反対」の28,337筆の署名をたたきつけた。さらに、弁護団は「弁論再開」の申立てをおこなった。6月10日、支援連は怒りに燃えて高裁前の弾劾情宣にたちあがった。

 結審、突然の判決期日の指定に示されているのは、権力の農地強奪粉砕の闘いの爆発に対する恐怖であり、憎悪だ。

 三里塚空港建設は、住民無視の1966年閣議決定以来、問答無用で進められてきた。権力機動隊による暴力と札束によって進められてきた。「話し合い」―甘言は、闘争破壊―切り崩し攻撃だった。「三権分立」などブルジョア思想による幻想である。司法も権力機構そのものであり、三里塚空港建設は、まさに「国策」として、三権一体で強行されてきた。シンポ―円卓会議や元空港会社社長黒田の「謝罪」があろうが、そのことは閣議決定以来なにも変わっていない。空港建設は、終始一貫「問答無用」が国の方針なのだ。そして、収用法適用―収用委員会の役割を裁判所が肩代わりし、農地強奪判決を強行したのだ。

 それは、福島における補償うち切りや帰還の強制、原発再稼動のなかに示されているし、沖縄における「辺野古新基地こそ唯一」と強弁すること、さらに自衛隊を「地球の裏側まで」送りこむという、安保法制による日帝の反革命戦争突撃体制の形成、反革命戦争とファシズムへの突撃という事態に示されている。三里塚が沖縄・福島と結びつき闘いぬき、安倍連合政府を打倒し、この世の中を根底的に変えなければならない。その先陣を三里塚が切ろう。

 東京高裁小林による農地取りあげ判決を絶対に粉砕し、さらに農地死守決戦を実力・武装、革命的労農水「障」学共闘の総力で闘いぬこう。反対同盟とともに闘いぬこう。

霞ヶ関に攻めのぼり6.12市東氏農地裁判判決公判闘争闘う

全国労農水「障」学の仲間が結集し早朝から闘いを展開

 6月12日判決日早朝、支援連は、農地強奪判決を絶対に許さないと、東京高裁前ビラ情宣活動にたちあがった。

 闘いの爆発を圧殺しようと急きょ指定された判決期日にもかかわらず、全国から多くの労農水「障」学の仲間がかけつけた。11時前裁判所門前を制圧して、判決粉砕のリレートークが開始された。

 全学連伍代委員長は、「東京高裁小林による農地強奪判決を粉砕する。安保法制制定、労働法制改悪など戦争にむけた動きが加速している。三里塚の闘いをもってうち返そう。市東さんの闘い、反対同盟の闘いとガッチリと結びついて、また差別傍聴制限と闘いぬいている『障害者』の闘いと結びついて闘う」と決意を明らかにした。

 手話講座実行委員会の仲間は、「東京高裁小林による農地強奪判決を絶対に阻止する。仮執行を絶対に許さない。三里塚の徹底非妥協・実力闘争の闘いのいっさいをかけた農地死守決戦をともに、身体をはって農地を守りぬこう。東京高裁の車イス『障害者』差別傍聴制限―『障害者』差別、分断を粉砕し、実力糾弾する。この闘いは、市東さんの農地強奪阻止決戦と一つのものだ。すべてのみなさん、いっしょに闘ってください」と訴えた。

戦闘的に東京高裁包囲デモ闘う

 11時30分、結集した反対同盟、労農水「障」学の仲間は、日比谷公園霞門に結集し、東京高裁包囲デモの準備を整えた。

北原氏

 デモをまえにして、反対同盟を代表して北原鉱治事務局長が決意を明らかにした。北原氏は「きょうの東京高裁判決では、国家暴力によって農地が取り上げられようとしている。こんな世の中ではダメだ。三里塚闘争は、『農地死守』で闘ってきた。空港絶対反対で闘う。いまから新たな闘いへうって出るという決意をもって今日の闘いをやりきろう。現地の闘いでまたみなさんとあえることを念願してる。必ず勝ちます。勝たなければならない」と、力づよく訴えた。

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 結集した仲間からも決意を明らかにして、「東京高裁小林裁判長による強権的訴訟指揮を許さないぞ、不当判決策動を許さないぞ、われわれは最後まで闘うぞ、市東さんの農地を守りぬくぞ」と全体でシュプレヒコールをおこない、正午デモに出発する。

 公安私服や機動隊の弾圧策動を許さず、霞ヶ関―東京高裁周辺を席巻する戦闘的デモを闘いぬいた。

東京高裁小林の控訴棄却判決―強権的訴訟指揮をはね返し、判決公判闘争を闘う

 午後2時から、整理券―傍聴券抽選が開始された。そもそも、判決公判はこれまでの大法廷ではなく、「警備法廷」と称する傍聴席が少ない弾圧を想定した法廷だ。三里塚を闘う全国「障害者」解放委員会を先頭に、「障害者」が前回公判をひきつぎ、車イス傍聴制限―差別整理券を許さない攻防にはいる。「一般」と「障害者」で分ける差別整理券配布を許さず闘った。裁判所職員は、「一般」整理券を「障害者」に配布しようとした。そのうえで、「一般」なので、“車イス『障害者』は車イスを降りて傍聴しろ”と言い放った。これこそ、「障害者」差別そのものではないか。絶対に許せない。徹底糾弾の闘いがたたきつけられた。多くの仲間が「『障害者』差別を許さない」と弾劾の声をあげ、ともに闘いぬいた。

 判決期日に指定された6月12日は、産直野菜の出荷日であった。当日、反対同盟と支援連は通常の出荷時間を4時間繰り上げ、雨の降りしきるなか早朝からの収穫作業をおこない、東京高裁にかけつけた。生活と営農に支障をきたすから出荷日の公判期日指定は認められないと再三通告していたにもかかわらず、あえてこの日を指定してきた小林のやり口に怒りがこみあがる。

 3時、北原鉱治事務局長、萩原富夫氏、婦人行動隊萩原静江氏らを先頭に、傍聴団が入廷した。悪名高い警備法廷である429号法廷前の廊下には、開廷前から数十名の法廷警備員が立ち並び、弾圧を策動している。傍聴席の数はわずか30で、そのうち8席が記者席。戦闘的な傍聴闘争の爆発に司法権力がいかに恐怖しているかのあらわれだ。三里塚・木の根全国共闘の部隊は、反対同盟・弁護団、傍聴団とともに、公判闘争を闘いぬくため、法廷前廊下に移動し待機した。

 3時25分、市東氏と弁護団が入廷する。農地強奪のためにこの裁判を提訴した空港会社側は、結局最後まで、代理人どころか、だれも法廷に姿を現さなかった。

 午後3時半、法廷正面の扉が開き、裁判長小林が姿を現すや否や、弁護団が立ちあがった。「裁判長忌避の申し立てをなんだと思ってるんだ、忌避申し立て中の判決言い渡しは違法だぞ」――気押された小林は開廷を告げることすらできない。ようやく最初に口にした言葉は、「先ほど提出された忌避申し立ては、却下します」の一言だ。瞬間、市東氏と弁護団がいっせいに席を蹴って、裁判長席に詰めよった。書記官席の前で警備員ともみ合いながら小林に肉薄し、抗議と弾劾をたたきつけた。傍聴席の前には早くも警備員が立ち並んで壁をつくり、小林の顔を見ることすらできない。マイクも通さない自信のない声で、「法的には問題ない」という言いわけめいた言葉をつぶやくのが聞こえてくるのみだ。「お前が判決を下すことなんて認めない」「あの結審はなんだ、審理なんて何もやられてないぞ」――怒号が飛びかうなか、必死でマイクに向かいなおし、小林は判決の「言い渡し」を強行した。「主文、本件控訴を棄却する。訴訟費用は控訴人の負担とする。以上で閉廷します」。書き付けを読みあげる小林の眼前で、市東氏と弁護団は警備員との肉弾戦を継続し、傍聴団は反対同盟を先頭にいっせいにシュプレヒコールをたたきつける。「不当判決弾劾、農民殺しを許さないぞ、市東さんとともに闘うぞ」――小林はもはや逃げ出すこともできず、「忌避申し立てについては棄却します。これについてこれ以上申し上げることはありません」と、判決の後になってなお先ほどと同じ無様な言いわけをくり返すありさまだ。一人として席に戻ることなく弾劾を続ける市東氏と弁護団、そして傍聴団の闘いをまえに、小林はついに退廷命令を発動し、警備員を使って全員を法廷から排除した。最後の最後まで問答無用の強権的訴訟指揮で市東氏の控訴を却下した東京高裁小林を、絶対に許さない。

 不当判決の報が伝わるや、法廷前廊下に待機した闘う部隊もいっせいに弾劾のシュプレヒコールをあげた。

 高裁前門前で待機する部隊にも、控訴棄却判決が報告された。ただちに、全体で「控訴棄却判決弾劾、農地取り上げを許さないぞ」と、高裁を圧倒する弾劾のシュプレヒコールがたたきつけられた。判決公判闘争は、終始一貫法廷内外が一体となって闘いぬかれた。

農地明け渡し―控訴棄却判決に反撃し、記者会見・報告会かちとられる

 3時50分、司法記者クラブで記者会見がおこなわれた。

 まずはじめに、弁護団の葉山岳夫弁護士が「弁護団弾劾声明」を読みあげる。千葉地裁多見谷判決をそのまま引き写した許せないものだということを明らかにし、ただちに上告手続きをとり、棄却判決を許さず闘いぬくことが明らかにされた。

 市東氏は、「この裁判は不当きわまりない裁判だ。もう結果ありきの裁判。証人、証拠調べもいっさいなしで、本当に農民である私に死刑判決をされた、それぐらいの気持ちでいる。国策裁判というのはこんなことは当たり前と言われるが、最高裁をひっくり返す、という気持ちで闘っていく」と、怒りをこめて発言した。

 判決公判を闘いぬいた部隊が再結集し、4時すぎから控訴棄却判決徹底弾劾の報告会が弁護士会館でかちとられた。

 まず北原鉱治事務局長があいさつにたった。北原氏は「市東東市さんの長男である孝雄君は父親の後をついで闘ってきた。その生活というのはたいへんだと思う。今日の判決は、一体これはなんだと、だれもが不審に思うようなもの。日本の国が、また農業そのものはどうなってしまうのか。市東さんの一個人の問題じゃない。そのなかで、現地闘争がいかに重要であるのかということを強く感じた。今日からまた新たな闘いがはじまる。社会を変革していくことが必要。反対同盟は、市東さんの(農地明け渡しの)執行について、身体を張った闘いの決意はできている」と、きっぱりと三里塚の実力・武装の闘いをひきつぎ、現地闘争へ決起することをよびかけた。結集した労農水「障」学の仲間から「異議なし」「よし」の声が上がった。

市東氏

 市東孝雄氏は「不当きわまりない判決、絶対に許すわけにはいきません。仮執行はつきませんでしたが、農民である私に一審と同じように、農地を明け渡せという判決。最高裁をひっくり返すような、闘いをあらためてやりたい」と闘う決意を明らかにした。

 葉山岳夫弁護士が弁護団声明を読みあげた。そして、弁護団各氏は「まったく許せない裁判、判決。しかも内容はまったくない」「農民殺しということを強く感じた。絶対に許さない」「われわれの主張をいっさい無視した裁判。空港廃港をかちとらなければならない」「シンポ・円卓会議などで空港会社(元空港公団)は謝罪し、強制手段を取らないと約束してきた。しかし、判決は農地強奪そのもの」「空港会社による空港建設強行に公共性を認めたということ。絶対に許さずともに闘っていく」と判決批判、闘う決意を明らかにした。

判決弾劾のシュプレヒコール

 闘う仲間がつぎつぎと発言し、最後に反対同盟事務局の萩原富夫氏が発言にたった。萩原氏は「東京高裁のメッセージとして、6.15耕作権裁判のまえに無理矢理この判決公判を入れた。耕作権裁判は重要、徹底的に闘う。農地取りあげ反対署名を継続する。『第3滑走路』粉砕を闘おう。反対同盟が住民とガッチリと結びついて、利権に群がる者どもを徹底的に弾劾し闘う。同時に、市東さんの農地取り上げを許さないという闘いを闘う。沖縄において住民の声を無視して、国の言うことをきけと、それがまかりとおることは三里塚も同じ。『国策』を止める」と訴えた。  全体の「団結がんばろう」で、判決公判闘争をしめくくった。

実力闘争・武装闘争と革命的労農水「障」学共闘で農地死守決戦を闘おう

 東京高裁小林は、いっさいの事実審理、証人申請を無視して、結審―控訴棄却判決を強行した。一審千葉地裁多見谷判決を追認する「農地明け渡し」判決だ。絶対に許すことはできない。

 空港会社側は仮執行を付けるよう要求しなかったし、高裁小林も職権で付けることが可能であったにもかかわらず、付けることはしなかった。しかし、仮執行が付かなかったから、またただちに「農地明け渡し」の執行はないからよかった、ということではない。

 市東氏は、裁判当初から親子3代100年にわたって耕作してきた農地が「不法耕作」とされ、成田市農業委員会、千葉県農業会議、県知事堂本が耕作権の解除を認め、空港会社が「農地明け渡し」を求めたこと、裁判に被告の立場で立たされることに怒りを表明してきた。そして、控訴棄却に対して、「農地を明け渡せという判決は、死刑宣告と同じ。最高裁をひっくり返す」と怒りをたたきつけた。この怒りをまず受け止める。農地強奪攻撃を木っ端みじんに粉砕する。

 市東氏、反対同盟、弁護団は、ただちに上告した。裁判は、最高裁による密室審理にうつることとなった。決定がいつ出されかは、まったく闇の中だ。もし、上告が棄却されれば「明け渡し判決」が確定する。そうすれば、仮執行云々ではなく、敵は、胸先三寸で農地強奪攻撃をかけてくるということだ。農地死守決戦の火ぶたは、いまや切って落とされたのだ。実力・武装の49年の三里塚闘争をひきつぎ、革命的労農水「障」学共闘の陣形を強化しよう。1971年東峰十字路戦闘(3警官せん滅)、大木よね氏の闘魂をひきつぎ闘おう。現地に集中し闘いぬこう。

 世界恐慌の進行は、帝国主義諸国の危機を直撃している。

 日帝安倍は、国会を延長し、地球の裏側まで自衛隊を派兵しようという戦争法案をなんとしても成立させようとしている。安倍は戦争をやりたいのだ。労働法制改悪が進められ、改憲攻撃が強められている。天皇制攻撃、差別主義・排外主義扇動が極限的に強められている。帝国主義者どもは、自らの危機をのり切るために、戦争とファシズムにむけた攻撃を激化させている。

 こうした情勢のなかで、控訴棄却―農地強奪判決がうち下ろされた。

 市東氏の農地強奪は、戦時徴発そのものであり、反戦・反権力(・反核)の拠点である三里塚をたたきつぶそうとする攻撃だ。治安弾圧を強め、沖縄、狭山、福島(反原発・反核)の闘いと三里塚が結びついていくことを破壊し、階級闘争そのものを破壊しようとする攻撃だ。

 石毛は、三里塚闘争を反革命的に総括し、農民(住民)が実力・武装の闘いのなかで結びついてきた革命的共同を憎悪し、住民(農民)の側から利権あさりの運動を組織すると「第3滑走路誘致」のための会を組織し、パンフレットを発行している。脱落派や石毛ら転向腐敗分子を利用した三里塚闘争の破壊攻撃を許してはならない。

 戦争とファシズムに突撃する安倍連合政府を打倒しよう。三里塚から戦争を止めよう。三里塚のように闘おう。この世の中を根底から変えよう。農地死守決戦を闘いぬき、三里塚闘争破壊攻撃をはね返し、空港廃港をかちとろう。ともに闘いぬこう。

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