全学連(伍代委員長)

戦争とファシズムに突き進む安倍連合政府を打倒しよう! 日帝国家権力解体!
三里塚・市東氏農地強奪阻止決戦へ!
右翼・ファシスト撃滅!反革命革マル・木元グループせん滅!

全日本学生自治会総連合(伍代委員長)

7.25-26 全学連第66回定期全国大会の成功かちとる

三里塚・農地強奪阻止、戦争法粉砕の今秋期決戦へ

 7月25〜26日に、全学連は「本格的権力闘争の爆発で、戦争法粉砕、三里塚決戦勝利、安倍連合政府打倒を勝ちとれ」をメインスローガンにして、全学連第66回定期全国大会の成功をかちとった。


●大会第1日

決戦の地=三里塚で開催、大会への連帯あいさつ

 初日、決戦態勢まっただ中の三里塚現地に、熱い討議を交わすべく全国から全学連戦士が結集する。

 大会実行委員会が開会を宣言し全体でシュプレヒコールをあげる。つづいて実行委より大会の位置と任務の提起がある。

 つぎに、議長団の選出があり全体で承認される。議長団より議事進行への集中と大会破壊を狙う反革命の粉砕をよびかける決意表明がなされる。

 結集した共闘団体より連帯あいさつをうける。全国反戦青年委員会を代表し東京反戦は「新たな闘いを切り開くべく、国会前に全学連の仲間と登場した。戦争法案を絶対に粉砕する。市東氏の農地強奪を絶対に許さない。実力闘争・武装闘争で闘う。6・1声明発表を新たな契機として闘う」と力強いあいさつを述べた。

 反安保労研全国センターは「全学連の仲間とともに安倍打倒にむけて闘いぬく。安倍連合政府による派遣法改悪に対して闘ってきた。虐殺された5同志の思いを自分達の胸に刻み込み、木元グループを解体・絶滅する。革マル・右翼ファシストを粉砕する」と訴えた。

 革労協からは「今年、反戦と全学連が沖縄に上陸した意義ははかりしれない。革労協は沖縄―『本土』貫くソビエト権力樹立にむけ闘う。革労協が引き起こした部落差別に対する部落民労働者からの糾弾を受け止め、排撃してしまった仲間に向き合い自己批判を貫徹する。この夏から9月、国会を包囲し、手に武器を持って三里塚決戦、出来町決戦、沖縄辺野古攻防などと結合しながら進撃しよう。労農水「障」学共闘の三里塚闘争、階級闘争における意義を辺野古新基地建設、農地強奪の国家権力と対決する革命的暴力を形成しながら展開しよう。明大・九大拠点化に勝利しよう」と決意が明らかにされた。

 つづいて、大会によせられた連帯アピールを議長団が代読する。全障連九州ブロックは「いまこそともに、戦争法を廃案に追い込もうではありませんか。市東さんの農地強奪を絶対に許しません。空港廃港にむけ、私たちはこれからも闘います。私たちが闘うにあたっては介護が必要です。全学連のみなさんにもぜひ介護をお願いします」。

 福岡・築港日雇労働組合は「第66回定期全国大会の成功を祈ります」。

 佐世保の海を守る会の松本信子氏は「三里塚決戦がいよいよ切迫してきました。私にとって三里塚は心のふるさとです。絶対に勝って戦争を止めましょう。全学連のみなさんが佐世保に来て一緒に闘ってくれると本当に力強いはずです。是非、佐世保に来てください」。

 反弾圧・反警察運動事務局で反対同盟顧問弁護士の浅野史生氏は「三里塚闘争に勝利して戦争突撃を粉砕しよう。司法取引、盗聴拡大など闘う人民には容赦のない弾圧と分断攻撃が加えられようとしている。完黙非転向徹底非妥協の闘いを叩きつけ弾圧下手人には断固とした反撃戦を展開しよう」。

 同じく遠藤憲一氏は「戦争法案の騒ぎに乗じて、戦後最大の刑事司法の改変が行われようとしている。刑事訴訟法等改悪案がそれだ。7月末にも予定される衆院法務委員会での強行採決を粉砕しよう。市東氏の農地強奪判決で東京高裁は反動判決を打ち下ろした。徹底して弾劾しよう。司法へのいっさいの幻想を捨てて闘おう。こんな世の中ひっくり返せというのが民の声である。勇気を持って進撃しよう」。

 革命軍からは「解放派学生運動は69―70安保闘争を労働者と共に闘いぬいてきた。全国の教育学園で非和解に敵国家権力と闘いぬいてきた。学園をファシスト支配から解放する闘いを牽引してきた。今、全世界の労働者・人民の怒りが渦巻いている。この社会を変革せずにはきょう一日、あした一日たりとも生きてゆけない時代が来ている。若き学生こそが、労働者・人民のこの社会を桎梏とする怒りと苦しみを鋭く受け止め決起しよう。革命軍は日本革命・世界革命実現のための労働者階級の暴力である。全世界の労働者・人民と連帯し、自国帝国主義打倒、プロレタリア革命勝利まで闘う」。

 すべてのアピールを拍手で確認し、各戦線、各人士、そして各同志の格闘と結びついて決戦期の全学連運動を革命的に推進していく決意が打ち固められた。

決戦勝利にむけた議案提起

全学連66回大会

 つづいて、中央執行委員会から議案提起がなされる。

 〈情勢議案〉第1章国際情勢―世界恐慌の深まりと労働者人民への矛盾の集中、帝国主義による反革命戦争・「反テロ」戦争突撃、排外主義の鼓吹とファシストの台頭、全世界労働者人民の闘いなどについて提起された。第2章国内情勢―日帝経済の危機と階級格差の拡大、戦争法案の制定と日帝の戦争突撃、治安弾圧の激化、ファシストの台頭と差別・排外主義襲撃の激化、教育学園をめぐる状況などが提起された。

 〈総括議案〉第1章闘争総括―三里塚・組対法決戦への集中。6・12東京高裁による農地強奪判決に対する弾劾、右翼ファシストによる敵対との対決。現地攻防の強化を確認し、三里塚決戦への集中に向けた総括が提起された。さらに弾圧をめぐって、1・16「脅迫」弾圧、「強制給食」国賠、「保護房」弾圧などに対し、獄中同志を先頭に組対法―破防法攻撃との対決が攻勢的に闘いぬかれていることを確認する。つぎに革命的反戦闘争・反核闘争として、@沖縄人民解放闘争A日米安保粉砕、反軍・反基地闘争B核廃絶・反原発闘争が、そして全学連が2014年から15年に取り組んできた闘争の総括が提起される。

 第2章組織総括―三里塚闘争を軸にした反帝闘争の推進が提起された。三里塚・農地強奪阻止決戦、安倍政府打倒・革命的反戦闘争、議会主義・人民戦線派との対決、沖縄労働者人民の闘いへの合流について確認する。そして、学生戦線のなかで生じた部落差別発言、対敵組織防衛原則からの逸脱をもって同志を排撃したこと、「障害者」から介護を奪い打撃を与えたことに関する自己批判が未だ貫徹できていないことが反省をもって表明された。そして、組織建設総括が提起された。

 〈方針議案〉第1章戦略的任務―1つに本格的権力闘争の飛躍をきりひらくこと、2つに木元グループ解体・根絶戦にたちあがること、3つにファシズムに対決しファシストを先制的に撃滅すること、4つに反革命革マルを解体・絶滅すること、として鮮明につき出す。第2章闘争方針―三里塚闘争、朝鮮反革命戦争粉砕―革命的反戦闘争、反軍・反基地闘争、「有事」・改憲攻撃粉砕闘争、反核・反原発闘争、反帝国際連帯闘争、日朝連帯闘争、パレスチナ人民連帯闘争、沖縄人民解放闘争、反天皇闘争、狭山―部落解放闘争、「障害者」解放闘争、女性解放闘争、労学連帯闘争、教育学園闘争、反弾圧闘争について、闘いの方針を示す。そして、第3章組織方針―本格的権力闘争―ソビエト・コミューン運動を推進する全学連、対ファシスト戦、反革命党派との党派闘争を推進する全学連、実力闘争・武装闘争を攻勢的に展開し、労働者階級、被差別大衆の闘いに学び、差別を許さず闘う全学連として闘うことが提起され、全学連の学園拠点建設をかちとっていくことが提起された。

 中央執行委員会は、第2日の採択での議案への圧倒的な賛成を訴えて、議案提起を終える。

集中した自由討論が交わされる

 最初の自由討論は教育学園闘争だ。現在、学生の半分が奨学金を受け取っているが、卒業した学生が返済できなくなることが多くなっている。奨学金の実体は教育ローンとなっている。「非正規」雇用の多い状況下で卒業後も重い負担となっている。さらに、就職活動時期が遅くなったことで短い期間で就職を決めなくてはならなくなっている。こうした学生(やその家族)への収奪が強化され、資本の下への隷属が強まり、大学当局による管理強化や産学(軍)共同路線が学生の支配を強めている。また、教科書攻撃や選挙権の18歳への引き下げが戦争動員と思想弾圧の攻撃としてかけられている。これらを突破するべく大学の拠点化と革命的学生運動について具体的に議論され、闘う決意が打ち固められた。

 沖縄人民解放闘争の自由討論では、仲井真の辺野古埋め立て申請承認以降、激化している辺野古現地の闘いの状況が共有された。また、海上で、浜で、キャンプシュワブゲート前で大勢の人が連日結集して闘いぬいていることが紹介され、現地闘争への大結集がよびかけられた。沖縄労働者人民と連帯し、沖縄―「本土」を貫いて辺野古新基地建設阻止・本体工事阻止に向け闘うことが確認された。

反対同盟・北原氏との交流をかちとる

 つぎに、三里塚闘争の自由討論だ。まず、現地攻防の現局面が全体で確認された。さらに、木の根砦死守戦の闘いの地平をさらに押し広げる天神峰での農地死守戦を闘うべく、「天神峰へ、天神峰へ」と学生・労働者人民が現地に結集していく闘いをつくり出していこう、という意見が出された。また、具体的な創意工夫をこらした戦術を編み出していくことが確認された。

 ここで反対同盟事務局長北原鉱治氏と野戦病院・手話講座実行委員会で闘う朝田しげる氏が大会に駆けつけてくれた。両氏から熱烈な連帯あいさつをうける。

北原氏

 北原氏は「市東さんへ農地強奪攻撃がかけられている。『犠牲は少なく、戦果は大きく』闘おう。徴兵制や学徒出陣を許してはならない。そういう時代が来ないように三里塚で勝とう」と全学連戦士を鼓舞した。

 朝田氏からは「敵からすれば、反対同盟の闘いをつぶさなければやっていけない。それは、三里塚闘争は全国の住民運動の先頭に立っているということ。野戦病院も収用攻撃がかかっているが断固として闘う。手話実の全国集会を9月20日にやるので結集を呼びかける。いつでもそうだが、戦争の時代というのは気が付いたらそうなっているものだ。安倍打倒しかない。木元グループを我々が粉砕しなければならない」と気合いの入ったあいさつをうけた。

 つづいて北原氏は、安倍の政治について、「安倍はもたない。自衛隊を海外に出したり徴兵制をしくことは絶対に許されない」と自身の戦争への動員を踏まえ、戦争を絶対に許してはならないという決意が明らかにされた。「三里塚で勝てば政治が変わる。社会が変わる。他力本願じゃだめだ。手前がやらないと」。「声あるものは声を、勇気あるものは勇気を、知恵あるのもは知恵を出して闘っていこう」と熱く呼びかけられた。

 真夏の暑さをはね返す両氏の意気込みを感じながら交流会が開かれた。交流会を終えて、第1日目の議事を終了した。


●大会第2日

活発な議論でさらに討論を深めていく

 2日目の議事は、対ファシスト戦の自由討論から開始した。ギリシャの「黄金の夜明け」に対する労働者人民の闘いに学び、連帯しファシスト撃滅戦にたつことがよびかけられた。日帝足下では、「在特会」への労働者人民の怒りと闘いが集中するなかで、やつらが維新政党新風や自民党議員などと連携しながら、政権獲得をも視野に入れる本格的ファシスト勢力へと自己を再編していこうとしていることが紹介され、解体線への決起が呼びかけられた。また、ファシズム権力成立のテコになる改憲・緊急事態条項導入との対決が呼びかけられた。

 つぎは、反弾圧自由討論だ。来年1月施行予定のマイナンバー法を粉砕すべく活発な意見が交わされた。今年10月に「国民」全員に送付されることになっている番号票を拒否しようとよびかけられた。さらに、反撃戦を闘うことが提起された。

 木元グループ自由討論では、崩壊を深める木元グループの現状を共有しながら学生戦線から解体戦を進める方針が打ち立てられた。

 反革命革マル解体・絶滅自由討論では、革マルの反プロレタリア性に対する批判がなされ、運動への破壊・介入を具体的に粉砕し、解体・絶滅戦を闘うことが確認された。

 女性解放自由討論では、全学連として女性差別を許さない態度をしめし、女性差別と闘うことを改めて確認した。

 反核・反原発では、差し迫る川内原発再稼動の攻撃を粉砕する取り組みがよびかけられた。そして、8・6広島―8・9長崎反戦反核闘争への闘いが確認された。

 パレスチナ―国際連帯では、南朝鮮の階級的左派の闘いが紹介された。ギリシャやスペインの左派の動向も共有された。今こそ国際連帯をかけ実力闘争・武装闘争で闘おうと呼びかけられた。10・21反帝国際連帯闘争を闘おうと決起が訴えられた。。

 日朝連帯自由討論では、南朝鮮・済州島における人民の闘いが紹介された。そういった実力の闘いと結びつきながら、9・1関東大震災下の朝鮮人虐殺92ヵ年弾劾の取り組みが提起された。

 「障害者」解放自由討論では、「障害者」との共闘において介護闘争をどう位置づけていくか討論がなされた

 反軍反基地(戦争法案粉砕)闘争では、8月から9月戦争法成立阻止をいかに闘うか論議がなされた。法案の問題点を明らかにするとともに、現実の戦争突撃への対決が呼びかけられ、実力闘争・武装闘争を鮮明に押し出し、安倍政府打倒・革命的反戦闘争を闘うことが訴えられた。

 部落解放自由討論では、教育現場において部落民宣言を行ったことに対する差別との部落民の闘いが述べられた本を読んで、我々の部落差別に対する自己批判を深める学習会として進められた。学生戦線のなかで起こした部落民への差別や同志への排撃の謝罪・自己批判を貫徹していくことが提起された。

戦争法粉砕へ、三里塚決戦勝利へ、新執行体制を確立

 初日に提起された〈情勢・総括・方針議案〉の採択をおこなう。採択のまえに討論がなされ、情勢や方針に修正がなされたのち、議案は全代議員の賛成で可決された。

 つづいて、新中央執行委員会が、全代議員の賛成により選出された。中執会議ののち、15から16年の階級攻防を闘う新執行体制が報告され、満場の拍手で確認された。新中執を代表して伍代委員長が決意表明をおこなう。「市東氏農地強奪阻止を全力で闘おう。国会前、街頭で闘う労働者人民とともに闘い、同時に革命へと分岐をつくり出そう。辺野古の闘いに連帯しよう。全国の反軍・反基地闘争と結びついて闘おう。川内原発再稼動を阻止しよう。差別主義・排外主義を粉砕しよう。反弾圧の闘いが重要だ。完黙・非転向で闘おう。獄中同志を奪還しよう。監獄を解体しよう。木元グループ解体戦を闘おう。反革命革マル解体・絶滅戦を闘おう。新たな学生の全学連への結集をかちとろう」と決意が明らかにされた。

 最後にシュプレヒコールをあげ、インターナショナルを歌い大会をしめくくった。全学連は本大会の成功から農地強奪阻止の一大決戦へと突入し、これを突撃路として戦争とファシズムを打ち砕く革命的学生運動の飛躍をかちとる。すべての学生は全学連に結集し、安倍連合政府打倒・日帝国家権力解体を最先頭で闘おう。


新執行体制
委員長  伍代 和也(九州大学)
副委員長 浦田 達彦(神奈川大学)
書記長  川原 明(徳島大学)

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