戦争とファシズムに突き進む安倍連合政府を打倒しよう! 日帝国家権力解体!
三里塚・市東氏農地強奪阻止決戦へ!
右翼・ファシスト撃滅!反革命革マル・木元グループせん滅!
2月11日午前、日本原演習場を臨む奈義町宮内に、闘う部隊が結集する。例年と比して風がなく穏やかな日ざしがふりそそぐ。遠くから右翼ファシストの敵対街宣の声が聞こえてくる中で、部隊は戦闘態勢をとりながら協同で会場設営を行う。昨年まで日本原闘争破壊のみに登場していた木元グループが、本年は日本原に登場しなかった。毎年木元グループを防衛していた機動隊・公安が、地域を厳戒態勢におき実行委員会の闘争破壊に集中している。集会会場にも30を超える公安が弾圧・監視態勢をしいている。道路側から部隊の写真を撮ろうと近づく公安を、部隊が弾劾し追い散らす。部隊は権力・右翼への戦意・闘志を高めながら集会を開催していく。
司会が現地統一集会の開会を宣言し、全体でシュプレヒコールをあげる。
最初に司会が統一集会を闘う提起を行う。司会は、安倍の戦争法の実戦化―反革命戦争突撃、それと一体の天皇―改憲攻撃の全面化を弾劾する。天皇アキヒトが被災地訪問や昨年パラオ、本年フィリピン訪問など国内外の階級闘争鎮圧を狙った反革命行動を行い、反革命国民統合の要として、戦争とファシズムへの推進役を担っていることを弾劾する。朝鮮反革命戦争に向けた自衛隊が米軍をはじめとした他国軍隊と一体化する実戦化、「反テロ」戦争を呼号するなかでの差別主義攻撃、排外主義攻撃、治安弾圧の強化を弾劾し、これらとの闘いを呼びかける。そして、「建国記念の日」を弾劾し、地元反対派農民を先頭に自衛隊・基地と実力で対決してきた日本原闘争の歴史的意義を明らかにしていった。
この渾身の提起を全体の拍手で確認する。
次に統一集会に寄せられたアピールを司会が読み上げる。
まず最初に三里塚芝山連合空港反対同盟からのアピールだ。
「今年は、なによりも市東孝雄さんの農地を死守する決戦の年です。身体を張って闘いぬいた50年の真価をかけて、農地死守決戦をともに闘おう。
三里塚は、反戦、反権力の砦として、自衛隊・米軍の実弾砲撃演習と身体を張って闘う日本原、辺野古の新基地建設と身体を張って闘う沖縄をはじめ全国の反軍・反基地闘争と結びついて、闘っています。
2.11日本原には、右翼が毎年大挙して来るそうですが、右翼の敵対をはねのけ、集会とデモの成功を勝ちとろう」。
次に辺野古基地建設粉砕闘争をはじめとして沖縄で闘いぬく天皇上陸阻止青年実行委員会からのアピールだ。
「辺野古新基地建設をめぐっては、海上では抗議船やカヌー隊が、今春にも策動されている汚濁防止幕を海底に固定するための大型ブロック投入の実力阻止にむけ連日闘いぬいています。ゲート前では、警視庁機動隊の投入によって激化する機動隊のテロと対決し、身体を張った工事車両の進入阻止行動が闘われています。こうした闘いに断固連帯して、私たちも辺野古新基地建設阻止まで闘いぬく決意です」。
次に連帯あいさつをうける。
三里塚を闘う全国「障害者」解放委員会が「安倍連合政府は戦争に向けた法づくりを進めている。福祉切捨てなど『障害者』抹殺攻撃を進めている。これに満身の怒りを叩きつける。三里塚での農地強奪を許さない。市東さんを被告席に立たせる裁判に大きな怒りを感じる。本日の日本原闘争にも右翼が敵対してくるが、戦前の『障害者』狩り、毒ガス、収容所、民族の花園を荒らす『障害者』を抹殺せよとやった右翼が、新たな形で『障害者』抹殺攻撃を行っている。満身の怒りで右翼をなぎ倒し、三里塚空港廃港にむけ闘う。三『障』委は先頭で闘い、勝利まで共に闘う」と熱烈な激を発する。
次に福岡・築港日雇労働組合が「労働者虐殺戦争に打って出ようとする安倍連合政府を徹底弾劾します。この日本原における演習場絶対反対―『明治憲法復元決議』撤回を掲げ闘われてきた地元農民の決起があったように、三里塚の地で生きていく市東さんの闘う決意と共に、私たち福日労は、闘いの拠点、出来町公園の労働者の叩き出し、炊き出し潰しを許さず、長時間の重労働を搾取され続けている日雇い労働者、野宿労働者、全障連九州ブロックと共に、来る4月24日には迫る出来町公園整備工事に反対する総決起集会を出来町公園で開催します。共に闘いましょう」と出来町決戦に向けた決意を発する。
続いて結集した団体より決意表明だ。
最初に日本原・狭山・三里塚を闘う岡山地区実が発言にたつ。「2.11日本原闘争を実力で闘ってきた地元農民の闘いに連帯して闘う。実射阻止、日米共同演習阻止。集団的自衛権行使を許さず、自衛隊解体、基地解体を闘う。天皇アキヒトがパラオやフィリピンを慰霊訪問し、天皇の戦争責任を居直り、再び『天皇のために死ね』と戦争突撃態勢を強めている。『建国記念の日』を粉砕し、天皇制廃絶を闘う。3.27三里塚全国集会に結集し市東さんの農地強奪を阻止しよう」。
全学連中四国ブロックは「ロケット破壊措置命令から戦時態勢作りが狙われているなか、本日の闘争を革命的反戦闘争として闘う。朝鮮―全世界の労働者人民の虐殺を狙った演習を現地実力闘争の地平を発展させ粉砕しよう。『建国記念の日』を粉砕しよう。右翼ファシストを撃滅しよう。2.11同志中原虐殺報復39ヵ年決戦に決起し反革命革マルを解体・絶滅しよう。木元グループを2.9同志柿沼虐殺の報復戦を叩きつけ解体・根絶しよう」。
最後に日本原現地闘争を最先頭で闘ってきた解放派の同志は「本集会を、77年日本原共闘会議による実力闘争否定、新左翼排除をもっての分裂集会を弾劾して勝ち取られてきた地元統一集会を確認して闘いとろう。『憲法を守れ、民主主義を守れ』という運動では日帝の戦争―改憲攻撃の前に無力だ。自衛隊の反革命投石に実力対決したような闘いこそ、帝国主義軍隊の密集を粉砕する、戦争粉砕、自衛隊の解体への道だ。闘う日本原農民の闘いに学び、全世界の労働者人民の闘いに連帯し、実射実力阻止、自衛隊解体、基地解体、日本原闘争勝利へ。『反テロ』戦争のための伊勢志摩サミット粉砕闘争を闘おう。右翼ファシストを粉砕し天皇制廃絶へ」。
すべての発言とアピールが拍手で確認され、全体でシュプレヒコールをあげ、集会の成功を確認する。
集会終了後、会場の片付けを終え、駐屯地へと進撃するデモに打って出る。権力や右翼ファシストの敵対を粉砕して演習・戦争粉砕、基地解体へと攻めのぼろうという部隊の戦意は高い。宮内地区から各地区を「建国記念の日粉砕」「天皇制を廃絶しよう」「日本原基地解体」「演習を実力で粉砕しよう」とシュプレヒコールを響かせながら進撃していく。
国道におりて奈義町役場前に通りかかる。自衛隊・基地の町を強制せんとする幕が吊られている。国内外の人民虐殺によって町政を維持し生き延びようとする、この帝国主義的な支配を許すわけにはいかない。部隊は「『大日本帝国憲法』復元決議弾劾」「奈義町当局を許さんぞ」と奈義町当局、奈義町議会弾劾のコールを叩きつける。
デモ隊は最後に駐屯地前に進撃し、正門前を制圧する。ゲート内では自衛隊員が身構え部隊を監視している。戦争法成立から一挙的に反革命戦争に打って出ようとする自衛隊とその出撃拠点に、満腔の怒りを叩きつける。「天皇の軍隊=自衛隊解体」「日本原からの出兵を許さんぞ」「自衛官は出兵を拒否せよ」「戦争を実力で阻止するぞ」「日本原基地解体」と権力の妨害を打ち破りシュプレヒコールを浴びせ続ける。岡山県警・機動隊が「警告したぞ」「早く行け」と口々に叫び部隊を暴力的に排除しようとするが、部隊はこれと真っ向から対決し、日本原駐屯地への弾劾行動をやりきり、デモを貫徹した。
2.11日本原闘争は権力や右翼ファシストの闘争破壊を粉砕し、勝利した。2.11に「奉祝」を強制し、天皇の下への反革命国民統合を行い戦争とファシズムへと突撃する日帝国家権力、右翼ファシストとの攻防に勝ちきっていこう。日本原闘争に敵対する革マルを解体しよう。天皇制を打倒し廃絶しよう。演習・出兵を阻止し、自衛隊と基地を解体していく実力闘争・武装闘争を闘おう。
木元グループは99年5.4〜5脱落以降、日本原闘争の破壊のためだけに登場していた。地元反対派農民の闘いや日本原での実射阻止をはじめとした闘いに何の関心ももたずに、2.11には権力に手厚く守られ、右翼ファシストと同じコンビニの駐車場から実行委の隊列をビデオ撮影するなど、文字通り右翼と肩を並べて統一集会―日本原闘争の破壊のみ登場していた。本年にいたっては、組織崩壊が劇的に進行するなか、ついに日本原登場を放棄した。アキヒトの昨年パラオ訪問、本年フィリピン訪問に対して何の行動も取り組まず、「崩壊」新年号年頭文でもファシズムについて駄文を書き連ねながらも天皇制攻撃については何もふれず、1月15日付け号でニセ太田黒も「天皇制廃絶」の一言もなく、天皇への忠誠を必死に誓っている。彼らの敵対を許さず、木元グループを追撃し解体し日本原闘争に勝利しよう。