戦争とファシズムに突き進む安倍連合政府を打倒しよう! 日帝国家権力解体!
三里塚・市東氏農地強奪阻止決戦へ!
右翼・ファシスト撃滅!反革命革マル・木元グループせん滅!
3月27日、成田市成田ニュータウン内赤坂公園において、全国総決起集会がかちとられた。全国から720名の仲間たちが成田に結集し、ニュータウンを席巻する集会とデモを闘った。昨年3月の栗山公園につづき、三里塚の地元をベースに、成田市街に2万枚のビラ配布をおこない成田空港圏の住民の決集を訴えた。
いまふたたび、成田の地で1971年の強制代執行と同じように、国家の力で土地の強制収用がおこなわれようとしている。市東孝雄さんの農地を強奪するための農地裁判において、千葉地裁裁判長多見谷は2013年7月29日、東京高裁裁判長小林は15年6月12日農地明け渡しの判決をくだした。反対同盟顧問弁護団はただちに上告し、11月24日最高裁より記録到着通知が送付された。担当は最高裁第3小法廷裁判官大谷剛彦、審理にはいって4ヵ月以上が過ぎている。裁判は、いつ最高裁判決が下されても不思議ではない局面をむかえた。
農地強奪を許してはならない。農地死守の陣形を三里塚現地にうちたて、判決をむかえ撃とう。地元成田から、全国から不屈非妥協の闘いに心を寄せる多くの労農水「障」学の結集をかちとろう。
50年にわたり反対同盟を先頭に積みあげてきた三里塚闘争の真髄を、市東さん農地死守決戦で発揮し、歴史的勝利をかちとろう。
3月27日当日、三里塚闘争に敵対する右翼ファシスト(下総政神党・日本国神党)が集会前に天神峰に登場し反対同盟に悪罵を投げつけ、さらに集会場周辺に接近し反対同盟と三里塚闘争に対する憎悪に満ちた悪罵を投げつけ、権力に「集会を禁止しろ」「破防法を適用しろ」と煽動する敵対行動をおこなった。「第3滑走路」推進の動きと一つになってはじまった右翼ファシストの三里塚闘争破壊を許してはならない。
右翼ファシストの胎動は、中国・朝鮮人民への差別・排撃、沖縄での辺野古新基地建設反対運動や国会前反原発運動、反天皇運動への襲撃、「ヘイトスピーチ」というファシズム大衆運動の煽動など、安倍戦争遂行政府を右から支える勢力として活性化している。
三里塚闘争は、三里塚闘争の基本原則で闘いつづける限り、全世界労働者人民と結びつき、未来を切りひらく日帝足下の闘いであり、天皇制をうち破り、日帝国家をひっくり返す闘いだ。三里塚勢力は、労働者、農民、被差別大衆、学生と結合し、国家権力と実力・武装で闘い、日共や革マル、脱落派、木元グループ、右翼ファシストの敵対を粉砕して闘いぬいてきた勢力だ。右翼ファシストとの闘争は、三里塚農地死守決戦のなかで不可避であることを肝に銘じて闘おう。
本集会に先立って、三里塚・木の根全国共闘の仲間が前段集会をかちとった。
はじめに福岡・築港日雇労働組合の仲間が「出来町の状況は、消防署や警察が来て、警察が『煙草を吸うな』などと暴言を吐いています。福日労は全障連九州ブロックの仲間とともに監視態勢を強化集中している。日雇い労働者、野宿労働者の炊き出しなどやってきた生活の場から、行政が無理やり叩き出そうとするなら、福日労は徹底的に闘う。三里塚闘争は農民の闘いが労働者人民の決起を呼び起こし、農地強奪を許さない闘いへとつづいています。私たちも勝利の日まで闘います。共に闘いましょう」と発言する。三里塚を闘う九州実の仲間は、「九州実は3.20前段集会をかちとった。農地強奪を許さずともに闘う。出来町公園の叩き出し攻撃を絶対に粉砕する闘いを福日労とともに闘う」。
全国反戦の同志は「最高裁の棄却攻撃がかけられるなか、現地では日常的な敵との対峙線をたもつ展開が闘われている。労農水『障』学の仲間とともに、この決戦をやりきっていく」。
三里塚を闘う全国「障害者」解放委員会の仲間は「安倍連合政府のマイナンバー制度、まさに『精神障害者』抹殺攻撃のあらわれです。安倍連合政府をぶっつぶし、三里塚闘争に勝利するまでともに闘います」。生活保護を利用する仲間より「最高裁の棄却がいつ下りるかわからない状況ですが、三里塚に連帯し空港廃港まで闘う。生活保護利用者は施しで生活しているのではない。労働者階級の一員であり、労働者の解放は労働者自身の事業であるというマルクスの言葉を継承し闘う。行政の生保廃止攻撃に徹底的に抵抗する。行政の無慈悲の生活破壊を許すことはできない。三里塚に結集する仲間とともに闘う」。
おしまいに、反戦・全学連三里塚現地行動隊の同志が「いよいよ農地死守決戦のときが来た。反対同盟の非妥協の闘いと結びつき闘いぬこう。第3誘導路裁判で市東さんに対し『わかっていて帰ってきたのだから原告適格はない』という国、空港会社の暴言を徹底弾劾する。9.16や大木よねさんの闘いをひきつぎ、逮捕・流血を辞さない闘いをともに闘おう。『第3滑走路』建設、平行滑走路延伸は安倍の戦争突撃と一体の攻撃だ。反戦・反権力の砦=三里塚から安倍打倒にたちあがろう。右翼の闘争破壊を許さず、三里塚50年の真価をかけ闘おう」と決意表明した。最後にシュプレヒコールをあげ、本集会に合流した。
12時よりフリートークがはじまった。12団体が発言にたった。全学連伍代委員長は「市東さん農地強奪実力阻止を最先頭、全力で闘う。三里塚闘争の歴史的真価をかけ実力・武装闘争で闘う。厳戒態勢をうち破り、伊勢志摩サミット粉砕しよう。右翼『下総政神党』『日本国神党』が本日も敵対している。右翼の敵対は三里塚だけではない。闘う現場にかけられた権力や、右翼の攻撃を木っ端微塵に粉砕しよう。反弾圧闘争の前進で、治安弾圧強化をはね返そう。三里塚を基軸に、安倍戦争政府打倒へ天皇制強化を許さずたたかおう。反革命革マル、木元グループ解体」と発言した。
福岡・築港日雇労働組合の仲間は、「三里塚にことあらば、九州から馳せ参じ農地強奪実力阻止で闘う。出来町公園の叩き出し攻撃も5月からと言われている。監視態勢を強化している。労農水『障』学の力ではね返す。4月24日、春闘・出来町決戦総決起集会を闘います」とうったえた。
三「障」委の仲間は、「市東さんにかけられた農地取り上げの攻撃と木の根共闘とともに身体をはって闘う。『障害者差別解消法』を許さない。『障害者』自らの糾弾を奪うものだ。こんな法律は断固粉砕する。共生共闘に不可欠の介護闘争を強化し闘う。木元グループ弾劾」と述べた。
木の根共闘の仲間は「裁判で空港会社は、市東さんを追い出すためにとんでもないことを言い出した。空港用地に来たんだから、出ていかないから問題なんだと言っている。心から怒りを明らかにします。反対同盟、市東さんとともに農地強奪実力阻止を闘います。きたる5月4、5日援農交流集会を開催します。多くのみなさんの参加をよびかけます」とアピールした。
つづいて本集会がはじまる。司会は婦人行動隊木内敦子さんがおこなう。はじめに闘病中の北原事務局長のメッセージが読みあげられた。「三里塚闘争は50周年を迎えた。『二度と戦争を繰り返してはならない』、これが戦争に動員され、痛苦の反省をしたわたしの原点であり、三里塚闘争の原点だ。憲法破壊、戦争推進の政治と対決することを決意する。軍事空港のための第3滑走路建設を許してはならない。軍事空港反対! 市東孝雄さんを農民として生きられなくする農地取り上げ攻撃を打ち破ろう」と檄を発する北原事務局長とともに、三里塚決戦を闘おう。
つづいて、東峰反対同盟萩原富夫さんが主催者あいさつにたった。「多くの方からそれぞれの立場から、安倍政権に対する怒りと闘いの決意がありました。三里塚闘争は、市東さんの農地死守の闘いが最高裁にいっている。5万人署名運動を呼びかけ、1月には1万2千筆を最高裁に提出してきた。今日の集会で新たに5531筆積み上げることができた。ありがとうございます。市東さんの農地を守る闘いは、すべての農民に通じる闘いだと思う。農業を守る闘いこそ人民にとって大切な闘いです。第3滑走路は農地をつぶし、自然を破壊し、農業を破壊していく。こんな政策に対して農地が大事という政策で闘っていく。安倍政権が軍事と戦争に金をつぎこんで、武器や原発も輸出するという『金儲け第一主義』の政治、こんな政治はもううんざりです。今一度、原点にたち返って、国家権力による横暴と対決する農民の闘い、いまこそそういうことを全国に訴えて三里塚闘争の発展をかちとっていかなければならない」と提起された。
つぎに連帯あいさつとして、動労千葉、関西新空港反対住民などがあいさつした。
その後、第1部「福島・沖縄・三里塚をひとつに」にはいる。福島から3.11福島行動実行委、沖縄から名護市議川野純治さんがあいさつにたった。
カンパアピールを宮本麻子さんがおこなう。アトラクションで「同盟歌」をうたい、作詞者戸村義弘さんが紹介された。
第2部は司会を太郎良さんがおこない「農地裁判闘争勝利への決意」にうつる。天神峰反対同盟市東孝雄さんがたつ。「忙しいなか、5万人署名、裁判傍聴ありがとうございます。いま、農地法裁判は最高裁に移りいつ判決が出るかわからない状況で油断できません。沖縄に行った多見谷の訴訟指揮は絶対認められない。わたしも闘います。この間の第3誘導路裁判で国と空港会社はとんでもないことを言ってきた。『うるさいことをわかっていて、そこに帰ってきた』『自分の自由意志で住んでんだから、原告の適格はない』と。ふざけたことを言ってんじゃない。怒りが沸きあがってきます。輪を広げ、形は違ってもわたしの農地に対する支え、協力してもらえれば嬉しいです。安倍政権に対する怒りが満ちあふれています。国策のなかで闘っている幅広い人たちとの連携をはたし、沖縄、福島、三里塚、想いをひとつに、根っこは同じだと思います。よりいっそうの支援を。ともにがんばってやっていきたいと思います。闘いましょう」。
市東さんの決意を受け、顧問弁護団からつぎつぎと発言を受けた。「50年の〈徹底非妥協・実力闘争〉が、50年間空港を完成させていない、この地平にたち農地強奪を阻止しよう」「危機に陥った国、空港会社が市東さんに悪罵を投げつけどう喝している」「実力闘争をすえてテロといいなし、弾圧を策動している」「反戦・反権力の砦、実力闘争の地平にたち、空港廃港まで弁護団はともに闘う」という表明を受けた。
つづいて、「市東さんの農地取り上げに反対する会」のメンバーが登壇しあいさつ。結集団体の最後に農民会議から発言を受けた。
すべての発言を終え、伊藤信晴さんの「集会宣言」、太郎良陽一さんの「団結がんばろう」で集会をしめくくった。
デモは、赤坂公園から京成成田駅に向かって、右翼・権力の敵対・妨害を寄せつけず断固として貫徹された。
7.3三里塚50周年集会は、市東さん農地死守決戦のただなかで開催される。農地強奪絶対阻止のために50年の歴史から学び、闘おう。
反対同盟の基本原則を曲げず真一文字につき進み、志半ばで逝った反対同盟員や三里塚勢力の仲間たちの闘いの地平と遺志をひきつぎ、農地強奪阻止決戦を闘いぬこう。
50年経てもいまだ「未完の成田」を強制し、「国策」成田を破綻へと追いつめているのは、まさに先達が国家暴力と実力で激突し切りひらいた道を現在もなお三里塚闘争の原則とし貫いているからだ。〈空港絶対反対〉〈農地死守〉〈一切の「話し合い」拒否〉〈徹底非妥協・実力闘争〉― ―つねにこの原則に帰り、勝利の大道をともに進もう。「闘えば必ず勝つ」を合い言葉に、三里塚50年を三里塚闘争勝利にむけかちとろう。