戦争とファシズムに突き進む安倍連合政府を打倒しよう! 日帝国家権力解体!
三里塚・市東氏農地強奪阻止決戦へ!
右翼・ファシスト撃滅!反革命革マル・木元グループせん滅!
5月26日、27日、G7反革命首脳会議が志摩市賢島を会場に強行された。世界恐慌からの乗り切り策として日帝・安倍が強く主張した財政出動は一致せず、「反テロ」において一致する戦争会議として強行された。
サミット初日である26日、伊勢志摩サミット粉砕実行委員会の呼びかけにこたえ結集した仲間たちによって、サミット粉砕の現地集会とデモが闘いとられた。日帝が総力を挙げて、全国に、とりわけ志摩現地に厳戒態勢を敷くなかで、これを切り裂く闘いとして貫徹した。
午前10時、志摩市・木場公園で集会が開始される。
サミット粉砕実の仲間が司会に立つ。シュプレヒコールを全体であげる。「伊勢志摩サミット粉砕! 戦争会談を許さないぞ! 『反テロ』戦争突撃を許さないぞ! G7伊勢神宮訪問強行弾劾! 天皇制を許さないぞ!」
最初は、実行委員会に結集する全学連の仲間より基調が提起される。まず、G7の位置づけを明らかにする。「反テロ」戦争推進のためであり、帝国主義の支配を延命させるためであること。開催場所を伊勢志摩にしたうえで、さらに伊勢神宮への訪問を組み込んだことは、天皇制強化の攻撃であること。さらに、このサミットが空前の警備態勢で強行されていることと、それを打ち破り、北九州・つくばサミット粉砕を闘ったことが報告された。そして、「元海兵隊員による女性殺害を徹底して弾劾する」「オバマの広島蹂躙をゆるさない」「『反テロ』戦争粉砕、安倍自公連合政府を打倒しよう」「天皇制廃絶に向け闘おう」「全世界労働者人民の実力決起と連帯して闘おう」「サミット弾圧を粉砕しよう」とそれぞれの項目について提起された。
この基調を全体で確認し、集会が進められる。
続いて、集会に寄せられた連帯アピールの紹介がある。
三里塚芝山連合空港反対同盟からは、「安倍やオバマなどが集まって戦争のために会議をしようとしています。これを許すわけにはいきません。サミット開催をめぐって、漁業の大切な時期に船を出すことを制限されたり、日々の通行制限など、地元住民は逆に迷惑しているとも聞きます。ここでも住民無視のやり方です。三里塚は今、市東さんの農地法裁判の最高裁による決定がいつうち下ろされるかわからないという緊迫した情勢に入っています。市東さんの農地に対する強制収用を許さない、農地強奪を実力で阻止する闘いをともに闘おう。今こそ沖縄・福島をはじめ、全国で『国策』と闘う人々と結びつき、改憲・戦争に突撃する安倍政府を打倒する闘いにたちあがろう」。
三里塚野戦病院・手話講座実行委員会の朝田しげるさんからは、「安倍連合政府は安保など戦争への道を加速しています。今こそ全力で闘わなくてはなりません。『障害者』にとっても大変なことです。三『障』委と共に闘い勝利しましょう。市東さん決戦も間近です。福日労の公園の闘いに学び、手話実は市東さん決戦を皆さんと共に実力で闘います」。
これら2つのアピールを三里塚現地で闘う反戦・全学連三里塚現地行動隊の仲間が読み上げ、あわせて現行隊から市東さんの農地死守決戦への決意が発せられる。
アピール紹介が続く。
反差別、反保安処分、反戦、反ファッショ、反権力を闘う「病」者からは、「このままでは、ファシズム、戦争突撃へと国民統合されてしまうとの危惧。ここで武装世界革命を提起しないでは、敵日帝安倍に痛打をあびせなければ、戦争法案の3月27日での施行、PKO法案の駆けつけ警備≠フ問題、日本のプロレタリアートの国際的責務にかけても武装革命を提起せざるを得ない思いに駆られます。同時に私は『病』者として差別虐殺、保安処分施設解体、保安処分施設内の『病』者、障害者を助けに行こう連帯して。そして同時に、刑事犯、政治犯、革命家の釈放を求めて監獄、保護房解体、粉砕、バスティーユへ、獄中の平田三男さん釈放要求、反天、天皇制の廃止、戦争の停止を要求します」。
福岡・築港日雇労働組合からは、「5月11日未明、なんと午前4時です。福岡市みどり整備課を先頭とする福岡市行政と福岡県警は、福岡環境開発の労働者、ガードマンを動員し5〜60人の部隊で出来町公園を急襲しました。即座に公園外周をフェンスで囲い、立ち入り禁止し、テントの労働者たちを取り囲み、たたき起こして『今から整備工事を始める、出ていけ』と有無を言わせず、暴力的に叩き出しを強行しています。仲間たちはこの暴挙に怒り、抗議し、生活・労働用具を確保するため闘いましたが力及ばず、叩き出されています。怒り心頭です。やられたらやり返す!徹底した反撃戦を闘います。第31回団結夏祭りは何としても開催します」。
横浜生活保護利用者の会からは、「サミットは、支配秩序を確立せんとする連中が集い、自ら『国益』と『利害』のぶつかりあいです。そこには、社会の主人公である労働者階級の存在は無視されます。まさに新自由主義を名目に、この日本全土を戒厳令下に置き、不当弾圧を繰り出してきた権力に対して、断固とした怒りをもって弾劾するとともに、闘えば勝利できるという確信点をもって皆さんとともに連帯して闘います。私たちは今、生活保護利用打ち切り攻撃を受けているBさんの闘いを全力で取り組んでいます。生活保護の実施機関を追い詰める闘いができています。しかし、いつ強行してくるか分からない情勢です。もし、打ち切り決定が出た場合はあらゆる手段を使って闘います。また、緊急行動を呼びかけていきます」。
寄せられたアピールの数々を拍手で確認する。
集会に結集する仲間から連帯あいさつを受ける。
反戦・全学連沖縄現闘団の仲間は、「またもや基地ゆえの事件が発生しました。元海兵隊員が、20歳の沖縄人女性を虐殺したと報じられています。沖縄労働者人民は即座に全基地撤去を掲げ、昨日も闘いに立ち上がり、嘉手納基地を包囲し闘いぬいています。沖縄労働者人民の怒りと断固結びつき、帝国主義軍隊解体、基地解体、沖縄人民解放を闘いぬきます。辺野古新基地建設を阻止しよう。宮古、八重山、奄美への自衛隊配備・新基地建設を許さず、再度の沖縄戦強制を粉砕します。実力闘争、武装闘争の爆発をかちとり、政府打倒国家権力解体に突き進みます。辺野古への敵対を繰り返す反共ファシスト、同化主義反革命革マル、木元グループを撃滅します」。
最後に、実行委員会に結集する団体より決意表明をおこなう。
公安警察解体!反弾圧・反警察運動は、最初に浅野弁護士のアピールを読み上げる。「治安弾圧体制の再編強化を許すな!サミットは天皇元首化攻撃を柱とする改憲攻撃と一体のものである。伊勢神宮は、天皇の『祖神』(そしん)とされる『天照大神』(あまてらすおおみかみ)をまつる神社であり、大日本帝国憲法・国家神道体制の下、全国の神社の最高位に位置付けられてきた。国家神道は、天皇制ファシズムによる日本帝国主義侵略支配の支柱としての位置を有し、伊勢神宮や靖国神社、護国神社などはその中心軸を担っていたのであった。安倍は、こういった歴史を十二分に知りつつあえて伊勢志摩サミットを強行し、G7首脳の伊勢神宮訪問にこだわっている。天皇制攻撃、改憲攻撃を粉砕しよう」。発言に立った仲間からさらに決意を受ける。「5月20日、刑訴法等改悪法案が可決されました。『取調べの可視化』、司法取引導入、盗聴拡大、匿名証言、これらは完黙破壊、団結破壊、裁判闘争破壊を目的にしたもので絶対に許せません。徹底弾劾し、一つ一つ反撃し撃ち返していこう。伊勢志摩サミットの厳戒態勢の中で、実射訓練が行われました。『反テロ』といいながら、その銃口は闘う私たちに向けられています。これをはねかえし今日のサミット粉砕の闘いをともに闘いたいと思います」。
三里塚を闘う「障害者」解放委員会は、「市東さんの農地強奪の攻撃に対して三『障』委は体を張り闘います。その前提である介護闘争を強化していきましょう。敵権力は『障害者』に対しても矢継ぎ早に攻撃を仕掛けてきています。障害者差別解消法をはじめ教育現場では『障害児』一人一人に個別カルテなるものを作り上げ管理を強化しようとしています。三『障』委は徹底的に闘います」というアピールを読み、サミット粉砕と三里塚決戦への決起を訴えた。
全国反戦を代表して東京反戦の仲間は、「安倍連合政府は、今回の伊勢志摩サミットを今夏・今秋の改憲突撃の跳躍台として強行しようとしている。前回サミットを上回る10の関係閣僚会合を全国で開催し、長期間わたる厳戒警備態勢をしきながら改憲への突撃をもくろんでいる。戒厳態勢をうちやぶり賢島に実力で進撃し戦争会議=G7首脳会合を粉砕しよう。明日27日には原爆投下の責任を居直るオバマが安倍と共に広島を訪問し、蹂躙することが狙われている。核兵器の保有と使用を肯定し、『反テロ』戦争での核兵器使用を宣言するための広島訪問を断じて許すことはできない。全国反戦は本日の明日の連続闘争を全力で闘い抜く。共に闘おう。」
すべての発言・アピールを確認し、シュプレヒコールで気勢を上げて集会を締めくくった。
集会を勝ち取った部隊は、サミット会場の賢島により近づくため電車で移動して、近鉄線志摩横山駅に降り立つ。
12時のデモ開始を前にして、線路をはさんだところに大日本愛国党なる輩が敵対に来る。3台の街宣車で妨害を行ってきた。反革命首脳会議サミット防衛隊として、うごめく右翼の敵対は粉砕あるのみだ。
実行委員会と反戦・全学連の部隊は、これを迎え撃ち、徹底したシュプレヒコールをたたきつける。「大日本愛国党の敵対粉砕」「右翼ファシスト撃滅」「サミット防衛隊粉砕」。約20分にわたり弾劾をたたきつけた。
さらに、デモ中においても、側道から妨害を行ってきた。これらを許さず、徹底対決して闘いぬいた。
大日本愛国党を徹底弾劾し、撃滅しよう。
デモは、志摩横山駅を出発して、サミット会場防衛・規制線である賢島口を通り、鵜方駅周辺と志摩市役所前を通り抜けるコースだ。
【5.26伊勢志摩サミット=「反テロ」戦争会議粉砕 天皇(制)―排外主義と対決して闘おう】と書かれた横断幕を先頭に部隊が進撃する。まずは、駅前から賢島方向に向かう。 シュプレヒコールをあげる。「サミット粉砕」「安倍政府打倒」「戦争突撃粉砕」。沿道からの注目が集まる。実行委から、デモに注目する労働者人民にビラを配布する。しかし、ここで権力・機動隊は不当にもビラまきを阻止してきた。デモに際して同時にビラを撒くのは当たり前だ。これを禁止・規制するなど断じて許せない。徹底して弾劾する。
サミット会場に最接近する賢島口では、さらに怒りをたたきつけ気勢をあげる。
志摩市役所前においては、サミットに全面協力して不当な公園貸し出し変更を行う行政に対する弾劾をたたきつけた。
途中、ファシストによる敵対を粉砕し、また、常時併走して規制し暴行をふるう大阪府警機動隊、指揮の三重県警を徹底弾劾しつつ、サミット粉砕のデモを終始戦闘的に貫徹した。
今回の集会に当たっては、当初、実行委員会が公園使用を申請した鵜方駅周辺の児童公園について、一度は志摩市役所が受理したものの、「警備上の都合」ということでサミット会場から8キロも離れた木場公園に変更させられた。サミット防衛の志摩市役所を徹底して弾劾する。
実行委は論議を重ねやむなく木場公園での集会としたが、デモについては、志摩現地にこだわり、さらに会場に接近するルートにこだわり設定した。それだけに沿道住民からの注目も高く、現地デモを闘いとった。
サミット会場警備など三重・愛知で2万3千人を、さらに全国で「ソフトターゲット警備」と称して7万人の警官が投入されたなかで、これらと対決して現地闘争を闘いぬいた意義は大きい。
サミット開始前から、賢島周辺住民に外務省発行の「通行証」携帯を強制し、交通規制、生活規制が行われた。漁業についてもサミット期間をはずした操業が強制された。また、中部空港では、ターミナルビルに入館するすべての利用者に身分証明証の提示が強要された。首都圏でもコインローカーの使用禁止やゴミ箱の撤去が進められ、大量の警察官が街中にあふれた。コインロッカーの前にスーツケースを置いていただけで「不審物」として大掛かりな「反テロ」キャンペーンが繰り広げられた。警察のほか、海上保安庁・自衛隊・在日米軍を総動員してサミット警備が行われた。会場周辺では飛行禁止区域が設定され、海では海自の護衛艦が投入された。そして、サミットを前にして各地で事前弾圧が相次いだ。徹底弾劾する。
日米帝はじめ帝国主義による「反テロ」戦争を粉砕しよう。排外主義を打ち破り闘おう。街頭で、職場で、学園で決死決起する全世界労働者人民と連帯して闘おう。改憲と戦争に突き進む安倍連合政府を打倒しよう。日帝国家権力を解体しよう。天皇(制)廃絶に向け闘おう。日米安保を粉砕しよう。実力闘争・武装闘争で闘おう。