全学連(伍代委員長)

戦争とファシズムに突き進む安倍連合政府を打倒しよう! 日帝国家権力解体!
三里塚・市東氏農地強奪阻止決戦へ!
右翼・ファシスト撃滅!反革命革マル・木元グループせん滅!

全日本学生自治会総連合(伍代委員長)

関東大震災下、朝鮮人・中国人、社会主義者虐殺93ヵ年糾弾、9都県市合同防災訓練粉砕を闘う(9.1)

 93年前(1923年)の関東大震災時に6000人以上の朝鮮人・中国人・社会主義者・無政府主義者が虐殺された。日帝支配階級は、1919年の3.1独立運動をはじめとした朝鮮労働者人民の流血を恐れぬ決起を目の当たりにして、在日朝鮮人と日本の労働者人民との結合した決起を恐れた。そこで軍隊を出動させ戒厳令を敷き、「朝鮮人が井戸に毒を入れた」「暴徒となって襲撃してくる」などのデマを流した。軍隊は被災地に駆けつけるや、朝鮮人とみなした人々を手当たりしだいに虐殺した。警察は保護と称して朝鮮人や社会主義者を拘束し虐殺した。日帝支配への独立運動を「暴徒」「不逞鮮人」として、蔑視、恐怖をうえつけられた被災者達は、軍隊、警察による虐殺を眼前にした。そして、流言に恐怖にかられて自警団をつくり朝鮮人虐殺に手を染めた。

 今年4月、熊本地震発生の数分後からインターネットで「朝鮮人が井戸に毒を投げ入れた」「朝鮮人が暴動を準備している」などと、関東大震災時の朝鮮人虐殺につながったデマを模倣した差別・排外デマが流された。5年前の東日本大震災時には、避難区域に「外国人の窃盗団が荒らしている」という流言が流れ、2年前の広島土砂災害でも、「空き巣」被害の報道に「朝鮮人か中国人にちがいない」という流言飛語がネット上を飛び交った。今や、流言飛語の流れるスピードは93年前の比にはならない。差別・虐殺煽動は今なお、そしてより広範におこなわれている。労働者人民自身が虐殺に手を染めた歴史を二度とくりかえしてはならない。反戦・全学連は「防災訓練」の名の下に労働者人民を内乱鎮圧・治安出動訓練に動員していくことを許さず、「防災訓練」粉砕闘争を闘った。

内乱鎮圧・治安出動演習としての「防災訓練」

 9月1日、埼玉新都心を中央会場として9都県市合同防災訓練がおこなわれた。今年の幹事都県市はさいたま市で、この日の中央防災訓練を中心に延べ20日以上にわたって開催された。この日は警察や消防、自衛隊、企業など136機関、さいたま市内の小中学校や自治会などから合わせて1万3600人を動員した。

 都内では、警視庁が国道4号(日光街道)の約10キロを約30分にわたり通行止めにする訓練をした。放置車両や事故車両の撤去訓練も実施し、昨年までは幹線道路の数百メートルを10分ほど規制する訓練だったが、今年は前例のない大規模な訓練となった。国道4号は震度6弱以上の地震が発生した場合に一般車両の通行が禁止される「緊急自動車専用路」に指定されており、東日本大震災時のように警察や自衛隊車両を優先して通行させるための訓練として大きく踏み込んだのだ。

中央会場のあるさいたま新都心とその周辺は国の出先機関が集まり、災害時の「バックアップ拠点」の一つとされている。今回の「防災訓練」は、首都機能防衛を視野に入れた内乱鎮圧訓練としての性格をより鮮明にしたものだ。

 この日の訓練は、さいたま市を震源とするマグニチュード7.3、震度6強の地震が発生し、市内全域に被害が出たという想定で行なわれた。訓練では災害派遣医療チーム(DMAT)などによるトリアージ(「命の選別」だ!)や「医療救護訓練」が行われた。会場には首相・安倍や防衛大臣・稲田など政府調査団が視察をしにきた。安倍は負傷者のトリアージ・「救命処置訓練」を視察し、自動体外式除細動器(AED)取り扱い訓練にも参加した。ファシストにとっては「有事」の際の「命の選別」作業は大きな関心事だ。安倍らの視察・訓練参加を許してはならない。

反戦・全学連、中央会場入り口で「防災訓練」粉砕を呼びかける

 この日、反戦・全学連の部隊は中央会場入り口に登場し、「防災訓練」=内乱鎮圧・治安出動訓練粉砕行動を闘った。部隊が横断幕を広げ、トラメガで弾劾を叩きつけるや、埼玉県警・大宮署を先頭とした警察・機動隊が妨害してきた。部隊は「内乱鎮圧・治安出動訓練を粉砕するぞ」「戦争突撃下の訓練を許さないぞ」「人民虐殺のための訓練を許さないぞ」「安倍の訓練参加を阻止するぞ」とシュプレヒコールを上げる。すると、保育園児を大勢乗せたマイクロバスが会場内に入っていく。この数年、学生・生徒の「防災訓練」への動員が年々強化されている。この日も倒壊した建物から負傷者を救出する訓練に、陸上自衛隊員や消防隊員と一緒に中学生に担架を担がせるなど多くの生徒が動員させられた。 部隊は怒りも新たに、「学生・生徒の訓練への動員を許さないぞ」とシュプレヒコールを叩きつけた。そして、会場内に入って行く労働者人民に対して「『防災訓練』への参加を拒否しよう」と呼びかけた。警察・機動隊は警視庁の公安デカも一緒になって弾圧を狙ってきたがなすすべもない。部隊は権力による弾圧策動とファシストによる敵対を粉砕し、会場前行動を貫徹した。

「防災訓練」へのオスプレイ参加を許すな

 8月30日から9月5日までの「防災週間」に合わせ、自治体主導の防災訓練が全国でおこなわれた。9月1日だけでも36都道府県で約100万人が各地の訓練に動員されている。

 長崎・佐世保市が1日に実施した訓練では、米軍・普天間基地所属の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイ2機が参加した。オスプレイはこれまで度重なる事故で乗員などが多数死亡している。また、特殊作戦など強襲作戦のために出動する兵士を運ぶための殺人兵器だ。自治体の「防災訓練」にオスプレイが加わるのは、2014年10月の和歌山県に続き2回目だ。この日の訓練で、 オスプレイは訓練中の沖縄近海から飛来して造水装置を搬送した。午前10時半すぎには、災害派遣医療チーム(DMAT)を乗せて離陸。約60キロ離れた離島の宇久島に向かい、往復約45分かけて負傷者役を陸上自衛隊相浦駐屯地に運んだ。

同駐屯地には2017年度末に、米・海兵隊と同水準の展開能力を目指す水陸機動団が新設される。

また、オスプレイは部隊の輸送手段として佐賀空港への配備が計画されている。米軍の他、陸海の自衛隊や地元住民約1300人を動員した今回の訓練への参加が、佐賀空港へのオスプレイ配備に向けた宣撫工作として利用されたのは明らかだ。

昨年の横田基地での防災訓練で、オスプレイに周辺市長の同乗飛行をもくろんだが、市長らに拒否され実現しなかったとされている。

今年4月の熊本地震ではオスプレイ2機が投入された。これには、多くの被災者が「全く必要ない」と言っている。それでもなお、米軍や安倍政府は自治体に「防災訓練」へのオスプレイ参加を積極的に呼びかけている。「防災訓練」へのオスプレイ参加を絶対に許してはならない。

朝鮮人・中国人、社会主義者・無政府主義者虐殺93ヵ年糾弾し、亀戸で情宣

 午後、反戦・全学連の同志達は、亀戸駅頭で情宣行動に起った。亀戸は、多数の朝鮮人・中国人、川合義虎ら社会主義者・無政府主義者が虐殺され、ほかの地区に比べても突出して多くの虐殺がおこなわれた。

 米騒動や植民地朝鮮での3.1独立蜂起の武力鎮圧の下手人であった警視総監・赤池濃、内務大臣・水野錬太郎は、家もなくたたきだされた被災労働者人民の怒りが、政府への結合した決起として噴出することを心底恐怖した。「朝鮮人が井戸に毒を入れた」「朝鮮人が徒党を組んで襲っている」といううわさは、まさに彼ら治安機関頂点から流布された。

 地震発生の翌2日、全国の警察を所管する内務省の警保局長・後藤文夫は「震災を利用し、朝鮮人は各地に放火し、不逞の目的を遂行せんとし、現に東京市内に於いて爆弾を所持し、石油を注ぎて放火するものあり」と通牒を発し、取り締まり強化を求めた。この通牒は伝令によって船橋海軍無線送信所まで運ばれ、翌3日、全国の地方長官に向けて打電された。こうして、デマは被災地の外まで拡大していった。戒厳令が施行されるなか、軍や警察、被災労働者人民の自警団によって6000人以上の朝鮮人・中国人が虐殺された。

 亀戸警察署には、習志野の第1師団騎兵第16連隊、国府台の野戦重砲第1連隊、近衛師団騎兵連隊など多くの軍隊が集結した。いわば虐殺を煽動し先頭で凶行した治安部隊の拠点であり、虐殺現場そのものであった。ここで36人とも87人とも言われる多数の朝鮮人が虐殺された。また、川合義虎ら南葛労働会の8名、平沢計七ら純労働者組合の2名は、「保護」と称して亀戸署に拘束され、虐殺された。

 反戦・全学連の同志達は、亀戸が朝鮮人・中国人、社会主義者・無政府主義者虐殺で血塗られた地であることを徹底して暴露・弾劾し、二度と差別主義煽動・襲撃・虐殺を許さない闘いを共に闘うことを呼びかけた。日本階級闘争の負の歴史の階級的自己批判をかけて、日帝の戦争突撃と在特会をはじめとする右翼ファシストの差別・排外主義虐殺煽動・襲撃を粉砕しよう。

差別・排外主義攻撃粉砕、日帝の戦争突撃を阻止しよう

 首相・安倍らファシスト達は侵略・植民地支配の歴史を賛美し、靖国参拝を強行し、「慰安婦」強制などの歴史的事実の改ざんに突き進んでいる。昨年12月の「日韓合意」では、韓国政府に「最終的かつ不可逆的な解決である」「謝罪に終止符を打つ」として元「慰安婦」を強制された女性たちをはじめとした日帝に対する糾弾の闘いの解体をせまった。日韓支配階級の共通利害のもとに、韓国政府は7月28日、「元慰安婦の女性らを支援する」と称して「和解・癒やし財団」を設立、発足させた。これに対し、元「慰安婦」を強制された女性や支援する人々は謝罪と法的責任を求め、「日韓合意」と財団設立反対を掲げて抗議の闘いを闘っている。そして、日本大使館前の少女像を守りぬいている。日帝政府が元「慰安婦」を強制された女性達に謝罪もせず居直ることを許さず、この闘いに断固連帯しよう。

 安倍が改憲に突撃し、アキヒトが「生前退位」によって天皇制の延命と永久化を狙っている。この攻撃と一体で、本年11月から、南スーダンPKOの「駆けつけ警護」任務の下で自衛隊が他国労働者人民に虐殺の銃を向けようとしている。天皇制ファシズム下での朝鮮人・中国人・アジア労働者人民虐殺をくりかえしてはならない。朝鮮労働者人民・在日朝鮮人民の闘いに連帯しよう。日帝の戦争突撃を阻止し、ファシズムを粉砕しよう。

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