全学連(伍代委員長)

戦争とファシズムに突き進む安倍連合政府を打倒しよう! 日帝国家権力解体!
三里塚・市東氏農地強奪阻止決戦へ!
右翼・ファシスト撃滅!反革命革マル・木元グループせん滅!

全日本学生自治会総連合(伍代委員長)

11.27-28 全学連第67回定期全国大会の成功かちとる

 全学連は、11月27日から28日にかけて「三里塚農地強奪阻止、辺野古・高江新基地建設粉砕、改憲―戦争突撃を打ち砕く実力闘争・武装闘争を!」をメインスローガンにして、全学連第67回定期全国大会の成功をかちとった。

●大会第1日目

【決戦の地=三里塚で大会を開催、連帯あいさつ】

67全学連大会

 11月27日午前、大会実行委員会が開会宣言を発し、全体でシュプレヒコールをあげる。まず、実行委員会による本大会の位置と任務の提起がおこなわれる。そして、議長団が選出され、議長から決意表明がなされ、議事にはいる。

 結集した共闘団体より連帯あいさつをうける。

 革命的労働者協会から学生委員会の同志は、三里塚現地での大会への連帯を表明し、「トランプ現象」は、帝国主義の支配の危機であり、その危機を蜂起―革命戦争に転化し、コミューン権力樹立に向け闘おうと訴えた。次に『治安フォーラム』が戦争法成立過程を総括して「第二の樺美智子氏を出さないために…脅威となる勢力の情報収集、違法行為の徹底検挙を」したことを許さず闘おうと訴え、自己批判を貫徹し、権力、ファシスト、革マル、木元グループとの闘いの先頭に立つことを表明した。

 つづいて、実行委から連帯アピールが紹介される。野戦病院・手話講座実行委員会の朝田しげるさんは、「いつも言っていますけれども、いよいよ市東さんの決戦を迎えました。手話実は実力闘争で反対同盟とともに最先頭で闘います。ぜひみなさん方も今こそ決戦の構えで、いつでも現地にかけつけられる態勢をつくり、三『障』委、手話実とともに三里塚闘争の先頭にたち、闘いぬきましょう」。
佐世保の海を守る会の松本信子さんは、「市東さんの農地取り上げ裁判が上告棄却されました。絶対に農地取り上げを許してはなりません。三里塚の闘いは私の拠り所でもあります。絶対に勝利しましょう。現地に行けなくとも心は三里塚と共にあります。共に頑張っていきましょう」。
全障連九州ブロック代表の中川真吾さんは、「三里塚決戦が間近に迫っている中で、いかに闘っていくかを模索しています。その中でも『障害者』解放については、一人でも多くの介護者を獲得しないと俺たちは動けない、それを何とか突破しないといけない。ともに介護者を組織していこうではありませんか。その上で、相模原事件は絶対に許せんという事を、改めて強く訴えるものです」。
福岡・築港日雇労働組合は、「福日労も市東さんの農地強奪阻止決戦を共に闘います。福日労は、5.11出来町公園からの暴力的たたき出しを絶対に許しません。11/28(月)には第4回目の福岡市役所門前抗議・情宣闘争を闘います。福日労はやられたらやり返す=B今回の団結まつりは、公園からの叩き出し、労働者虐殺行政にやり返していく闘いです。共に闘いましょう」。
公安警察解体!反弾圧・反警察運動事務局で三里塚芝山連合空港反対同盟顧問弁護士である浅野史生さんは、「天皇攻撃が激化している。反天皇制デモには右翼・ファシストによる白色テロルが公然と行われている。天皇・ファシズム攻撃には断固とした実力闘争をもって粉砕するしかない」。
同じく公安警察解体!反弾圧・反警察運動事務局で三里塚芝山連合空港反対同盟顧問弁護士である遠藤憲一さんは、「2017年は、かならず共謀罪が出てくる。このテロ対策法制定策動を正面から打ち破り、戦時治安弾圧攻撃を粉砕しよう。安倍の戦争突撃、差別・排外主義、ファシズム、あらゆる弾圧と非和解的に闘う全学連の闘いに大いに期待する」。反安保労研全国センターは、「農地強奪を実力で阻止して、市東さんと共に闘いぬき、三里塚を勝利させよう。12.4闘争に全力で決起しよう」。
最後に、革命軍から、「革命軍は08年3・1戦闘を引きつぎ超える本格的権力闘争で闘いぬく。革命軍は、新左翼諸派が路線転換か雲散霧消かの道をたどる現状を突破し、非合法・軍事の堅持・発展を力に、権力の反革命弾圧と反革命の白色テロを粉砕する。プロレタリア統一戦線の戦闘組織として、プロレタリア・共産主義革命実現に向かう内実を検証し、路線転換攻撃を正面突破して闘いぬく」。決戦を迎え、力強いアピールが発せられる。

【議案提起】

 つづいて、中央執行委員会から議案が提起される。

 〈情勢議案〉第1章国際情勢―世界恐慌の深まりと労働者人民への矛盾の集中、帝国主義による反革命戦争・「反テロ」戦争突撃、排外主義の鼓吹とファシストの台頭、全世界労働者人民の闘いなどについて提起される。

 第2章国内情勢―日帝経済の危機と階級格差の拡大、朝鮮反革命戦争突撃と自衛隊の「駆けつけ警護」出兵、改憲攻撃と天皇(制)攻撃、安倍政府による闘う拠点への攻撃、伊勢志摩サミットとオバマの広島訪問、治安弾圧、ファシストの台頭と差別・排外主義襲撃、教育・学園をめぐる状況などが提起される。

 〈総括議案〉第1章闘争総括―@集中環として取り組んできた、農地強奪阻止に向けた三里塚決戦について提起される。A革命的反戦闘争として、@)戦争法攻防、A)反軍・反基地闘争、B)沖縄人民解放闘争について総括が提起される。そして全学連が2015年から16年に取り組んできた闘争の総括が提起される。

 第2章組織総括―@三里塚闘争を軸にした反帝闘争の推進が提起される。A学生戦線における自己批判として、@)学生戦線が引き起こした部落差別の自己批判の未貫徹、A)対敵組織防衛原則の逸脱をもって同志を排撃したことに関する自己批判の未貫徹、B)「病者」差別、女性差別を行ってきたことへの自己批判が表明される。最後にB組織建設総括が提起される。

 〈方針議案〉第1章戦略的任務―1つに本格的権力闘争の飛躍をきりひらくこと、2つに木元グループ解体・根絶戦にたちあがること、3つにファシズムに対決しファシストを先制的に撃滅すること、4つに反革命革マルを解体・絶滅すること、として鮮明につき出す。

 第2章闘争方針―三里塚闘争、朝鮮反革命戦争粉砕―革命的反戦闘争、反軍・反基地闘争、改憲攻撃粉砕闘争、反核・反原発闘争、反帝国際連帯闘争、日朝連帯闘争、パレスチナ人民連帯闘争、沖縄人民解放闘争、反天皇闘争、狭山―部落解放闘争、「障害者」解放闘争、女性解放闘争、労学連帯闘争、教育学園闘争、反弾圧闘争について、闘いの方針を示す。

 第3章組織方針―本格的権力闘争―ソビエト・コミューン運動を推進する全学連、対ファシスト戦、反革命党派との党派闘争を権力闘争の一環として死活的なものとして闘う全学連、プロレタリア統一戦線の突撃的一翼としての全学連の拡大、学園を主戦場に拠点建設を推進すること、として提起される。

 中央執行委員会は、翌日の採択での議案への圧倒的な賛成を訴えて、議案提起を終える。

【北原事務局長―敵は国家権力、相手にとって不足はない】

 午後からは、三里塚闘争の課題別討論がおこなわれる。まず、10.25最高裁上告棄却を受けた、現地攻防の現局面と決戦態勢への突入が確認される。

北原事務局長

 ここで、反対同盟・北原鉱治事務局長が大会に駆けつけられる。連帯のあいさつを受ける。「上告棄却、来るものが来た。いつも準備するべきだ。その繰り返しだった。三里塚は、決して敗北の道は通っていない。絶対に勝っている、そう自信を持っている。日本の人民の未来をかけて闘ってきた。」「かつて地下壕戦を闘った。三里塚闘争のなかで敵は国家権力、相手にとって不足はない。私にとっては、それしかなかった。人間として正義を貫く、避けて通れば通れるものを、やっぱり許せないものは許せない。真実はひとつ。どう生きたかだ。やはり戦争体験が闘いに結びついている。」「社会の流れに流されて、これでいいのかと考えてほしい。自分の意思を持って闘ってほしい。間違った政治がある限り、正さなければならない。」「市東東市すばらしい人間だった。後を引き継いで親子で闘っている。志を持って生きるのは大変。それをやろうとしているのはすばらしい。」「三里塚で勝とう」と、質問にも答えながら力強く訴える。北原さんを含め全体でシュプレヒコールをあげ、決戦に勝利する決意を打ち固める。

 その後、さらに討論が続き、第3滑走路計画阻止に向けた闘いや、農地死守に向け、どう闘うのか闘えるのかを、活発に議論する。

 続いて、沖縄人民解放闘争の課題別討論がおこなわれる。最初に自由討論として、反戦・全学連沖縄現闘団より、現地での格闘や弾圧との闘いを紹介しながら、高江・辺野古現地で闘おうと提起される。その後、12月22日にもくろまれている北部訓練場の「返還式典」=ヘリパッド完成式典強行を粉砕し、年内にも陸上部の工事再開が宣言された辺野古新基地建設を阻止する闘いが訴えられる。沖縄現地の闘いを共有し、弾圧の激化や、機動隊の差別発言、ファシストの襲撃を弾劾し、実力闘争・武装闘争を推進する格闘が提起される。そして、沖縄労働者人民と連帯し、沖縄―「本土」を貫いて辺野古新基地建設阻止に向け闘うことが確認される。

 改憲粉砕、反軍・反基地闘争の課題別討論がおこなわれる。解釈改憲の閣議決定や戦争法成立などの政治状況に触れ、自民党改憲案(2012年)批判が中心的に議論される。さらに、11月20日に第1陣が出兵したPKO南スーダン派兵についての批判・弾劾と行動方針が話し合われる。自衛隊の再編・強化についての共有と提起もなされる。最後に、この改憲攻撃に対し、どう闘うのかを議論する。各地区の取り組みや経験を持ち寄り討論し、具体的に改憲と戦争突撃を阻止する共闘組織作りをすすめるとともに、反戦・反軍・反基地の行動を強化することを確認する。

【自由討論が次々に提起される】

 夕方からは、5本の自由討論が順番に提起される。

 対ファシズム・ファシストの自由討論では、日本会議に対する批判が提起される。日本会議のファシストたちが安倍政府の中心を構成している。日本会議が「草の根民衆運動」として歴史教科書採択運動や靖国参拝、元号法採択要求、天皇制強化をおこなってきた。そして今、改憲にひた走っている。緊急事態条項の創設など、ファシズムへの道を許さず、日本会議などファシストを打倒し、安倍政府を打倒しようと力強く提起される。

 反核・反原発の自由討論では、まず、川内原発、玄海原発、高浜原発、美浜原発の再稼動を阻止しようと呼びかけられる。11日の日印原子力協定締結を弾劾する。そして、日帝の核武装を粉砕しようと提起される。

 「障害者」解放闘争の自由討論では、7月の相模原事件について弾劾が表明され、優生思想とともに、「保安処分」攻撃と対決しようとの訴えがなされる。差別主義・排外主義を打ち破り闘おう。

 反革命革マル解体戦の自由討論では、大衆運動をめぐって潜入・撹乱する革マルを粉砕する闘いが確認され、戦争法や対中国排外主義、改憲、天皇制擁護、自衛隊に関する反革命主張に対する批判がなされる。そして、同志中原虐殺報復40ヵ年決戦を闘いぬこうと呼びかけられる。

 部落解放闘争の自由討論では、不屈に闘う石川氏と連帯し、狭山闘争の歴史的勝利に向けて闘おうと訴えられる。さらに、部落差別解消法案についての批判を提起し、これに差別的・融和的に敵対する日共と全国地域人権運動総連合に対する批判が展開された。さらに、学生戦線が引き起こした部落差別の自己批判を貫徹していくことが提起された。

 以上で1日目の議事を終了し、就寝―夜間防衛態勢へとうつった。

●大会第2日目

【天皇制打倒に向けた課題別討論】

 2日目の午前は、天皇(制)打倒・廃絶に向けた課題別討論からとなる。「生前退位」という新たな天皇制強化・存続のための攻撃がある中で、今こそ天皇制による支配を粉砕しようとの訴えがある。とりわけ「象徴」という形態で「君民一体」の支配(思想)の貫徹がはかられていること、ヒロヒトは露骨であるが、「象徴」となってからも執政を行っていることが諸資料をもとに提起される。現在においても「内奏」を通じて執政を行なえる支配構造がある。この天皇制を打ち砕くべく、反天皇の行動を具体的にとり、打倒に向け闘おうと全体で確認される。

【2日目の自由討論】

 続いて、2日目の自由討論として5本が提起される。

 日朝連帯闘争の自由討論では、ひとつに、朴槿恵政権打倒に向け闘う南朝鮮労働者人民の闘いが紹介され、ふたつに、朝鮮人被爆者の手帳・補償問題や2世の闘いについて提起される。

 反弾圧闘争の自由討論では、新左翼内でも進む告訴・告発路線について原則的立場からの批判がなされる。さらに、完黙・非転向と取調べ拒否について、「保護房」解体に向けて、「テロ等組織犯罪準備罪」粉砕に向けて、「反社会的勢力」排除攻撃との闘い、共通番号制度粉砕に向けて、と提起がある。

 女性差別との闘いの自由討論では、まず「病者」差別、女性差別について糾弾と自己批判の決意が述べられる。さらに、プロ統内で(特に、ここでは学生戦線で)歴史的に形成されてきた女性差別と女性に与えてきた打撃について、男性こそが差別を許さず目的意識的に突破しなければならないと訴えられる。

 教育学園闘争の自由討論では、大学における軍事研究について提起される。現在、軍民両用(デュアルユース)技術研究の解禁が相次いでいる。ここでは、安倍政府が推進する軍学共同の方針と、具体的に進む防衛省の「安全保障技術推進制度」や、防衛省と大学の共同研究について、さらに米軍による大学など研究機関への数十年にわたる資金提供についても具体的に提起がある。産軍学共同を粉砕しようと確認される。

 木元グループ解体の自由討論では、非公然アジト摘発から、権力との親和性をさらに深める反革命言辞を確認する。さらに内部テロや相次ぐ構成員の離反で崩壊を深める木元グループに対する解体戦を進める方針が打ち立てられる。

【反戦より連帯あいさつ】

 ここで、大会に駆けつけた全国反戦の同志より、連帯あいさつを受ける。全国反戦を代表して東京反戦は、「三里塚決戦の只中、決戦の地で開催されている全学連大会に全国反戦─東京反戦は断固として連帯し、開始された決戦に勝利するまで全学連の同志・友人とともに全力で闘いぬく。米大統領選でのトランプ勝利により日帝足下においても右翼・ファシストが労働者人民への敵対と闘いへの襲撃・破壊を強めている。今こそファシストを実力で打倒する闘いにたちあがろう。我がプロレタリア統一戦線の中からうみ出した部落差別をはじめとした様々な差別、自らの限界性ゆえにうみ出した誤りと正面から向き合い階級性・革命性に貫かれた団結と闘いをともにうみだしていこう。そして、この団結と闘いで反革命木元グループ、反革命革マルを解体・根絶しよう」。力強く檄を発する。

【労学連帯闘争―課題別討論】

 続いて、労学連帯闘争の課題別討論がおこなわれる。「山谷やられたらやり返せ」の映画をめぐり発生したいわゆる「筑豊シーン問題」について討論を行なう。「生保受給場面」を隠し撮りしたシーンとその後の経過について再確認する。この映画の意義と問題点について討論する。また、当時、解決に向けた闘いがあったにもかかわらず、プロレタリア統一戦線自身が破壊的に関与してしまった事、そしてこの事についての痛苦な捉え返しと自己批判が必要である事が提起される。さらに、解放派自身が欺瞞的「カット上映」をやってきたことや、04年の全学連大会においてその「破壊的関与」の自己批判をぬきに「批判的上映」として映画上映を開催した事も含めたわれわれ自身の主体的な責任についても議論を深める。そして、改めて差別を許さず、ファシストと対決し「寄せ場」の闘いに連帯しようと全体で決意を固める。

【三里塚決戦勝利、2017年階級攻防へ、新執行体制を確立】

 初日に提起された〈情勢・総括・方針議案〉の採択をおこなう。採択のまえに討論がなされ、若干の修正がなされたのち、議案は全代議員の賛成で可決された。

 つづいて、新中央執行委員会が、全代議員の賛成により選出された。中執会議ののち、17年の階級攻防を闘う新執行体制が報告され、満場の拍手で確認された。新中執を代表して伍代委員長が決意表明をおこなう。「三里塚・農地死守決戦に起ちあがろう。高江・辺野古新基地建設を粉砕しよう。安倍連合政府を打倒しよう。改憲攻撃を粉砕しよう。自衛隊PKO出兵を阻止しよう。全世界労働者人民と連帯して闘おう。天皇制打倒に向け闘おう。自己批判を深め、差別をゆるさず対決して闘おう。右翼ファシストを撃滅しよう。反革命革マル・木元グループを解体しよう。革命的学生運動の前進をともに勝ち取ろう」と決意が明らかにされた。

 最後にシュプレヒコールをあげ、インターナショナルを歌い大会をしめくくった。全学連は第67回定期全国大会の成功を勝ちとった。

新執行体制
委員長  伍代 和也(九州大学)
副委員長 浦田 達彦(神奈川大学)
書記長  川原 明(徳島大学)

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