戦争とファシズムに突き進む石破連合政府を打倒しよう! 日帝国家権力解体!
三里塚・市東さん農地強奪阻止決戦へ!
右翼・ファシスト撃滅!反革命革マル・木元グループせん滅!
ウクライナ戦争の長期化、イスラエルによるパレスチナジェノサイド攻撃、世界(核)戦争が切迫するいま、「戦争をやめろ! 核戦争絶対阻止!」をかかげた8.6広島反戦反核闘争の世界的位置は決定的に大きい。
この決定的瞬間に、広島市長松井一実は、弾圧に乗じて8.6闘争そのものへの規制を強化拡大し戦闘的反戦闘争の鎮圧に総力を注いだ。広島市主催の式典にロシア、ベラルーシ、そしてパレスチナを招待しない一方で、あえてイスラエルを招待した。ここに貫かれるものは、日米同盟を軸とした反革命階級同盟のもとで反革命戦争を推進し、革命運動を圧殺するという意図だ。「教育勅語」を信奉し職員研修に使用しつづける松井市政のもとで、「はだしのゲン」など従来の平和教育教材が禁圧されてきた動きをいっそう進める画段階的な攻撃にほかならない。
この厳戒体制―規制弾圧体制を切り裂いて、多くの市民団体ともエールをかわしながら8.6広島反戦闘争実行委員会は8.6闘争を戦闘的に闘いぬいた。
本格的事前攻防は、デモ申請から始まった。昨年より広島県警は、実行委員会が毎年通ってきた平和大通りデモコースを頑として認めない攻撃に出てきた。例年、平和大通りから式典会場正面前に進撃し、核武装推進の首相列席を徹底弾劾し、あるときには首相が乗った車を立ち往生させてきた。
広島選出の首相岸田は、昨年広島サミットを開催し、核武装国を広島に呼びこんだ。原爆投下責任に居直る米帝バイデンは、このサミットの現場で被爆者の目の前で「F16戦闘機のウクライナへの供与」を約束した。「核兵器のない世界の実現」とうそぶきながら、米の「核の傘」に積極的に入りこみ、核戦争の危機をいっそう促進している岸田が「8.6広島平和記念式典」を蹂躙することなど許さない、この怒りでデモ申請攻防を闘った。しかし、広島県警は、平和大通りコースを認めなかったばかりか、元安川を隔て式典会場に近接するコースをも「時間をずらせ」といって規制してきた。
この不当な規制を弾劾して、少しでも式典時間帯に式典会場に迫るべく、公園での集会開始を早めて、7時20分から開始した。今年も河原町公園の追悼碑には、被爆者、遺族の方が碑に水を差し、花を手向けている。実行委員会のよびかけに参集した仲間たちも、原爆投下の惨状を想像しながら亡くなった方々への追悼をこめて集会を開始していく。
最初に実行委員会から基調が提起される。2021年「式典厳粛条例」制定を強行した反動松井市長のもとで、本年2月市議会が右翼の請願を採択した翌日、県警が「昨年の8.6での暴力行為等処罰法」逮捕にふみきった。それを口実にして、「今年の8.6は従来の式典会場だけではなく、原爆ドーム周辺を含めた平和公園全体に立ち入り規制をかけ、金属探知機検査をし、拡声器や旗竿、ゼッケン、ヘルメットなどを持ち込ませない」なる規制でもって戦闘的反戦反核闘争の鎮圧をねらっている。この不当な規制を切り裂き闘おう、イスラエル招待弾劾と、まず提起される。
ウクライナ戦争、ガザのジェノサイドが続くなか、米、ロシア、仏、イスラエルなどを中心に核使用どう喝が続き、核実験や核使用を想定した訓練が強行されている。日帝足下では「台湾有事」「朝鮮有事」を煽動し、敵基地攻撃や軍事費増大、武器輸出解禁、そして沖縄―琉球弧の出撃基地化が強行され、統合司令部創設、米軍との連携強化・一体化、そして実戦訓練が頻繁におこなわれていることが弾劾された。そのうえで、天皇の戦争責任・原爆投下責任を追及し、長崎の「被爆体験者」との分断を許さず、朝鮮人・中国人被爆者をふくめたすべての被爆者、被爆2世・3世と結びつき、反原発闘争、三里塚、沖縄の闘いと連帯して闘おう、と端的に提起された。
連帯アピールにうつる。三里塚芝山連合空港反対同盟からは、「反戦闘争つぶし攻撃をはねかえし、平和記念式典・原爆ドームに迫る闘いを。核戦争の危機が高まる今こそ、沖縄、広島、長崎とともに戦争反対・核兵器廃絶を訴えよう。三里塚では空港機能強化の拡張工事でダンプ、重機が走り回り、自然を破壊し続けている。反対同盟は戦争のための軍事空港建設と身体を張って闘う。市東さんの南台農地強制執行を実力で阻止する。10.13総決起集会へ」と訴えられる。つづいて天皇上陸阻止青年実行委員会から寄せられたアピールが代読された。「日帝自身が準同盟国として反共軍事同盟NATOの参戦を引き出そうとしている。沖縄戦強制による沖縄人民20万人虐殺も広島・長崎原爆投下による虐殺も天皇制延命のため。天皇制打倒に攻め上ろう。沖縄では軍事演習、自衛隊基地強化と建設ラッシュだ。石垣や宮古では基地建設に抗議する人民に自動小銃をもった自衛隊が敵対行動をくりかえし、辺野古では大浦湾工事着工攻撃が8〜9月に迫っている。6月、安和での土砂搬出ダンプによる死亡事故は、工事を急かす国、大林組による安全無視によって発生した。これをあたかも抗議行動のせいにする攻撃を許さず、あらゆるところで粘り強く闘う沖縄労働者人民と連帯して米軍・自衛隊基地建設阻止、軍隊解体、安保粉砕しよう。排外主義と闘おう」というよびかけだ。
連帯あいさつでは、三里塚を闘う全国「障害者」解放委員会が「イスラエルを招待し、パレスチナ人民ジェノサイドに加担する広島市長を弾劾し、集会・デモ規制弾圧をはねかえし共に闘う。『障害者』差別虐待・虐殺を許さず、闘って差別からの解放をかちとる。三里塚闘争に勝利し戦争を阻止する」と力いっぱい発言。3.11闘争実行委員会の仲間は「パレスチナ、ウクライナでの核兵器使用正当化とくりかえしのどう喝を弾劾する。『核共有』、『拡大抑止』発言を許さない。日本原電による敦賀原発を断念させ、東海第2原発再稼動を阻止しよう。原発訴訟で『国の責任はない』とする最高裁決定を許さない。東日本大地震、能登半島地震でも明らかなように地震・津波などと原発災害の複合災害の甚大性は明らかであり、安全に避難することなどできない。原発再稼動・新増設阻止、廃炉へ。核廃絶へ」と発言する。
いよいよ決意表明だ。福岡県反戦の仲間は、「ウクライナ戦争、ガザへのジェノサイドで強まる核使用攻撃を絶対に許さない。この攻撃を粉砕する8.6、8.9革命的反戦反核闘争を被爆者、2世・3世とともに全世界に広げよう。7月28日から日出生台をはじめ九州各地の自衛隊演習場でくりひろげられている日米共同演習―「レゾリュートドラゴン24」では、オスプレイが飛びかい実弾演習がおこなわれ、米軍ゲート前で抗議する人を拘束する訓練までおこなわれている。人民虐殺訓練を許さない。排外主義を煽って国民統合、戦争動員していく攻撃、階級矛盾を民族同士、国家同士の争いに転化する攻撃を許さず、階級的国際連帯で闘おう」と九州・沖縄―琉球弧を前線基地としてうち固めようとする攻撃との対決を臨場感あふれてよびかけた。最後に中四国の学生戦線で闘う仲間が「原爆投下79ヵ年弾劾。原爆投下を徹底弾劾し、戦後労働者革命を圧殺していった米帝徹底弾劾。戦争の廃絶へ。天皇制打倒。『核なき世界』などとポーズをとりながら核戦争へつき進む日帝岸田の欺まんを許さない。岸田の式典列席弾劾。8.6広島の闘いへの市長松井の規制、弾圧をファシズムへの転換攻撃ととらえ、実力をもって切り裂く闘いを展開しよう。ファシスト、反革命革マル、木元グループを粉砕し闘おう」と力強くしめくくった。
いよいよデモ出発だ。河原町公園を囲み、威圧する機動隊を蹴ちらし、宣伝カーを先頭に出発する。
式典会場近くは、広島県警の不当な車両通行規制により、宣伝カーとデモ隊が分断されたが、全体で終始戦闘的に闘いぬく。式典会場に肉薄するメインゲート前では、広島市行政・広島県警の弾圧態勢をはねかえし「式典厳粛条例弾劾、金属探知機による所持品検査弾劾、岸田の式典列席弾劾、イスラエルの招待弾劾、核戦争阻止」など、怒りのシュプレヒコールをたたきつける。沿道の市民から共感の拍手が上がる。原爆ドームに差しかかったあたりには右翼ファシストがたむろしていたが、断固対決し敵対を許さず、最後まで戦闘的デモを闘いぬいた。
式典に列席し、またもやコピペあいさつをした岸田はすでに破綻している「核拡散防止条約(NPT)の維持強化」を無力にくり返した。“「核の傘」を含む米国の戦力で日本への攻撃を思いとどまらせる”とする「拡大抑止」につき進み、7月には「拡大抑止」に関する初の日米閣僚会議を開催して8.6広島に乗りこんできた。被爆者が要求する核兵器禁止条約の批准やオブザーバー参加すらも、「核兵器国を動かさないと現実は動かない」といって明確に拒否した。
岸田は、核保有国に対して、「核を廃棄せよ」と働きかけるどころか「核の傘の下で守ってくれ」といっているのだから、「核保有国と非保有国の橋渡し」は欺まんでしかない。5月に米帝がおこなった臨界前核実験には抗議すらしなかった。かつて米帝オバマが「核兵器の先制不使用」を検討したさい、日本政府は反対までした。
被爆者は「核抑止は私たちの思いとは程遠く、危険な道に進んでいる」「被爆者が被爆の実相を訴えているのに、この声をなぜ聞かないのか」「米国の傘の下での核抑止論。アメリカに沿った岸田首相の政策に市が追従している」と怒りの弾劾を日本政府に何度も浴びせている。被爆者の声を「聞く力」など皆無で、詭弁を弄する日帝岸田を打倒しよう。核兵器使用攻撃を粉砕する8.6広島反戦闘争の爆発から全世界労働者人民とともに闘おう。
広島市は本年5月7日、ホームページ上で「平和記念式典については、令和5年(注 2023年)の式典と同等規模で開催するとともに、より安心安全な式典とするため、安全対策を強化します」とうち出した。そして「令和5年8月6日に原爆ドーム周辺で発生した衝突事故を受け、再発防止に向けて警備体制を見直し、規制範囲を平和公園全体に拡大する」と弾圧を口実としてその趣旨を説明した。
規制の内容は、8月6日、午前5時〜9時までの間、実際の式典会場とは離れた原爆ドーム付近まで「式典会場」に含ませて入場規制エリアを公園全体に拡大し、6ヵ所に手荷物検査ゲート、そして金属探知検査ゲートを設けた。そのうえで入場規制中の禁止行為として、「危険物、大きな音を発するもの(マイク、拡声器、楽器等)、プラカード、ビラ、のぼり、横断幕等式典の運営に支障を来すと判断されるものの持ち込み」「ゼッケン・タスキ、ヘルメット・鉢巻等の着用」「小型無人機(ドローン等)の飛行」「公園利用者間の調整を図るために市職員等が実施する警備に支障を来すと判断される行為 【具体例】警備のための移動要請に従わない」などと列挙し、最後に「当該要請に従わない場合は、平和記念公園外への退去を命令することがあります」というどう喝文書を公表した。
これまでも「拡声器規制条例」案などが「8.6闘争規制」として議会にあがり、闘いの力で阻止されてきた。しかし21年に「式典厳粛条例」(市平和推進基本条例)が強行制定され、安倍の銃撃や岸田への襲撃事件も口実として、23年からデモ禁止規制や原爆ドーム前での規制強化、逮捕弾圧までが強行された。しかし、今回の入場規制は条例の根拠となってきた「騒音」問題にとどまらず、プラカードやゼッケンなどのあらゆる反戦の表現、闘いへの規制であり、なんらの法的根拠すらもない暴挙である。
8月6日、市は、原爆ドーム前で座り込んだ人々への退去命令を発し、応じなかったとして過料5万円を命じた。この弾圧を徹底弾劾する。
「はだしのゲン」や水爆実験の「第五福竜丸」の記述を平和教材から削除してきた広島市は、昨年9月の市議会では「米国の原爆投下責任を現時点では棚上げにする」なる答弁までおこない、被爆者団体から批判されてきた。
被爆者の「8.6の誓い」「平和への祈り」とは、核戦争への暴力的な突撃を黙ってやりすごせ、ということではない! 権力・支配者が「騒ぐな」「秩序を守れ」という革命的反戦闘争鎮圧攻撃を切り裂いて被爆者、2世・3世らとともに闘おう。朝鮮人・中国人被爆者とともに闘おう。