全学連(伍代委員長)

戦争とファシズムに突き進む安倍連合政府を打倒しよう! 日帝国家権力解体!
三里塚・市東氏農地強奪阻止決戦へ!
右翼・ファシスト撃滅!反革命革マル・木元グループせん滅!

全日本学生自治会総連合(伍代委員長)

=資 料=「解放」2000年年頭論文 綱領確立のために

            = 目 次 =

  第三章 綱領確立のために

1 「原則的部分」の結論的骨子
 〈社会的生産〉
 〈資本制生産様式と資本制社会〉
 〈資本制国家〉
 〈資本制生産の絶対的矛盾(「資本論」)〉
 〈労働者階級〉
 〈共産主義〉
 〈プロレタリア・共産主義革命―永続革命・世界革命〉

2 ロシア革命と世界の基本的把握
 @資本主義の歴史的展開と第一次世界大戦
 A世界革命の時代を切り拓いたロシア革命とその地平、
  過渡期路線における課題
 Bスターリン主義の成立とその敵対性
 C第二次世界大戦と戦後的国際関係
 Dスターリン主義の歴史的破産

3 スローガン的要約と階級決戦
 @スローガン的要約
 A武装蜂起―内戦(革命戦争)
 B過渡期の建設過程
 C共産主義的労働者党

4 党―不抜の組織性を確立するために

第三章 綱領確立のために

 国際共産主義運動の復権=飛躍をかけて、綱領確立の闘いを急速におし進めるべき時である。

 新たな恐慌―戦争・ファシズムの時代が到来し、ブルジョアジーは断末魔にあえぎ、他方スターリン主義の誤謬と破産が全面的に露呈し、そして日帝足下においても戦争とファシズムの危機が煮つまり破防法的弾圧が吹き荒れている。

 われわれは、パリ・コミューンとロシア革命を歴史的結節点とした国際プロレタリア革命―共産主義運動の全歴史をうけ、第一インターを引き継ぐプロレタリア共産主義世界革命の綱領の確定作業を進めてきた。

 われわれの、世界・"日本"革命綱領に係わる基本的態度は、マルクスとともに「現実の運動の一歩一歩は一ダースの綱領よりも重要である」ことをふまえて、「全世界の前に、党の運動の水準を測る標柱」(『ゴータ綱領批判』より)をうち立てるということである。

 この闘いの一環として、以下再録を含めて、「原則的部分」の結論的骨子を提起し、「戦略的部分」のうちスターリン主義の破産の突破の課題を抽出し、党建設の死活性と組織路線の基礎について、提起する。

1 「原則的部分」の結論的骨子

 「原則的部分」は綱領全体の核心である。その結論的骨子は以下の諸点となる。

〈社会的生産〉

 人間は社会的=歴史的な自然的存在であり、社会的にのみすなわち協働を基底にした共同においてのみ個別化しうる。人間は、自然の"制約"に対して類的結合=協働によって自然を対象化(=人間的に加工、変革)(=生産)することによって自らの生活を再生産し、また人間的自然(=感官)の発展=新たな要求を産出し、より普遍的に自然の"制約"を突破し享受しようとする。生産力の発展は、"剰余"生産物を生み出し、他人の労働に対する支配=社会的隷属としての私有財産を発生させ、また労働の分割が単なる分担ではなく、支配・隷属関係を拡大し労働の一面化をもたらす、分業を発展させる。

〈資本制生産様式と資本制社会〉

 封建社会を解体して誕生した資本制社会は、交易と侵略・略奪によって他の社会を再編成し、遊牧的生産様式の社会や古代採取・古代農耕の社会を引き継いだ部族的諸社会をも再編・統合しつつ、一つの世界市場を形成した。

 資本制生産様式の基底的目的と推進的動機は、剰余価値そのものの累進的生産=資本の自己増殖である。それは、労働者階級が資本家階級に従属し、労働者階級は自分の労働力を個々の資本家に売り剰余価値を資本家に搾取されることによってのみ生きることを許されるという、一つの奴隷制度である。

 また資本制社会は、様々な抑圧・差別―収奪の諸関係を再生産し資本制的に再編成し、また他人の労働を搾取しない小生産者を隷属させ収奪する。

〈資本制国家〉

 資本制社会は、資本家による賃労働者に対する支配・隷属関係の、したがってまたそれが必然とする階級闘争の産物である国家を、そのイデオロギーとともに生み出す。

 資本制国家は、資本制生産様式を維持・防衛するための資本家階級の共同利害態であり、その本質において資本家階級の独裁である。

 それは、それ以前の階級社会とは相対的に区別され、基底である経済的構成とは直接的にではなく形式上分離し媒介的に統一されており、典型的には官僚・警察・軍隊・裁判所・監獄、そして議会制を有している。これらは、資本家階級総体の利害を貫徹し統一し、そのもとに全有産階級および労働者階級・人民を統合する機構である。

〈「資本制生産の絶対的矛盾」(『資本論』)〉

 資本制社会の発展―世界的な生産力の発達は、社会的隷属の深化と同時に、機械体系によって(固定的分業の形態をとって)労働が一般化されたことによる転変性に基づく諸個人の全面的で多様な発展の根拠を生み出し、一方の極への富(と「教養」)の蓄積の対極に世界的に共通の境遇にある労働者階級とその反抗=階級闘争を生み出した。

〈労働者階級〉

 資本制生産は、労働者階級にとっては、直接的生産過程が資本家階級の支配下におかれていることを基底として、自らの生産物が自らに敵対し自らに対する支配力の再生産をなすという、全面的に敵対的なものである。生産手段をもたない労働者階級は、資本制社会における普遍的・全面的な制約を受けており、したがって革命において何らの特殊利害ももたず、革命を通して階級支配を階級関係とともに廃絶する必然性をもつ。資本制生産と資本制国家による支配と対決する労働者階級の闘争・団結は、労働者階級の経済的解放と、それとともに一切の支配・隷属―搾取・収奪、抑圧・差別―収奪の諸関係からの全人民の解放へと向かう必然性をもつ。

 労働者階級は、その団結の内に、資本制社会の転覆をとおして生み出す新社会の萌芽をもつ。労働者階級はその存在において本質的に革命的である。

〈共産主義〉

 共産主義は、資本制生産様式とそれを基礎にして成立している資本制国家による支配・隷属と搾取・抑圧に対する階級闘争に胚胎している新たな社会の構造と論理を一般的に表現した運動であり理論である。そして同時に、資本主義的な私的所有制度と支配・隷属関係を廃絶した生産手段の共有のもとでの、労働の経済的隷属の廃絶="労働の解放"を基軸にした人間の活動の社会的解放を意味するものである。

 共産主義社会とは、私有財産を廃絶した、(諸)個人的・共同体的所有にもとづいた社会、言い換えれば、支配・隷属関係にもとづく生産(=労働)の様式を廃絶した社会、労働が自由な自己労働であることを根拠として、資本制社会での形式のみとは異なって、自由な、全面的で多様な、個性的な発展を基底的目的とした社会である。分業を止揚し、相互媒介的発展における個人の発展として階級社会を止揚する、「ひとりひとりの自由な発展が、全ての人々の自由な発展にとっての条件である」(『共産党宣言』)ような社会である。

〈プロレタリア・共産主義革命―永続革命・世界革命〉

 実現すべき革命の性格は、一切の支配・隷属関係(ならびに官僚主義・特権)を廃絶するプロレタリア・共産主義革命である。

 資本制国家を解体しプロレタリア"独裁"を樹立し、これをテコとして社会革命を推進し、共産主義社会を実現する。

 この革命は永続革命・世界革命である。

 われわれは、マルクスが国際労働者協会の出発にあたって明らかにした原則を革命的に復権する。

 生産手段の所有者に対する労働者の経済的な隷従が、あらゆる悲惨、荒廃、および政治的従属の基底である。したがって労働者階級の経済的解放が大目的であり、あらゆる運動はこの最終目的のために闘われるべきものである。

 労働者階級の解放は、労働者階級自身の事業である。これは同時に、すべての人民の根本的解放の根拠をなすものである。


2 ロシア革命と世界の基本的把握

@資本主義の歴史的展開と第一次世界大戦

 資本制生産の矛盾は恐慌として爆発する。

 生産力の発展にともなって固定資本が巨大化し質的に飛躍し、これと対応して資本の有機的構成が高度化する。この中で利潤率の傾向的低落が拡大し、合理化・首切り、資本間競争などをとおして利潤率の増大による突破がくり返しはかられる。しかしこれも破綻し、この矛盾の最終的爆発として、根本にある資本の絶対的過剰の極限化としての恐慌が勃発する。

 独占(金融)資本の時代―帝国主義の時代において、恐慌は全世界的に激化し、全世界の労働者階級・人民に極度の搾取・収奪―飢餓を強制した。延命のための商品ならびに資本輸出、侵略と独自的経済圏の形成とそれをめぐる経済的争闘戦、それらがもたらす危機の政治的軍事的転化としての帝国主義戦争―第一次世界大戦が引きおこされた。

 戦争は、資本家階級にとって、危機の激化に対する最後の「解決」である。

 支配階級の遂行する戦争は、自らの危機の根本的要因である被支配階級の反逆・階級対立を対外的に転化し階級闘争を圧殺することを動因としている。戦争は、国内の被支配階級に対する支配・隷属関係を階級闘争から防衛していくものであり、また他の社会の支配階級の、その社会内部の被支配階級に対する支配・隷属関係に介入しその支配力を簒奪するものである。

 資本家階級は、戦争の遂行において、資本家階級の個別利害にすぎない「国家」・「民族」―「国民」を社会構成体全体の普遍性とし、国家(=民族・国民)主義、国益主義のもとに労働者階級・人民を屈服させ統合していこうとする。被支配階級の反抗に対する国際的な反革命協調は、資本家階級の遂行する戦争において本質的前提である。

 第一次世界大戦において、ドイツをはじめ第二インターナショナル諸党が帝国主義による国民統合―排外主義に屈する中で、ロシア・ボルシェヴィキは戦争遂行に徹底して対決し、二月革命から十月革命に至る過程を切り拓き、武装蜂起しソビエト権力を樹立した。

A世界革命の時代を切り拓いたロシア革命とその地平、過渡期路線における課題

 1917年のロシア革命は、新たな世界史の第一歩を築き上げようとした、国際共産主義運動史上初のプロレタリア革命である。

 生産様式そのものの変革―共産主義への移行の諸要素を豊富にもち、その地平は、大規模な反革命干渉戦争をはじめすさまじい反革命が集中したこと、ファシズムがロシア革命ならびにその波及に対する反革命として成立したことにも示されている。

 しかし同時に、ロシア革命を主導したボルシェヴィキの綱領的戦略的限界によって、過渡期の建設において根底的な限界をもち、共産主義への移行の内在的努力は不十分で未分化なものだったと言わざるをえない。われわれは、真にロシア革命を継承し、またスターリン主義を根底から突破し粉砕するべく、綱領―戦略を確立していかねばならない。ここでは、以下過渡期路線に絞って展開する。

 ロシア革命は、ソビエトにおける、生産者自らによる政治支配(統治)、生産者の支配・管理の機関というコミューンの根底的性格における限界、ならびに、その政治支配・生産管理の中央集権化によるソビエトの後退と党独裁という根底的な限界・誤りをもち、政治ならびに社会革命におけるプロレタリア的・共産主義的性格の不充分性・未分化性を濃厚にもったものである。

 政治革命における限界は、核心的には、資本制国家の解体(さらには労働者の社会的隷属状態の廃絶)、したがってまた階級対立の廃絶とともに、国家を廃絶していくことの実質的否定である。「国家の死滅」とすることによって国家の廃絶を実質的に彼岸化しながら、「プロレタリア国家も国家には違いない」として、「プロレタリア国家」の強化さえ唱えているととらざるをえない。これは、マルクスがパリ・コミューンの総括として、「労働者は出来合いの国家機構を手に入れてそれを利用することはできない」、つまり解体しなければならないとしていること、ならびに「プロレタリアートの独裁」=コミューンを過渡期における(すなわち共産主義建設までの)政治形態としていること、これらを根本においてはとらえ得ていないものである。

 社会革命―過渡期路線の到達点は、国有化と計画経済である。ただし、このかぎりでは資本制生産様式の枠内での部分的なものであれ、ブルジョアジーも一定推進するものであり、過渡期のメルクマールとはならない点には留意しなければならない。問題となるのは社会的な共有への過渡として意味を持つか否かであり、プロレタリア・共産主義革命の立場から言えば「国有化」「計画経済」ということだけではメルクマールたりえないと言ってよい。こうして、初期においてはレーニンによって生産者による政治支配という核心点が解体され、生産(・分配)における「労働者統制」論からさらに労働組合や工場委員会(のコミューン的再編態)の支配・管理を否定し、企業長の任命制・単独責任制のもとで最高経済会議に中央集権化されたものである。また、過渡期の政治形態=プロレタリア"独裁"が、社会革命のための(行動)手段・テコとしての性格をもっていることについての不分明さに関連して、また上記の国家の廃絶の実質的否定に関連して、政治形態が実質的に自己目的化された。そしてコミューン(としてのソビエト)的所有ではなく、党―国家官僚の支配のもとで、生産者自身による団結から疎外された(すなわちコミューン的性格を解体した)、それ自身が自己目的化された国家による所有として国有化が進行し、こうした構造のもとで計画経済がおこなわれたのである。

 ボルシェヴィキの組織路線における限界の基底をなすものは、労働者階級の社会性とそれに立脚した闘い(革命)と階級形成・団結および党の建設についての空白であり、工場における資本の隷属の手段である労働の人員配列の体系=分業に基づく協働=生産者の組織の組織性がすぐれてブルジョア的なものであることへの無批判と積極的評価である。

 党独裁は、すべての階級基盤とその上に立った党派の解体・止揚の結果(共同戦線のプロレタリア統一戦線への全面的再編)として、プロレタリア"独裁"が単独政党によってなされることとは、区別されたものである。端的には「外部注入論」とそれに基づく小ブル(インテリ)の労働者階級への同質化、およびそれが必然化する党の中央集権主義的構造(「民主集中性」)は、根本的に突破されなければならない。

Bスターリン主義の成立とその敵対性

 レーニンの死とボルシェヴィキ中枢ならびに革命的グループ全体の粛清をとおして、また「一国社会主義建設可能」論を促進契機として、そして反プロレタリア的党独裁とそのもとでの国有化をとおして、共産主義への移行の諸要素を解体することによって、過渡期の建設過程における歪曲・変質態としてのスターリン主義が成立した。

 その核心的問題点は、生産の様式に内在すべき共産主義の論理の歪曲・変質である。すなわち、共産主義の第一段階(低次の段階)の質を限定的にだが本質的に内在するものとしての過渡期において、そこにおける社会的共有の形態が「国有化」とされ、それが「国家」―プロレタリア"独裁"のコミューン的本質(=生産者の共同による支配)の未定立の固定化=破壊による、経済・国家官僚を基盤とした党の独裁のもとでの所有となっていることである。

 そしてこのもとでの集中的問題点が以下の諸点である。党独裁(党と国家との「癒着」)とそのもとでの生産者の抑圧と収奪(「国有」財産の特権的収奪)。政治制度の核心をなす、国家の廃絶の彼岸化および国家の肥大化。あらゆる歪曲・変質を促進する契機となった「一国社会主義」路線(世界革命に対する切断・利用・制動・敵対と民族主義)。党内左派の粛清から一切の政治的反対者(党)の抹殺―大粛清。これらの社会構造・路線・組織に直結した、党組織の官僚主義的中央集権主義および分業の止揚の(問題意識すらの)不在。

 スターリン主義は、その非共産主義的・反労働者的・反人民的性格、ならびに経済と政治支配の行きづまり・破綻にも促進されつつ、対帝国主義協商、世界革命の放棄・制動・敵対を強め、プロレタリア・共産主義革命にとっての桎梏としての性格を強めてきた。

C第二次世界大戦と戦後的国際関係

 ロシア革命以降、全世界の支配階級は資本間の競争―淘汰を強め対立しつつも、同時に反革命的国際協調をはかり、また国内における財政・金融諸政策を導入し、国際的・国内的な貿易・信用機構の体系化を進めた。そのもとで恐慌は周期性をもたず、爆発までの周期が長引き、同時に全世界的な危機の均質化と危機の爆発における激甚性・一挙性・同時性が極度に強まった(1929年以降の大恐慌―不況)。

 資本制生産過程における搾取の強化であると同時に支配の強化である合理化運動が、経済危機からの延命ならびにロシア革命に対する政治的な反革命運動として展開された。これは、可能な限りの搾取のために機械体系と労働者の人員配列を変更し、同時に資本のもとへの労働の形式的および実質的包摂を極限化させるものである。合理化のもとで職制層とその位階的編成が強化され、資本の社会的権力が強化された。スターリン主義はこれと対決し得ず、また社会民主主義の延命を許した。

 帝国主義戦争と、そしてロシア革命による公然たる世界革命の時代の開始を歴史的条件として、資本家階級が労働者階級・人民を統治する能力をすでに失ったが、労働者階級がまだそれを獲得していない時期において、「中間層」を政治的機軸として、全有産階級が資本制社会をプロレタリア・共産主義革命から防衛するための、究極的で唯一可能な国家権力の形態であるファシズム=帝国主義の時代におけるボナパルティズムが成立した。スターリン主義は、ファシズムが「全有産階級の権力」であることを把握し得ず、ファシズムと戦略的に対決し得ず、資本家階級の一部と癒着する「人民戦線」路線に転落し、さらにファシズムとの武装対決に背後から攻撃を加えた。

 第二次世界大戦は、反ロシア革命―足下プロレタリア革命の圧殺を含んだ帝国主義戦争として遂行された。とりわけその終戦過程はロシア革命の波及の阻止を大きな要因として進められ、これが戦後の反革命階級同盟の基盤をなした。スターリン主義は、帝国主義の一陣営に与して参戦し、かつ「大祖国戦争」として旧ロシア帝国的諸要素を満開させ、敵対的性格を純化させた。

 戦後革命は中国、東欧諸国の「人民民主主義革命」として進行し、ドイツの東西分裂、朝鮮の南北分裂、ベトナムの南北分裂、シオニズム―イスラエルの建設という一時的・外観的「均衡」点に達し、全世界的な階級闘争は「体制間対立」=帝国主義諸国対スターリン主義諸国の対立という現象形態をとった。

 こうして、帝国主義=資本主義を全般的制約者とし、貿易に媒介され特殊な形で世界市場を構成するスターリン主義を特殊的部分的制約者とする戦後国際関係(「戦後世界体制」)が成立した。

Dスターリン主義の歴史的破産

 帝国主義=資本主義が世界革命の恐怖に基づいて展開してきたケインズ政策(「スペンディング政策」)は、70年代中期(ドルの金兌換停止、74―75年恐慌)に至る過程で破産し、危機に対応して新古典派政策(むき出しのブルジョア反革命である「新保守主義」)へと転換した。しかし経済的政治的=階級矛盾はますます激化し、80年代末には全世界的不況を招来した。

 スターリン主義は、商品交換による世界市場への包摂と、それと相互規定的な国際分業への編入ならびにそれをとおした改編という、経済的基底の長期にわたる変化を背景に、帝国主義=資本主義総体の危機―飢餓・内戦の常態化に直撃され、さらに(米)帝国主義による核軍拡競争―核戦争どう喝(朝鮮戦争、キューバ危機における米帝の核兵器使用未遂からSDIに至る)による解体圧力に、労働者人民に対する対立・蔑視に基づく核物神ゆえに追いつめられた。スターリン主義的国有化とそれに基づく特権の党・国家官僚による収奪という経済的政治的=社会的構成そのものの内在的限界を根本的要因として、さらに乗り切りのための親スターリン主義政権の形成(アフガン、アンゴラなど)―内戦への介入も破産し、スターリン主義的社会・国家は破綻した。これが89年「ベルリンの壁崩壊」から91年ソ連邦の崩壊―ブルジョア的反革命的改編過程への突入、中国における「社会主義市場経済」導入に示される事態である。

 こうしてスターリン主義の国際関係に対する部分的規定力も弱まり、他方帝国主義=資本主義も、足下労働者階級・人民の闘いに揺るがされ、階級的矛盾を基底とする諸矛盾が全世界の資本主義的「近代化」・反革命的改編によって加重され、階級闘争の変容・歪曲・反動的変質としての民族的・宗教的=地域的紛争等の諸形態をとった爆発―戦闘にさらされ、これらを集約する力を歴史的に喪失してきている。

 すでにスターリン主義の破産によって事実をもって破産が証明されている「全般的危機論」(スターリン主義国家の世界市場からの離脱―市場狭隘化論、世界革命の原理的否定論)をはじめとする、スターリン主義的・小ブル的世界把握(その亜流である「反帝・反スタ」など)を最後的に粉砕し、プロレタリア・共産主義革命へと進撃することがわれわれの課題である。


3 スローガン的要約と階級決戦

@スローガン的要約

 われわれの戦略を、階級決戦を中心にスローガンとして要約すれば以下である。

 反革命戦争―ファシズムの危機を蜂起―内戦(革命戦争)に転化し、コミューン・ソビエト権力を樹立し、共産主義社会の建設へ!

 プロレタリア国際主義のもと、戦争とファシズムに対決し、国際反革命階級同盟と、民族主義・国民主義―祖国防衛主義・帝国主義的反革命統合を粉砕し、自国帝国主義・全世界ブルジョアジー・支配階級を打倒し世界革命へ!

 革命的インターナショナル建設をかちとり、全世界労働者人民と連帯し、帝国主義国家権力解体・打倒、ファシズム権力阻止・粉砕―プロレタリア権力樹立にむけ、スターリン主義・社会民主主義(人民戦線・民族民主戦線)を突破し、共産主義的労働者党―プロレタリア統一戦線・共同戦線(軍)を構築せよ!

 これは、「帝国主義戦争を内乱へ」をより正確に整理し、かつロシア革命とそれをうけたファシズムの成立をふまえて、革命的に継承するものである。

 階級決戦は、経済的な危機の爆発、恐慌―大不況のもたらす矛盾の労働者・人民への集中―大合理化・失業・飢餓の強制による延命を許さず、さらにそのことの政治的な収斂であり最後的形態である戦争(・ファシズム)による虐殺を許さず、危機をプロレタリア世界革命に転化することである。

 そのためには、労働者階級が、国際連帯の根拠である社会的存在における利害とエネルギーにおける国境を超えた共通性を基礎にして、スターリン主義の一国革命主義・民族主義を越えたプロレタリア国際主義を前進させなければならない。戦争―国家のもとへの統合を粉砕し、諸国の労働者・人民同士が支配階級のために動員され殺し合うことと対決し、第一次世界大戦における第二インターナショナルの「祖国防衛主義」への転落を突破しなければならない。

 こんにちの天皇(制)は、資本主義的君主制の一形態であり、資本制生産様式を維持・防衛する手段である国家権力(機構)の一構成である。日本における国家権力解体・打倒は、天皇(制)廃絶を不可欠に含む。

 日本におけるコミューン・ソビエト権力は、日帝の沖縄統合支配を粉砕した、沖縄ソビエト樹立を不可欠の一環とした沖縄―日本「本土」を貫くソビエト権力樹立としてなしとげられる。

 朝鮮労働者人民と連帯し、日韓反革命階級同盟・日韓米による朝鮮反革命戦争突撃と対決し、日朝の革命を連動した革命として推進する。朝鮮半島のブルジョア的反革命的「統一」と対決し(スターリン主義を打倒・突破し)、またスターリン主義の破産の拡大を意味するものでしかないスターリン主義の「統一」主張と決別し、南北を貫くプロレタリア革命による革命的統一に向けた闘いに連帯・呼応して闘おう。

A武装蜂起―内戦(革命戦争)

 永続革命・世界革命はその本質的属性として暴力革命である。個々の資本家による労働者に対する直接的生産過程における支配が専制的性格・暴力的本質をもっていることを根本的な根拠として、この支配を統括する資本家階級の共同利害態である国家は、必然的に専制=暴力を本質的属性としている。だから革命は、資本制国家権力が労働者階級に対する無制限の殺りくを本質とする軍事的鎮圧に対抗してのみ勝利しうるからである。

 階級決戦は、全国一斉武装蜂起の勝利=コミューン・ソビエト権力の樹立と、それをもって引き続く内戦と(反革命干渉戦に対する)革命戦争の勝利、世界革命の促進としてのみ勝利しうる。パリ・コミューンの地平、ロシア革命の地平を引き継ぎ、限界を突破し、敵軍隊―統治機構を解体しコミューン・ソビエト権力の樹立を闘いとるものである。中央集権と治安機構が強化された帝国主義=資本主義のもとでは、蜂起の全国性・一斉性ならびに総力を決戦の一点に集中する"一回性"がますます不可欠であり、また国際的連帯と世界革命がますます現実的である。

 決戦の勝利のためには、蜂起以前の建軍・武装闘争を推進し、蜂起―内戦に勝利する革命軍を建設することが不可欠である。日本において、蜂起以前の建軍・武装闘争の主要な形態は、ストライキやデモにおける武装とその組織化を推進しつつ、プロレタリア権力闘争の現段階的推進として、本格的な軍事の非合法性を培い敵が軍事的に圧倒的に優勢な力関係における戦闘形態としてのゲリラ戦・パルチザン戦―遊撃戦展開となる。

B過渡期の建設過程

 プロレタリア"独裁"=コミューン・ソビエト権力(「国家」)は、資本家階級の独裁=国家を打倒・解体して樹立され、内戦を推進し、社会革命を遂行するテコ「行動手段」となるものである。

 ロシア革命の総括をとおして当面要約しうる過渡期建設における課題は、以下の諸点である。

 政治的には、残存する支配階級の解体。帝国主義、資本主義の支配階級による反革命干渉に対する対抗。常備軍―常備的官僚軍の解体、コミューン・ソビエトの総武装・交替制、全体的業務の従事者の選出(―罷免)制・交替制(これらによる特権の廃止)。およびこれらの推進において、「国家」そのものの廃絶を内在させた展開(党においては、党による代行主義の否定、コミューン・ソビエトにおける内在的推進、階級―国家の廃絶{社会の全体的業務の機関への止揚}とともに政治的党派の解体―止揚)。

 経済的には、生産における生産手段の社会的共有の過渡的推進(コミューン的所有)すなわち労働の経済的社会的隷属の廃絶、社会的総労働時間の比例的配分と等量労働交換("労働証書制")による分配。生産者たちの自由な共同による生産(流通を含む)管理(管理者の任命制の廃止と選出制)などを中心に、共産主義の「第一段階」を胚胎したものとして社会革命を推進していく。

C共産主義的労働者党

 建設すべき党は共産主義的労働者党である。樹立すべきコミューン・ソビエト権力の基礎は、労働者階級の共通利害のもとに諸人民の闘いと要求を階級的再編・統一したプロレタリア統一戦線であり、党はあらゆる戦闘的共同闘争・共同戦線を推進しつつこれを不断にプロレタリア統一戦線に再編成する。

 そのために、プロレタリア国際主義のもと、民族主義・国民主義へのなだれをうった屈服を根底的―思想的路線的に突破する。マルクス主義の革命的復権を軸に、スターリン主義、社会民主主義を突破し、決戦戦略―権力闘争路線なき「レーニン主義」・トロツキズムを解体・止揚する。そしてこの解体・止揚―革命的共同によって、ファシズム党―大衆運動ならびに反革命に転化した小ブル「左翼」党を先制的に撃破する。

 党は、プロレタリア・共産主義革命の最尖端においてこれを切り拓き勝利に向けて牽引するものである。


4 党―不抜の組織性を確立するために

 綱領確立の闘いは党建設の闘いと一体である。情熱的に闘い、自らを党に構成し、他に働きかけ組織建設を進めるとき、確立されるべき綱領は深化される。また綱領討論の深化が、闘いと党建設を強める。

 労働者階級は、資本家階級と資本制国家と対決し、団結し、あらゆる小市民勢力との癒着を断ち切り、政治的に独立した階級として自らを形成する。

 労働者階級の闘いは、くり返し敗北しつつも密集した敵を生み出しこれと対抗し再編の格闘をくぐり、不断に成長し発展する。

 とりわけ現在われわれが問われているのが党建設それ自身である。時代がわれわれに、すべての力を〈党へ〉と集中することを求めているのだ。

 @綱領(とりわけ「原則的部分」)として表現される社会革命の論理は、生産手段の所有者=支配者と非所有者=被支配者との階級対立というこの社会の内在的矛盾という実践の展開を明らかにするものである。

 この論理を革命的実践(者)の側から言えば、この内在的矛盾とその展開を促進するということである。そしてこの促進の内容は、第一に、この階級対立をめぐる革命的実践(=活動)であり、第二に、この実践により形成され確立・強化されていく革命的団結(=共同性、組織)であり、第三に、これら実践と団結を思考において"再構成"したものとしての革命的意識(=理論、思想)である。この三つの契機の相互規定的・相互前提的推進が、社会の内在的矛盾とその展開を促進する。

 この三つの契機は、諸構成員の革命的実践が革命的団結を形成・再確立し、新たな革命的団結の形成がより革命的な実践を可能にし、それが革命的意識の共同意識としての定立の条件となり、革命的意識の新たな豊富化・深化・強化が革命的実践と革命的団結をより革命化し拡大する、という関係にある。そして実践、団結、意識は、闘う団結とその構成員との関係、ならびに闘う団結における諸構成員間相互の関係においても、重層的・立体的な、相互規定的・相互前提的関係をなしているのである。ここにおいて、諸個人は社会的諸関係の総体(の一構成)であり、社会的諸関係はさまざまな諸個人の対象的相互関係を含む重層的立体的構造をもつ、個性的個人の総体であり、闘う団結はこの社会的諸関係に対応しているのである。

 A次にこの問題を、個々の構成員ならびにその実践と意識が、団結総体(が共有しているもの)の中でいかなる位置を占め意味をもっているのか、という視点からいえば、以下の諸点である。

 団結(組織)における共通性を前提とした上でなお、ブルジョア的・小ブルジョア的共同性(資本家《階級》への従属関係を軸とした、ブルジョア社会の再生産の一構成員=「生活者」としての諸関係)の解体・再編、および革命的共同性への再確立の強弱が、個々の構成員において異なり(強弱ならびに独特の、個性的なものをもち)、したがって団結総体の革命的変革に向けた波及力が異なる(強弱ならびに独特の、個性的なものをもつ)ということである。

 実践をめぐっては、新たな領域の形成、敵(制度、ブルジョア、ファシスト、そして社民・スターリン主義・小ブル「左翼」など諸党派)に対する戦闘的突出による打撃力・解体力・破壊力、団結(組織)の実践的諸力の深化・強化のための波及・促進、等々における個性的諸力・体験の違いがあることである。

 意識をめぐっては、実践ならびに団結の革命的確立・再確立における深さ・強さ・波及力のための、思想(闘争)・理論(活動)上の深さ・広さ・波及力(他者との共有力)、これらの結晶である決意・決断、等々についての強弱があることである。

 この場合中心をなす問題は、自己の利害・解放と他者の利害・解放とが分かちがたく統一されていることが思想化・感覚化されているか否かということであり、またこのことに基いて革命的共同性(組織)が自らの生活・存在にとって前提であることが思想化・感覚化されているか否かということである。すなわちこれらのことが、実践と団結への関与と意識において、自己の生きる衝動として貫かれているか否かということである。

 Bこの、他者との革命的関係を自己にとっての生活・存在の前提性とすること(革命的共同性を思想的に定立すること)は、その内容的必然性として、支配・隷属関係への怒りとその廃絶の闘いと団結―すなわち普遍性の形成=党の形成・党への結集を含んでいる。そして、自らの生活・存在の本質的なあり方に根ざして、自らがより困難な領域、時代の要請に応えた新たな任務に就き、先頭で血を流しかつ他者に決起を促すという革命的実践を、必然性として要求するのである。ここに、情熱的な党建設の思想、党の不抜の組織性の基盤をなす組織思想が成立する根拠をもつのである。

 この地平において、革命的団結の諸構成員は、敵の「強大さ」に恐怖する小ブルエゴイズム・ニヒリズムを粉砕して、テロルと対決する死闘戦や非公然・非合法活動の困難性や長期投獄―極刑攻撃に立ち向かい突き破って闘いぬくのである。また、ブルジョア的・小ブル的個人が不安や「空隙」を埋めるために絶対者―「普遍なるもの」を外的に導入し、そのもとへの一方的従属=自己合理化による積極的排他性=宗教的組織性をうち立てることに対して、とりわけこの組織性を反動的・反革命的エネルギーとして敵対してくることに対して、これを粉砕・根絶することができるのである。さらにこの力を、スターリン主義者、ファシスト、国家権力に対する闘いの力へと展開していくことができるのである。

 逆にここにおける曖昧さや欠落があるとき、反動的な宗教的組織性と対決しえず根絶する根拠を持ちえぬままに、小ブル自由主義(最終的には構造改革主義や市民主義に転落するもの)としてみすぼらしい延命をはかり、さらに敗北をくぐって体制内的普遍性としての国家に屈服し、せいぜいスターリン主義の亜流・変質態、あるいはアナーキズム(的「自由」連合主義的共同性=戦闘的自由主義者の寄せ集め態)、果ては社会民主主義に舞い戻ったり転換したりすることも、階級攻防が生死をかけた熾烈なものになるにしたがって析出されてくるのである。

 C以上のことを、党の不可欠性とその歴史的任務として要約すれば、以下の諸点である。

 未曾有の反革命弾圧と親ファシスト・ミニスターリン主義集団によるテロとの攻防を軸とした現下の党建設・党活動を、前衛的党的な相対的独自な活動の強化=党生活の確立を基礎に飛躍させていこう。党建設・党活動こそ危機の時代―矛盾の本格的爆発の中で、階級闘争とその頂点としての革命闘争への発展を切り拓いていく要である。

 実践=活動(軍事、非公然・非合法、指導部―機関防衛、対スパイ闘争など組織防衛等々)、団結=共同性、組織(各級機関・部局・戦線の不断の確立、会議・財政、等々)意識=理論・思想(報告・討論・共有、路線・原典の学習・継承、等々)―これらの党的独自活動は、いかなる条件下にあっても、特に獄中や軍事部門など困難であればあるほど、必ず原則的に推進していかなければならない。

 労働者自身が同時に党生活に生涯を据えきり、積極性を発展させ革命化しこれを持続させ、時代が問いかける質に応え、戦闘を貫徹することを通して建軍闘争を前進させていかなければならない。あれやこれやの党物神崇拝や官僚主義をはるかにしのぐ、情熱的で身を呈した組織的集中力を獲得するのである。今こそ綱領確立の闘いに、党建設に、総力決起しよう。

―「解放」2000年年頭論文 目次へ―

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