全学連(伍代委員長)

戦争とファシズムに突き進む安倍連合政府を打倒しよう! 日帝国家権力解体!
三里塚・市東氏農地強奪阻止決戦へ!
右翼・ファシスト撃滅!反革命革マル・木元グループせん滅!

全日本学生自治会総連合(伍代委員長)

同志柿沼忠を追悼する

革命的労働者協会機関紙「解放」712号(2000年3月1日発行)より
2000年2月20日
革命的労働者協会総務委員会
革命的労働者協会関西地方委員会
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木元グループが官許の刺殺テロを凶行した東海道本線真鶴駅

 2月9日、同志柿沼忠(享年48歳)は、親ファシスト・ミニスターリン主義的サークル集団の反革命虐殺襲撃をうけ、死亡した。

 革命的労働者協会総務委員会、革命的労働者協会関西地方委員会は、反党脱落グループ(木元グループ)への報復戦の鉄火で彼らの解体をなし切ることをもって、同志柿沼を追悼する。同志柿沼が命がけで切り拓いてきた非公然領域の強化のためのすべての格闘と無念を我がものとし、引き継ぎ闘いぬく。

 同志柿沼は、活動中、神奈川県真鶴駅(付近)において、反党脱落グループの極悪腐敗分子どもに襲撃され、頚動脈を刃物で切断され死亡した。彼らは、同行していた女性同志に対しても執拗にメッタ刺しし、虐殺を図った。致命傷を最初から目的とした虐殺のための虐殺であった。女性同志を心配し、「大丈夫か」とかけた言葉がわれわれが知りうる最後の言葉となった。

 神奈川県警は「捜査のため遺体の場所は教えられない」等、救援・事態の掌握と真相究明活動を妨害し、かけつけた同志達への職質、デッチあげ弾圧を狙い反党脱落グループとの一体性をあからさまにしている。

 2・9反革命虐殺テロは、反党脱落グループの反革命的ファシスト的転落の段階を画すものである。

 7・2同志荻野―11・14同志森田虐殺に続く、2・9同志柿沼虐殺へ至る全過程は、国家権力と反党脱落グループの一体性を示して余りあるものである。彼らの挑発とデッチあげを条件・水路とした7・22明大弾圧、10・9三里塚へ結集せんとした同志森田と福岡・築港日雇労働組合の仲間への不当弾圧、そして、2・9九州支社における「凶器準備集合」デッチあげによる7名の不当逮捕と、国家権力は解放派の公然合法領域での活動を実質的に非合法とし、なりふりかまわぬ不当逮捕―不当長期拘留を常態化せんとしている。反党脱落グループは、権力の我々への弾圧を条件に生き延び、その背後から、反革命虐殺襲撃を重ねている。

 山田は、明大当局とのボス交―革命的学生運動の破壊を手土産に権力に泣きつき、小林力と共に「権力はオレをパクらない」と公然と口にしている。

 2・9虐殺襲撃の反革命性は、第一に、権力との一体・連携を深めてきた彼らの反革命虐殺が、官許のものであり、権力の意に沿うものであることを襲撃者どもがはっきり自覚して行なっていることである。彼らは駅の監視カメラ、多くの目撃者の前でマスクをしているとはいえ素面同様であり、派出所の前を逃走した。更に許しがたいのは、デッチあげ売りわたしへの際限のない転落であり、彼らの「サークル紙」はそのために出されていると言っていい。解放派の破壊を反革命虐殺とデッチあげ売りわたしで引き受けることをもって、権力に命乞いし、権力との結託を悪無限的に深めている。

 第二に、致命傷を目的とした刃物によるメッタ刺しという虐殺手段の水準のアップである。それ自身は、自らがその反革命性にふさわしく打倒されることへの恐怖と焦りを背後にしたものであるが、これに対しては、同等同水準以上の手段で報復するのみである。

 第三に、国家権力の虐殺への直接的間接的加担の可能性である。神奈川県警は、「被害者」である女性同志を弾圧・監視下にし、私物を押収し、医療妨害を行ない続けた。柿沼同志の病院、遺体の場所を隠し、死に至る経過を闇に葬らんとした。

 われわれは断固、神奈川県警を弾劾し、真相を明らかにし闘いぬく。

 非公然領域の強化・組織的整備の闘いは、同志柿沼の長年にわたる実践的格闘と執着によって切り拓かれてきたと言って過言ではない。

 いかに限られた組織的条件下であっても、自らの身体をはって任務を全うした。非公然活動の技術的前進を試行錯誤をくり返しつつ獲得し、そのマニュアル化、全体化を推進した。同時に「活動マニュアルを確認すればこと足れり」とする傾向を批判し、非公然領域を革命党の綱領・組織・思想に位置付け、確定することに、最もこだわり続けた。

 97年、非公然領域の綱領的整理にむけ提出した意見書において、同志は次の様に記している。「戦前日共の様な低レベルの身辺防衛的武装水準であれば、武装的対決ぬきに解体されるであろうが、全人民の武装蜂起に向けて、権力闘争の飛躍を推進するわれわれは、この革命党としての歴史的責務を貫徹するために、現在の革命党への組織壊滅攻撃―革命運動圧殺攻撃に対決・勝利する全組織的飛躍が問われている」「国家権力に比しさしあたり貧弱な武器と少数の部隊で闘いを継続せざるを得ないわれわれは、非公然展開と"人民の海"を最大の対抗力にせざるをえない」「今日の破防法攻撃は、その法的整備と共に、官僚的軍事的統治機構の反革命再編―治安弾圧の核心として革命党、とりわけ中枢と軍事組織への虐殺を打ちだした。同時に権力と結託したファシスト、反革命革マルの白色テロが段階を画し集中する。防衛戦闘における軍事から捉え返した戦闘力の強化、飛躍をかちとらねばならない」「軍事―非公然を巡る党的先行的活動を、プロレタリア人民の革命的階級形成の一環として、何より革命の勝利への執着とそのための武器として共有すべく、大胆に訴える時代だ」。

 同志は70年代、対革マル死闘戦の只中からの軍事組織建設に踏み込み、以後極短い一時期を除き、その全生涯を非公然領域の闘いに捧げた。一生非公然でやりぬくことを確信とし誇りとしていた。党派闘争・権力闘争―建軍闘争の前進への揺るぎない確信と労働者大衆・人民の革命的決起への信頼が、同志の全営為に貫かれていた。そして、その確信の一切を、「プロレタリア革命党―プロレタリア階級人民の闘いと一体のものとして、自らの任務を捉え返し戦術化すること」として、非公然活動の独自な領域の開拓に据えつけ、闘いぬいた。

 スタ的組織性を感性的にも嫌い、スタ的自己規制―自己合理化とは無縁の同志は、革命的団結―同志性、革命的規律を実践的に獲得していくことを正面に据え、訴え続けた。闘いと団結の中での自立と成長という問題を、とりわけ、長期にわたる非公然活動の独自の困難さの中でぶつかる壁として対象化し、綱領学習の強化、他の領域の同志の格闘の共有化など、組織活動の定立の中での解決を不断に推進してきた。この数年は、資本論の学習を自らに課し、どんなにきびしい任務の中にあっても、一日も欠かさず毎日30分の読み込みをやりきってきた。

 同志こそ、解放派の歴史的闘いの精髄たる非―非領域の全格闘を引き受け、その中で自らを打ち鍛えてきた最も誇り得る革命者である。果敢なかけがえのない同志である。こうい同志こそが生き生きと躍動できる党を建設しよう、との決意を誰にも促す、解放派が誇る戦士である。

 同志の全営為のまさに対極から、反党脱落グループの反革命虐殺が兇行された。同志を知るがゆえの恐怖と憎しみ、あせりにみちた反革命的自己欺瞞の極にほかならないが、その代償がいかに重大なものか、思い知るであろう。

 同志柿沼は、1971年近畿大学に入学後、対当局、対右翼、対日共闘争の中から、反帝学評に結集した。73年9・14―15神大戦闘以後の対革マル戦を闘い、組織絶滅型の死闘戦を闘いぬく軍事組織建設へと勇んで結集した。80―82年関西における脱党グループとの闘いの先頭に立ち、関大拠点化闘争を指導・牽引した。この時期、全学連副委員長に就任。この極めて短い期間の公然活動以外、非公然領域の活動につき、全生涯を貫き、革命党の防衛のため闘いぬいた。

 90年革労協に結集。

 とりわけ、99年5・4反党脱落グループの発生と、彼らを水路とした破防法型弾圧の時代を画す強化を前に、その最前線で闘いぬいた。非―非領域の破壊に手をかけた首謀者どもへの同志の怒りはすさまじいものであった。彼らの下で破壊され、かつての同志が反革命へ転落せんとすることに慙愧(ざんき)の念を持ち続け、報復戦―解体戦を通した再結集を目指し闘いぬいた。

 同志柿沼は、同志荻野、同志森田と同じく勇敢で優しい同志だった。

 不器用だが地道で、常に前に進まんとする情熱において、彼を知るすべての同志は、深い信頼を彼に寄せた。

 若き日の同志の部屋には、ベトナムの子供達の笑顔が並ぶ写真があった。大阪時代に関わりのある大正や猪飼野、西成にいつも熱い思いを寄せていた。

 労働者大衆の起ちあがりの遅れに歯ぎしりしつつ、その革命的決起を信じて疑わなかった。労働者大衆と共にあること、若い学生達に関わることが好きな同志は、公然大衆運動においても、その人柄と、身体をはって闘いを切り拓く情熱で、多くの大衆の革命党への信頼・結集を組織したであろう。同志柿沼は、共産主義革命綱領と軍事、革命党を蜂起―革命戦争から社会革命へ至る全過程において守りぬき、「その責務を全うすること」を自らの課題とし、プロレタリア階級・人民の決戦の勝利への道筋を切り拓くことを無上の喜びとしていた。

 海が好きで船乗りにあこがれた天衣無縫な性格と同時に、一徹で、忍耐強い人だった。絵がうまく「働く人を画く」ゴッホを好んだ。

 今日、唯一の革命党たる解放派への組織壊滅型弾圧は、危機にあえぐ日帝国家権力の反革命戦略の基軸として、ブルジョア的合法性すら自らかなぐり捨て、「第二革マル」たる反党脱落グループの反革命虐殺・破壊活動との一体化、連携をもって全面化・常態化するに至っている。今後、何度も経験せざるをえない試練の、第一弾の当面の困難な局面に立ち向かう闘いの半ばで倒れた同志柿沼の無念と気がかりはいかばかりのものであろう。自らの活動の死活的意義を誰よりも知り、任務の全うこそを喜びとしてきた同志の口惜しさ、憤りを思う時、下手人どもは何度八つ裂きにしても足りない。

 革命的労働者協会は、革命的プロレタリアートの名において、同志柿沼の全営為と遺志を引き継ぎ、虐殺した首謀者、下手人どもを権力と串刺しにして、必ずやせん滅することを宣言する。

 駅構内でカメラに素面を晒した以上、権力の保護より先に何としても下手人を捕捉しなければならない。権力も知っている下手人どもよ。土肥を首謀者とするA、B、C、他のものどもよ。震えながら待つがよい。権力の保護も革命の武装の前には無力であることを思い知るがいい。

 今一人の下手人である公安警察=国家権力の総力をあげた選別的な破防法型弾圧と対峙し、革マル以上の純然たる反革命挑発者集団に転落した反党撹乱・破壊分子に対して、その求心力、テロ請負屋ども、政治的部隊の総せん滅を基軸にした凄絶な解体戦を貫徹する。

 資本主義の危機と決戦に向かう過程は、同時に革命党を裏切り、転向する部分を析出することを歴史は教えている。スターリン主義批判に反発し、レーニン主義を自称する転向反革命集団を、権力のテコ入れなしには無力でとるにたりない政治的屑の集まりとはいえ、権力の大弾圧を引き出し、売りわたしをこととするのみか、かけがえのない革命的同志を虐殺してきている以上、一切の容赦なく解体しつくす。

 柿沼同志、森田同志、荻野同志。君たちの無念を晴らし、とどまることを知らぬ慟哭を怒りの刃と化し、山田・土肥ら首謀者といわず下手人といわず、一人残らずせん滅し、反革命集団の解体を必ずや成し遂げる。

 右宣言をもって追悼とする。


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