全学連(伍代委員長)

戦争とファシズムに突き進む安倍連合政府を打倒しよう! 日帝国家権力解体!
三里塚・市東氏農地強奪阻止決戦へ!
右翼・ファシスト撃滅!反革命革マル・木元グループせん滅!

全日本学生自治会総連合(伍代委員長)

団結街道死守攻防戦の記録 B2010年5月20日

実力決起の先陣を切った市東さんの闘いに続け! 団結街道封鎖を阻止しよう!

=三里塚通信2687号(2010年5月20日発行)=

 市東さん逮捕への怒りに燃え、雨をついて三里塚現地に結集した全国の労農水「障」学―闘う仲間のみなさん! 敵が団結街道廃道化の期限として設定してきたこの5月20日、獄中で闘う市東さんの闘いを引き継ぎ、反対同盟と共に体を張って、何としても団結街道を守りぬこう!

 5・17市東さん不当逮捕を受け、反対同盟は怒りに燃えて一丸となり、連日闘いぬいている。団結街道廃道を予告する看板設置の一方を受けた同盟・支援はただちに天神峰現地に駆けつけ、市東さんの逮捕現場において萩原進事務局次長を先頭に一丸となって機動隊との肉弾戦を闘いぬいた。

 逮捕直後から宣伝カーで成田署弾劾行動が闘いぬかれ、北原鉱治事務局長が駆けつけて成田署に対しマイクで断固たる抗議を叩きつけた。弾圧によって中断されていた野菜の収穫作業も引き継がれ、翌日の産直出荷作業は同盟・支援の手によって断固として貫徹された。

 翌日には太郎良陽一氏が、昨日19日朝には鈴木加代子氏がそれぞれ宣伝カーでの成田署弾劾行動に決起。さらに昨日千葉地検でおこなわれた勾留決定のための検事調べに対しては、鈴木謙太郎氏、萩原富夫氏をはじめ多くの反対同盟が地検前に結集し、市東さんの乗せられた車に駆けよって熱い交歓をかちとった。全力をあげて、市東さん早期奪還をかちとろう!

 この日、千葉地検は市東さんの勾留決定をおこなうかどうかの判断を先送りにした。敵が廃道を予告したこの20日の決戦に、市東さんを何としても合流させないための焦りに満ちた引き延ばし攻撃である。また市東さんの身柄が千葉地検に送られているそのさなか、市東さん宅前に設置された監視ヤグラの正面のフェンスの向こう側に、空港会社が団結街道をのぞき見するための「監視台」を笑止にも対抗的に設置してきた。敵は敵で「決戦」を想定し、機動隊用のトイレを設置するなどの動きを進めている。これらの動きと徹底対決し、市東さん宅ヤグラにおいては、いち早く結集した木の根共闘の部隊により終日の監視行動が闘われている。

 反対同盟は連日、決戦布陣を整えている。今この瞬間も、全国から闘う労農水「障」学の仲間たちが続々と天神峰現地に結集しつつある。反対同盟は午前7時に現闘本部脇の市東さん畑への結集を呼びかけている。本日10時からは三里塚―木の根全国共闘が主催する団結街道デモが断固として闘われる。いよいよ決戦の時だ。反対同盟と共に、市東さんと共に、団結街道に指一本触れさせることなく、闘いぬこう! 「第3誘導路」建設攻撃、農地強奪攻撃を粉砕し、空港廃港をかちとろう!

デモ シュプレヒコール

 5月20日午前5時、反対同盟の呼びかけにこたえ、労農水「障」学の闘う部隊が現闘本部脇の市東さん畑に続々と結集を開始した。上記「三里塚通信」は、この闘争現場で配られたものである。闘う部隊は終日、団結街道を実力で制圧し、敵の宣言した5・20廃道攻撃を粉砕して勝利した。
 同時に不当逮捕から72時間目を迎えるこの日、千葉市内においては裁判所による市東さんへの勾留決定を打ち砕くべく、地裁を包囲する奪還行動が反対同盟を先頭に取り組まれた。
(現行刑訴法では、逮捕された場合の警察の持ち時間は48時間で、このあいだに「被疑者」の身柄と関係書類と証拠物とを検察官に引き渡す手続き―「送検」―をとらなければ、警察は「被疑者」を釈放しなければならない。送検がなされた場合、検察官の持ち時間は24時間であり、そのあいだに裁判所に対し勾留請求をおこなわなければ、同様に「被疑者」を釈放しなければならない。この検察官の請求にもとづき最終的には裁判所が「被疑者」を勾留するか否かを決定するわけだが、勾留請求を裁判所が却下することは通常ほとんどありえず、実際にはほぼ自動的に10日間の勾留決定が下されるのが現状である。この勾留期間は検察官による「取り調べの必要」にもとづいてさらに10日間延長されることができ、最終的には逮捕されてから72時間プラス20日間のあいだに「処分」が決められることになる。この期間内に起訴することができなければ権力は「被疑者」を釈放せざるをえない。しかしながら起訴―検察官は「公判請求」とも言う―がなされた場合、裁判が開始されるまで「いつ出られるか」の見通しは当面まったく立たなくなるので、「被疑者」としては「腹をくくる」しかない。
 自分が不当逮捕された当該になった気持ちで記事を読んでもらいたいという配慮からややクダクダしい解説となったが、いずれにしても逮捕された際の敵との攻防の山場は2日目と3日目、そして13日目と23日目に訪れるということは、新たに闘いに決起する全てのみなさんに知っておいていただきたい法律知識である。詳しくは救援連絡センターのホームページを参照されたい)。
 この日の闘いの熱気は、4日後の24日、「第3誘導路」建設に向けた「公聴会」粉砕闘争の現場で配布された以下のリーフレットがよく伝えている。


市東さん勾留決定弾劾! 5・24「公聴会」粉砕!
「第3誘導路」建設実力阻止!

=「三里塚通信」2688号(2010年5月24日発行)=

5・20廃道攻撃を粉砕したぞ

 市東さんの闘いによって粉砕された空港会社の立看板が、実質的な団結街道の封鎖期限として予告していた5月20日、反対同盟の呼びかけにこたえ、闘う労農水「障」学が全国から市東さんの畑に結集し、封鎖実力阻止の決戦布陣を敷いて闘いぬいた。

 5・17市東さん逮捕の報を受け、三里塚現地には翌日から闘う仲間たちが続々と結集し、団結街道に指一本触れさせない監視態勢を打ち固めた。20日前夜には鈴木謙太郎さんを先頭に反対同盟が市東さん宅離れに泊まり込み、監視台の上では支援連が徹夜で見張りに立って、決戦に臨んだ。

 20日当日、午前5時を期して闘う部隊が天神峰に総結集し、雨の中、団結街道を歩いて畑に向かう。市東さん宅では婦人行動隊を先頭に、テキパキした手際で炊き出し作業が開始される。44年間ずっとそのようにして闘いぬかれてきた、三里塚闘争の歴史と力強さが実感される光景だ。

 トイレとテントの設置された畑を出撃拠点として、団結街道の南北の出入り口に部隊が配置される。現闘本部裏側の敷地に密集する機動隊に対し、宣伝カーから断固たる闘う決意が叩きつけられる。「反対同盟は決戦布陣を整えた。来るなら来い!」空港会社は姿も見せない。


萩原進事務局次長
反対同盟各氏が実力で闘う決意を表明

 午前8時、結集した仲間たちに状況と経過が報告され、反対同盟各氏が発言に立つ。司会の鈴木謙太郎さんが「団結街道を実力で守る、その先頭を市東さんがやってくれました。今日、空港会社・権力が何もできないのは、これだけのみなさんが集まったこと、そして市東さんの行動があったことのたまものだと思います。この期を逃さないでどんどんこれから攻めていきたいと思います」とあいさつすると、圧倒的な拍手と歓声がわき起こった。

 北原鉱治事務局長が「今日から始まった。このような矛盾空港を許すことは、自分自身が後退することだと私自身は考えている。三里塚が勝たなければ日本の将来はない。また再び始まったと思って、先頭に立って闘います」と烈々たる決意を述べる。続いて萩原富夫さんから市東さん逮捕に対する反対同盟の弾劾声明が読み上げられ、萩原進事務局次長から闘いの方針が提起される。「市東さんの闘いは120%正しい。正しい上に彼は自信を持ってやった。空港会社はあせりにかられて立看板を立てたわけだけど、昨日になって『廃道と書いたわけではない』と言ってきた。これはもう、勝ったと思った。だからと言って武装解除するわけにはいかない。われわれはこういう態勢で闘うんだということを満天下に見せつけてやらなくちゃいけない。今日もできない、明日もできないというそういう積み重ねをもって、廃道化阻止、誘導路建設、現闘本部、そして市東さんの畑の強奪を阻止していこう」という提起が力強い拍手で確認された。


三里塚・木の根全国共闘
三里塚・木の根共闘が団結街道デモ

 午前10時、三里塚・木の根共闘の部隊が市東さん宅南側の開拓組合道路に結集し、団結街道デモを闘った。出発に先立ち、鈴木加代子さんからあいさつを受ける。「みなさんの協力のもとに本日は大勝利だと思います。闘いはこれからです。いつ来てもそこに看板を立てさせない。封鎖させない。市東さんの農地を守りぬく。ぜひみなさんの力をお貸しください」。太郎良陽一さんは「市東さんに負けない闘いを、今度来たら俺がやるという決意を固めております。反対同盟も、本気になってやると決意しています。この決戦を共に闘い、この階級情勢を切り開くような部隊を作っていきたい」。両氏の熱い呼びかけに、気迫のこもった「よし!」というかけ声がこだました。

 野戦病院・手話実の朝田しげるさんから「反対同盟と共に今こそ全力をあげて闘う。『障害者』が先頭となり、市東さんを一日も早く奪還するように闘いぬいていこう。木元グループを一掃しよう」と決意が述べられる。三「障」委からは「市東さんの闘いに勇気をもらいました。この闘いを引き継ぎ、最先頭で闘っていきたいと思います」。福日労からは「市東さんへの不当弾圧を徹底弾劾する。自ら先陣を切った市東さんの熱い決意にこたえ、何としてもこの地平を守りぬきます。三里塚と福岡を一体のものとして実力で闘いぬく」。と決意が述べられた。

 「権力は反対同盟と労農水『障』学の怒りに火をつけた。市東氏不当逮捕がこの決戦をさらに燃え上がらせることを思い知ることになるでしょう。08年12月以降の早朝監視行動が積みあげてきた力をもって、団結街道に絶対に手をかけさせない闘いを貫徹していこう」(全国反戦)。「私達はこの決戦を闘うために闘いを積みあげてきた。この陣形をさらに打ち固め、空港廃港に攻めのぼろう。三里塚、沖縄、狭山、国鉄、あらゆる階級決戦が煮詰まる今こそ、市東氏の切り開いた地平を押し広げ、国家権力打倒、革命勝利に向けて闘いぬこう」(全学連)。最後に反戦・全学連三里塚現地行動隊が「成田署で闘いぬく市東さんを即時奪還しよう。本日の早朝からの闘いは、団結街道封鎖をもくろんだ政府・空港会社の攻撃を粉砕した。農民虐殺のための3本目の誘導路建設を許さない。5・24公聴会を粉砕しよう。反対同盟と共に、三里塚に勝って世の中を変えよう」と決意表明し、団結街道への戦闘的デモが開始された。フェンスの上から首を突き出した機動隊に弾劾のシュプレヒコールを浴びせ、私服刑事の敵対を寄せつけず、市東さんの家と畑の間を実力で制圧して闘いぬいた。

市東さんの畑が解散地 団結街道をデモ

市東さんと連帯し、千葉では奪還行動

激励・弾劾行動

 天神峰現地での闘いと平行して、市東さんへの勾留決定を粉砕するべく、千葉地検・地裁前における奪還行動が展開された。鈴木謙太郎さんを先頭に、闘う部隊が畑から直接千葉市内へと向かい、勾留請求のための検事調べ、さらに裁判官による勾留質問と対決して闘う市東さんと連帯して、弾劾・激励行動を繰り広げた。配備された機動隊は前日までとは打って変わって、「5分以上停止しての情宣活動は認めない」と不当な制動をかけてくる。これをはねのけ、闘う部隊が一丸となって激励行動を貫徹した。

 正午すぎに勾留決定の知らせが届くや、闘う部隊は怒りに燃えて地裁・地検に弾劾のシュプレヒコールを叩きつけた。警察・検察・裁判所は一体となり、市東さん逮捕が国家権力頂点からの意志にもとづくものであることを改めて証明したのだ。受けて立とうではないか! まとめて叩きつぶしてやろうではないか!

 市東さんの乗せられた車が地裁から出てくると、闘う部隊は機動隊の妨害を振り切って周りを取り囲み、直接の激励と弾劾を闘いぬいた。天神峰現地においてはこの日終日、団結街道の封鎖どころか新たな看板を設置する動きさえおこなわれず、敵が大見得を切った20日を期しての廃道攻撃を完膚なきまでに粉砕して闘いぬいた。


5・24公聴会粉砕! 5・25千葉地裁へ!

 5月20日の闘いが切り開いた地平を打ち固め、現地集中態勢のさらなる強化・拡大をかちとろう。反対同盟の決意と呼びかけにこたえ、団結街道を制圧する日々の闘いの勝利を刻み、その積み重ねの上に「暫定滑走路」粉砕、現空港廃港に向けた圧倒的な闘いの布陣を構築していこう。

 5月24日、成田国際文化会館において、第3誘導路建設に向けた公聴会が強行されようとしている。5月21日付千葉日報は、成田市が廃道を決めた団結街道を普通財産に切り替え、空港会社に売却するための手続きを始めたと報道した。所有権が空港会社に移るのは「6月中」とされている。「5月20日からは、この先が空港会社の私有地」(原文ママ)なる立て看板はペテンそのものだったということだ。デマと既成事実を積みあげた上で開かれる「公聴会」など、はじめに結論ありきのセレモニーにすぎない。反対同盟の呼びかける抗議デモに結集し、会場を怒りの嵐で包囲して公聴会を粉砕しよう。またこれと平行して、空港の年間発着回数30万回化をめぐり芝山町で開始された「町民説明会」を粉砕しよう。

 市東さんの勾留理由開示公判は、そもそも市東さんの農地をめぐる行政訴訟と農地法裁判の公判闘争が予定されていた5月25日の午後に決定された。この日、両裁判の裁判長の交代にともない、市東さんには裁判当事者としての意見陳述が予定されている。にもかかわらず地検は市東さんの「取り調べの必要性」(そんなものがどこにある!)をタテにとり、市東さんの出廷を妨害しようとしている。市東さんの農地を強奪するために提訴された裁判の法廷が、またそれを打ち砕くために市東さん自身が提訴した裁判の法廷が、当の市東さんを抜きにして開廷されることなど断じて認めることはできない。地検・地裁に抗議を集中し、市東さんの獄中からの断固たる出廷をかちとろう。そして午後からの開示公判においては、市東さんを先頭に法廷を戦場に変え、司法官僚機構を千葉地裁もろとも解体しつくす圧倒的な闘いを闘いぬこう。砂漠のは市東さんであり、反対同盟の側だ! 市東さんを実力で奪還しよう!

 完黙で闘う決意を明らかにしている市東さんと連帯し、福拘を戦場に闘う獄中16戦士の闘いと結びつき、獄中・獄外つらぬく闘いで三里塚決戦の歴史的勝利をかちとろう。獄壁で隔てられていようともわれわれの闘いはひとつである。共に闘わん!

 = 前  史  =
 @ 団結街道閉鎖実力阻止への「臨戦態勢」突入を宣言した5・16現地闘争
 A 5・17市東さんの実力決起―不当逮捕
 B 獄中―獄外つらぬいて闘った5・20緊急現地闘争
 C 「第3誘導路」建設に向けた5・24公聴会粉砕闘争―新たな不当逮捕
 D 5・25市東さん勾留理由開示公判闘争
 E 6月4日 5・24弾圧を粉砕!
 F 6月8日 市東さんを奪還!
 G 6月12日 鈴木幸司法対部長が逝去
 H 6・27 団結街道閉鎖実力阻止! 全国結集大集会
 I 6月28日 夜陰に乗じて団結街道の封鎖が強行される
 = 決  意 =

全学連と共に闘おう! 連絡先・連絡方法はこちら               home              2012.01記